
はじめに
確かに一般銀行預金は必要です。だけど現代は昭和じゃなく平成を過ぎて令和です。今は預金ではなく、投資(新NISA)の活用は不可欠。ただ、多くの人が切りかえができずにいます。もちろん、お金のあつかいの考え方は人それぞれ。ただ、どうしても預金だけがメインの運用は結果としてインフレにおびえ、不安が消えない日々を送ることになります。本当にそれでいいのでしょうか。
新NISA開設しても月一万円未満が全体の6割
とはいえ、投資はリスクがあります。株価は常に上下します。そうした状況に耐えられなくて、銀行預金に徹する人は多くいます。
新NISAについては、「口座開設はしたけれど、結局稼働していない人、ゼロ円投資の人」が全体の約3〜4割だそうです。稼働ゼロ円が3〜4割ということは、稼働しても零細な金額にとどまっている人も含めると、全体の約6割が月に1万円未満の積立設定という調査結果もあります。
新NISA開設後、満額を投資している割合
反対に、年間投資枠を満額、投資している人の割合は、 約25〜26%です。新NISAを開設しても、ゼロ円が3~4割で、月一万円未満を含めると6割ですが、一方で満額投資しているひとは(年360万円、月当たり30万円)、25%もいます。(2割五分)
投資を活用する人、しない人の両極端
ただしこれらの割合は確認のため付け加えますが、あくまで投資者に対する内訳です。つまり、〇割はあくまで投資口座(NISA開設者)に対する割合です。だから世の中全体に対する割合はもっと少なくなります。
投資をする人、しない人は両極端の状態です。また、投資はそれをするためにある程度の知識と決断力が必要です。
ただ、基本的なことを守りさえすれば、特に専門知識はなくても、インフレをうわまわるお金をキープできるのが投資です。
前回も書きましたが、以下の5つを守れば、大けがをすることは少ないでしょう。
投資を行う上の注意点
①猶予資金で行う
②一般的なインデックスファンドを扱う
③長期投資を前提にする
④暴落は必ずあると覚悟しておく(暴落しても売却しない)
⑤「投資している」と、身内、知人に言わない
新NISA(旧NISA)はイギリスのパクリで生まれました
新NISA(旧NISA)は、イギリスの制度ISAを参考に生まれました。イギリスのISAが誕生した背景は、1999年、「国民の貯蓄率の向上」、「個人の資産形成の促進」を目的に生まれました。
当時のイギリスの背景は、平均寿命が延びて高齢化が進んでいました。そのため、国の社会保障費が増えることが確実になっていたんです。一方で貯蓄額は低下していたので、国民に貯金と投資を促す新しい受け皿になる制度が必要になっていたんです。
15年前のイギリスから日本が見えた
これって日本の現状と似ていますよね。日本で旧NISAが開始したのは、一般NISAが2014年1月、つみたてNISAが2018年1月開始です。イギリスの1999年から2014年までの間には15年もの開きがありますが、イギリスの様子を見れば、日本の将来も見えたというわけです。
旧NISAも新NISAも「国の陰謀」とか「裏がある」という人がいますが、単に国の現状を現実的に見て、イギリスの制度を参考に取り入れたに過ぎないことが、これでわかると思います。
「預金型ISAにあたるものがない理由」をよく考えよう
ちなみにイギリスのISAは日本の新NISAなどと違い、投資だけではなくイギリスのISA(個人貯蓄口座)には投資(株式やファンド)以外の選択肢もあります。貯蓄もあります。預金型ISAです。(Cash ISA)
ところが日本のNISAには、貯蓄型ISAが採用されていません。それはいったいどういうことなのでしょうか。
それは、「銀行預金に偏っている国民の金融資産を、投資による資産形成へ移行させる」ハッキリとした制度目的があるためです。
なぜ、投資による資産形成へ移行する必要があったのか
ではなぜ「投資による資産形成へ移行する必要があった」のでしょうか。
①超低金利の定着
金利が低い状態が続いており貯蓄だけではお金を増やすことができないからです。
②物価上昇(インフレ)への対策
物価が上がりインフレリスクがあり、その上昇率が預金金利をうわまわらないからです。
③人生100年時代の到来
寿命がのび、必要なお金が増えるので、預金と年金だけではゆとりある生活ができないからです。
3つをまとめると
つまりまとめると、預金だけではゆとりある生活に必要なお金が足りなくなるおそれがあり、若いうちに地道な投資で老後の資金を作ることで将来の不安をなくす方法として、国が投資を認め情報開示をしたうえで、非課税というメリットをつけたわけです。
不安が消えないなら新NISAつみたてをできる家計に変化する
お金の不安が消えないなら、新NISAの活用は欠かせません。でも、投資でリスクがある以上、大手を振ってすすめられるものではありません。あくまで自分の意思が必要です。それには安全資産としての資金が必要だし、最低限の知識も必要です。
ゼロ円投資が3割以上ということは、前提となる預金が十分でない可能性があるんですね。世の中の3分の1がそんな状態だとしたら、それは確かに不安だらけだと思います。
ただ、不安を解消する方法は一つしかないんです。それは現実を直視することです。見て見ぬふりをするのは一番よくありません。
自分の家計の現状を把握して、何から始めたらいいか吟味することが必要。そしてできるだけ早く一部を新NISAの枠に入れて運用することです。
まとめ
- はじめに
- 新NISA開設しても月一万円未満が全体の6割
- 新NISA開設後、満額を投資している割合
- 投資を活用する人、しない人の両極端
- 投資を行う上の注意点
- 新NISA(旧NISA)はイギリスのパクリで生まれました
- 15年前のイギリスから日本が見えた
- 「預金型ISAにあたるものがない理由」をよく考えよう
- なぜ、投資による資産形成へ移行する必要があったのか
- 不安が消えないなら新NISAつみたてをできる家計に変化する
- まとめ
- さいごに
※投資はリスクがあります。自分の判断で行いましょう。
さいごに
今回は「ゼロ円投資者はNISA開設者の〇(3~4)割。月1万円未満をいれると開設者の〇(6)割。満額投資者は〇(2.5)割。預金信仰が消えない理由」という話をしました。参考になればさいわいです。