はじめに
先日、都内の混雑を避けつつの秋散歩を楽しみました。
日比谷公園のバラと紅葉
心字池です。最近日比谷公園や皇居の石垣が修復されているようですが、この心字池わきの石垣は、元の石垣のように見えます。だから味わいが違います。
3年ぶりに訪れた日比谷公園は、紅葉と秋のバラが見ごろでした。
フェリーチェガーデン日比谷ではよく結婚式が行われています。この日も結婚式が行われていました。
都内なのに森の中にたたずむ洋館は、雰囲気が優しくて上品で、人生のスタートにぴったりですね。
イングリッシュガーデン風の広場の脇は秋のバラが満開でした。春のバラほど多くはありませんが、青いバラも咲いています。(柵があるのでデジカメでは近くに寄れずこれが限界でした)「ガラスの仮面」の「紫のバラ」を思い出したりして。
公園奥の図書館の前を通りかかったら、図書館内にカフェがあるのに気づきました。小腹が空いたので、路頭に迷う前にランチをすることに。
日比谷公園に来ると、丸の内周辺のお昼は混雑必須なので、困ってましたが、これはいい場所を見つけました。(B1にあります。
「ライブラリーダイニング日比谷(Library Dining HIBIYA)」という店名になっていますが、カフェはプロントです。
日比谷公園内に埴輪を見つけました。宮崎県から贈られたようです。
日比谷公園は立派な木が多いので、紅葉も見事です。都内の紅葉の名所は劇混みですが、ここはこんなにきれいなのに人はまばら。
あれ?新たなお店を発見。
「日比焼き芋-TOKYO HIBIYAPARK-」です。
キャッシュレス決済だけと書いてありました。芋を使ったスイーツのお店のようで、基本テイクアウトですがドリンクを頼めば店内で食べられるらしい。
さっきプロントでパスタ食べておなかいっぱいなので、今回はチェックしただけでしたが、気になります。
さて、日比谷公園を出て次に向かいます。
日比谷公園の隅に市政会館という古い立派な建物があります。東京市政調査会が使用していて1929年に建てられ現在も使用されているようです。この写真だと建物全容がわかりませんね。もっと離れて撮れば良かったのですが、気になる方はググってみてください。(丸投げですみません)
そして、市政会館の前にガス灯のような明かりがあります。昼間なのに他は灯りがついていないのに一本だけ灯りがついているんです。日陰で暗いからなんでしょうか。
内幸町の日比谷シティと紅葉
日比谷公園前の道路を横断するとすぐ日比谷シティがあります。なんかかわいい椅子のオブジェにほっこりします。
ここは旧日本放送会館(NHK)の跡地だそう。地下5階、地上31階、延べ床面積12万8,403平方メートル。
都内で唯一の屋外イベントスペースがあるオフィス空間だそうですよ。
日比谷シティのオフィスワーカーは約15,000人、周辺流動人口は約150,000人・・平日はたくさんの人が動いているわけですね。
内幸町駅周辺のイチョウ紅葉も見頃です。
道端で見かけたカフェとお茶漬けカー
初めて見るカフェを見つけました。錠前屋珈琲。店は開いていませんでしたが、歩道に建っている小さいけどガラス張りのカフェです。なんか面白そうな気配。一説によるとキーコーヒー経営のカフェのようです。
すると目の前の駐車場に永谷園柄の車が停まっていました。お茶漬け食べたくなりますね。
調べてみたら、この車、お茶漬けを実際に販売しているようです。全国を回っているらしい。どこを回っているかわからないけど、運よく見つけられたらお茶漬け食べられそうです。
3本のビルに増えていた虎ノ門ヒルズ
虎ノ門ヒルズが見えてきました。
~ヒルズといえば六本木ヒルズが有名ですが虎ノ門ヒルズもすごいです。
どちらも手掛けているのは森ビル。改めて竣工を調べてみると
六本木ヒルズは2003年にオープンした複合施設。対して虎ノ門ヒルズは2014年6月にオープンしたばかりなんですね。しかも今回、数年ぶりに訪れてみたら、建物が増えている!
一本だったビルが3本に増えていました!
