はじめに
今回は株下落中真っ只中です。今、注目を浴びている「純金積み立て」について現況などをお知らせします。
株などが暴落すると注目を浴びるのはコモディティ投資です。コモディティ(commodity)とは、商品、日用品、原材料などの現物を主に指します。特に金に注目する人もいます。
※投資はリスクがあります。ここに書く話は一例であり判断はそれぞれ個人の考えで行ってください。
筆者ちゃくまの純金積み立て現状
筆者ちゃくまは現在、田中貴金属工業で純金積み立てをしています。はじめたのは7年くらい前です。ただし、積み立て金額はわずか月千円です。
昨年、一度その様子を記事にしたことがあります。↓
結論を言うと、トータルの価格は上昇しています。千円の積み立ての場合25円の手数料は混蔵寄託のためにかかります。手数料は無駄な気がしますが、確実性を取りました。(混蔵預託)
そもそも千円は何に使ったかわからないうちに消えるお金です。そのため当時お試し感覚で始めました。
結果、お試しの積み立ても、ちょっとしたアクセサリーを買える金額になりました。あらためて、積み立てとコツコツと期間は偉大だと感じます。
このように、何もしなければ何も残らない月千円のお金ですが、ちょっと種まきをすることで、無駄にしないことができます。
積み立てのメリット
積み立てるメリットは、ドルコスト平均法の原理が生かされます。
毎月値動きに関係なく一定額を買うので、買う買わないの判断が不要です。
同じ資金でも値動きが上昇しているときは少量買うことになり、下落しているときは多く買うことになります。
積み立て設定すれば、自動的に買い付けされるので手間がいりません。
2025年4月純金積み立て結果
2024年5月時点の積み立て結果
2024年5月時点で約6年半、毎月千円の純金積み立てを行いました。
2025年4月前回の記事から、約10か月経過した積立結果を公開します。
- 2024年5月残高 162,255
- 2025年4月残高 221,329
2024年5月まで6年半ということは78か月なので、もし積み立てた金額から増減がなければ、78,000の評価額となったはずです。
が、実際のこの当時の評価額はなんと、162,255円でした。つまり2024年5月で6年半積み立てた時点で、およそ二倍になったわけです。
ただ、その前(2023年くらいまで)はずっとほぼ横ばいでした。2024年5月ではその直前の一年くらいで急に伸びた感じでした。
2024年5月~2025年4月までの約10か月にさらに上昇
では、2024年5月から2025年4月までの10か月の増減はどうなったでしょうか。
結果は221,329円なので、162,255円から10か月で59,074円増加しました。10か月で増減がなければプラス1万円です。それに対して59,074円増ですから、10か月の間にさらに上昇したことになります。
約7年半のト-タル(89か月)では、約2.4倍です。
元本 89000円→221,329円
金投資は今更遅いのか?
このような状況を見ても、おそらくこう考えるはずです。
「金投資をしてみたいけど、もう遅いんじゃないか。」
確かに金が急上昇する前に買っていたら良かったと誰もが思うはずです。
でもそれは過去も同じことなんです。筆者が純金積み立てを自始めたときも
「もっと早く始めていれば」
とは巷でよく言われていました。
このように、今が天井と思えても、さらに上へ上へと伸びていくものなんですね。ただ、その伸びる率(時には下がることもある)が緩やかな時と急上昇するときがありますが肝心なのは、その場にいるかいないかということです。
始めたいと考えたならば、その時ははじめ時です。
カフェ一回分のお金を積むと、楽しみが生まれる
純金積み立てというと、富裕層の投資みたいに思えますが、ちゃくまのように、たった月千円で積み立てできます。
カフェ一回分や、コンビニでペットボトル飲料とお菓子を買うお金で毎月財産を作れるんです。
月千円だと財産とまではいきませんが、アクセサリーくらいなら買えますよね。お小遣いの一部を、将来のお楽しみや自分へのご褒美にコツコツ積むのもいいですね。
種をまかないと何も生まれませんが、月千円(手数料含めて1,025円)の種をまくと、ちょっとした楽しみを無理なく作れます。
ただし1万円以下の積み立ては毎月手数料が25円くらいかかります。千円に対して25円は2.5%なので高いですが、25円なので、お楽しみ投資としては悪くないと思います。
(積立額で手数料は変わります)
純金の税金
少なくとも、1年前から純金積み立ての魅力は感じています。でも金額をアップすることはしませんでした。
理由は、純金は出口がちょっと難しいからです。
ただ、現状でこの上昇を見ると、
「やっぱりあのとき(10か月前記事を書いたとき)積立額を増やせば良かったか?」
とは思いました(笑)。
さて、当たり前ですが、出口では税金を考慮しないといけません。通常の金融商品は分離課税で20%です。
一方で金は総合課税の譲渡所得です。短期(5年以内)譲渡所得の場合、(5年以上は別途)特別控除50万円があるので、それを超えないなら税金がかかりませんが、繰り返すと営利目的とみなされて雑所得となることがあります。(雑所得は特別控除がない)詳細は必ず税務署に問い合わせて確認ください。→金定額購入システムで取得した金地金を譲渡した場合の課税上の取扱いについて|東京国税局
ただし「頻繁に購入と売却を繰り返すと営利目的とみなされることがある」に引っ掛かりを覚えます。その判断が不透明なので、判断が難しそうです。
現物購入(金地金やコイン)は保管の難易度が高い
では金地金やコインなどの現物購入は?というと、これまた難易度が高いですね。貸金庫はいろいろトラブルが心配です。銀行の貸金庫も油断できません。
自宅保管は、生活費プラスアルファ程度までしか無理ですよね。
また金地金は安定した買取がされやすいですが、コインは保管状況や状態により買取価格が変動するリスクがあります。
お楽しみ程度に買うなら良いのですが、資産形成に活用するのは、庶民のちゃくまは難易度が高いと感じます。
安定した買取価格が期待できる金地金は購入価格が高く、コインよりさらに保管の難易度が上がります。
純金積み立ての種類
純金積み立てには種類があります。ここでは一番大事な保管方法の種類についてのみ言及します。
大きく分けて消費寄託、混蔵寄託があります。
投資先を選ぶときは、どっちのスタイルかを確認しておきましょう。
- 消費寄託・・現物が保管されているわけではなく銀行のような形式です。その代り保管手数料がいらず低コストで運用できます。
- 混蔵寄託・・現物が金庫に保管されています。ただし保管手数料がかかります。
安全&確実性は混蔵預託で、田中貴金属工業の純金積み立てはこちらのタイプです。筆者はこちらを選択しています。千円の純金積み立てに対して毎月25円の手数料がかかるのは、このためです。
コスト、確実性優先したいほうを選びましょう。月千円の積み立てなら、消費預託でもいいのですがね。(笑)
純金積み立ては資産運用に活用できるか
純金積み立てを資産運用に利用できるでしょうか。もちろん、金は昔から有用なコモディティ投資として魅力があります。何より原則現物に投資するというわかりやすいメリットがあります。
特に社会情勢が不安定になると注目を浴びます。
筆者個人としては、メインの投資というより、利用するとしてもサブ的な補助的な運用になるかと考えます。
また金といえど、値動きが変動するのは同じです。
少なくとも基本的な知識を得た上で行うのは当然ですし、入り口だけではなく出口も考えて始める必要があります。
現物を購入して銀行の貸金庫に入れるのは、それはそれでリスクがあります。最近では、保管されたものを不正に引き出された事件もありました。氷山の一角ではないことを祈りますが、現物といえどリスクがあるのは、株式などと同じです。
「純金は絶対」と言えるのか
リスクはともかく、純金は古来から貴重な貴金属としての位置を占めてきました。確かに現状ではそれを維持しています。
金は希少性が高く、利用価値があり、流動性があり、利用された長い歴史があります。
ただ、変化が目まぐるしい時代が到来して、将来この価値が変化しないと言い切れるのでしょうか。
現時点、私たちが生きている間はそうそうないでしょうが、この世の中に「絶対」といえることなんてないと思っています。
実質的に、こうした不安を持つ必要はありませんが「金は特別」という価値観を強く持っているのだとすれば、注意をしたほうがいいでしょう。
まとめ
- はじめに
- 筆者ちゃくまの純金積み立て現状
- 積み立てのメリット
- 2025年4月純金積み立て結果
- 金投資は今更遅いのか?
- カフェ一回分のお金を積むと、楽しみが生まれる
- 純金の税金
- 現物購入(金地金やコイン)は保管の難易度が高い
- 純金積み立ての種類
- 純金積み立ては資産運用に活用できるか
- 「純金は絶対」と言えるのか
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「たった月千円で純金積み立て中・経過報告・株が暴落すると注目浴びるコモディティ投資」という話をしました。
株の乱高下が激しい昨今、気になる人も多い金についての話をしました。参考になればさいわいです。