- 一番古いメインのビルが虎ノ門ヒルズ森タワー(2014年竣工)
- そして2番目にできたのが虎ノ門ヒルズビジネスタワー(2020年1月竣工)
- さらに出来立てのほやほや3番目にできたのが虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(2022年1月)
・・というわけですね。コロナで家に引っ込んで行動範囲が狭まっていましたが、世の中は動いていました。
ここはもとからあった森タワー内の広場です。今回は次に行きますので、通過だけしました。ビル3本は橋で繋がっていてビルとビルを簡単に移動できます。
愛宕神社
そして今回のメインイベントです。愛宕神社、23区最高峰です。勝海舟と西郷隆盛が話し合いした場所としても有名です。
この階段を初めて登ったのは、たぶん7~8年前です。単に街歩きの一環として一人でした。当時は山歩きに夢中だったので、楽々登りました。
で、2回目に登ったのは確か病から少し後だけど筋力は、まあまあありました。だから手すりにはつかまったけど、登れました。
3回目は、筋力がかなり落ちて不調でした。でも登れると思ったら、途中ではげしく後悔。足がくがく。でも降りると危険だから半べそかきながらやっと登りました。泣きたくなるくらい怖かった。
で今回、3年ぶり4回目。登れるか登れないのかわかりませんでした。でも手すりだけはつかんで、登ることにしました。結果、問題なく登れました。やった。登れた。すごくうれしかった。
もちろん、この日は夫同行です。今はさすがに危険だから、夫が同行してないときはこの階段は登りません。夫も私がうれしそうだったのを見てうれしそうでした。私も夫がうれしそうなのを見て、さらにうれしくなりました。
どうやら愛宕神社のこの階段は、私にとっては好不調のバロメーターのようです。とにかく23区最高峰なので、山に登れなくてもここに来るだけでパワーアップする気がします。
「気がする」
といいますが、「気がする」は実際大事だと思います。
愛宕神社すぐ隣にはNHK放送博物館があります。入館料はなんと無料です。無料ですが展示物は充実しています。私は以前見たので今回はスルーしましたが、とても楽しいですよ。
また愛宕神社には階段を登れなくても屋外の立派なエレベーターがあります。確かNHK放送博物館のわきからエレベーターを使えたと思います。下りに使うのもいいですね。
霞が関・経済産業省と帝国劇場跡
私は今回、愛宕神社から虎ノ門ヒルズに抜けられる新しい通路を使い、虎ノ門ヒルズ経由でまた日比谷公園方面に戻りました。
経済産業省の前にはこんな看板もありました。(↑経済産業省)
かつての帝国議事堂とは今でいう国会議事堂です。現在の永田町に移る前はここに建っていたそうです。都内を散歩しているといろんな歴史がリアルに感じられます。
日比谷公園
再び日比谷公園に戻ってきました。
歩きと電車移動の違い
電車で移動していると実は地上を歩くと、それほどの距離がないことに気づきます。どこかに電車で行こうとするとスマホで路線検索して、それに従っていると全容が見えにくいんですよね。
でも改めて周辺の地図を見ると、違う駅でも実はこの駅とこの駅は近いから徒歩で移動できることがわかったりします。
夏の暑い日や冬の寒い日、雨の日は電車移動が便利ですが、季節のいい今は地上を歩いて移動するのが最適です。今日も近距離だけどいろんな発見がありました。
たいしてお金がかからない都内の休日散歩
都内の街歩きは、お金をかけずに楽しめることが山ほどあります。東京はお金がかかるイメージがありますが、私は逆だという印象を持っています。
確かに家賃が高いし、高級ブランド品、高価なレストランなどお金を使えばたいていのものは手に入ります。
一方で歴史や文化が豊富だし、こうしたものを知るのに多額のお金は不要です。また、都会の真ん中でも要所に緑はけっこうあります。
どんなプランで散歩するか、以前はガイドブックの通りに歩いていましたが今は自分で決めて歩いています。
今回も、大したお金をほとんどかけずに休日を満喫することができました。
「都会でないと有意義な散歩ができない」はまちがい
今回はたまたま、都内散歩の事例を紹介しました。けれども中にはこんな風に感じる人もいると思うのです。
「東京だから素敵な散歩をできるのよ。それに比べて・・」
確かに東京は何でもあります。何せ日本の首都ですから。一方で素敵な景色も有意義な散歩も、どこに住んでいても存在しています。
私は数年前、実家(地方です)に行ったときたまたま時間があったので車でもバスでもなく歩いてみました。すると遠いと思ったところが実は近かったり、歴史ある場所を発見したりと「知らないところはない」と思っていたのは大間違いだったと気づきました。
さいごに
私は今たまたま、都内を気軽に散歩できる住環境にあります。だからたまたま都内を散歩しているだけなのです。
例えば公園と神社と緑はたいてい、どこにでもあります。
散歩に限らず「ない」ことではなく「ある」ことに目を向ければいい。散歩のだいご味はそれだけです。
散歩は、時間制限も約束も予約もいらない自由な時間と空間です。