はじめに
「先送り」はいけないことだと、言われています。けれども実は、「先送りすること」で何もしないのに問題解決を見ることがあります。
同時に「即行動」を起こすことにより、物事に何らかの原因が隠れている場合は、真の原因が見えずに迷宮入りし、さらなる問題に入り込む恐れがあると気づきました。
一方で「先送り」は問題をいったん保留にすることで事態を俯瞰することで、冷静に判断できる策でもあると気づきました。
※もちろん事態はケースバイケースです。今回は私の場合の一例です。
スマホのバッテリー交換を「先送り」していたら
最近、私のスマホのバッテリーの減りが早いと思っていました。具体的にはたいしてスマホを使っていないのに、一日でフル充電が必要になる感じです。
他にはまともにスマホでネットを閲覧すると、みるみるバッテリーが減るのです。だから最近はモバイルバッテリ持参をしないと、気が気ではありませんでした。
にもかかわらず、バッテリー交換を「先送り」しました。
「涼しくなったら交換しよう。」
ある朝、バッテリー消費を食っているアプリに気づく
ある朝のことです。私はあるアプリがバッテリー消費を食っていることに気づきました。なぜ今まで気づかなかったかというと、スマホ(iPhone)の管理画面で確認できる部分ではなかったからです。
具体的には(私の場合ですが)オムロンコネクトという健康系機器アプリが原因でした。アプリの中の
ホーム→機器(一番下にボタンが並んでいる4つのうちの右から2つ目です)→機器一覧・・を開きます。
設定している機器が表示されます。
その機器の右にある > をタップします。
すると次の画面に「データ転送」のスライド式ボタンがあります。
この「データ転送」のボタンがオンになっていたことが、バッテリーの消費が異様に早かった原因でした。
設定の機器は2つあったので、さらにバッテリー消費が多かったと思われます。
問題は、このボタンをオフにすると、面倒になるのかどうかの問題です。血圧計のほうは問題ありませんでした。
体組成計のほうは、ボタンをオフにしても、計測されたら、体組成計本体の「設定」ボタンを押すことで転送されているはずです。(何か使い方を勘違いしている可能性もあるかもしれませんが、私はこの方法で転送されています)
自動転送の意味が、購入前に私がイメージしていた様子と違っていたのですが、とりあえずこれで今までと変わりなく使えました。
バッテリー消費を食っていたアプリのボタンをオフにしたら正常に
というわけで、私の場合はオムロンコネクトというアプリの、登録していた「機器」の「自動転送」ボタンが2つオンになっていました。
「これだ!(バッテリを食っていたアプリ)」
と気づき、オフにしたところ、うそのようにバッテリが減らなくなりました。
アプリの中で設定をする項目なので、スマホの設定からバッテリーを消耗しそうなものを探しても見つからなかったわけです。
スマホバッテリの劣化と勘違いしていた
これまでバッテリを食っている原因を探してiphoneの設定画面からアプリの設定をいろいろ確認していましたが、原因がわからないので、単なるバッテリの劣化だという結論を出していました。
けれどもすぐにはバッテリ交換に行かずに「先送り」にしていました。するとある日、バッテリ消費を食っている原因がわかり、バッテリの劣化ではないことがわかりました。
同時にバッテリ交換は不要になりました。結果として、先送りにより、自然と問題解決がなされ、事なきを得たというわけです。
「即行動」が最善ではないこともある
ちまたでは「即行動」が最善だとよく言われています。自己啓発本の多くも先送りを否定する向きのものが多くあります。
確かに先送りをしても、事態は変わらず、むしろ悪化することのほうが多いかもしれません。
けれどもそれはすべてではありません。場合によっては「先送り」という一呼吸をつけることで、物事の事態を冷静に俯瞰できるメリットがあります。今回例に挙げたスマホのバッテリー消耗疑惑もそうです。
もし、即行動を起こして、バッテリー交換をしたとしても、大きな問題はありません。少々の交換の費用はかかりますが、バッテリを新しくすること自体には問題はありません。
問題が別のところにある場合「即行動」は問題が迷宮入りする
けれどももし、即行動を起こして即バッテリー交換を実行していたらどうなったでしょうか。相変わらずバッテリーの消費が激しいことが変わらないでしょうから、「スマホ自体の劣化を疑い、早急な買い替えを検討したかもしれません。
それでも同じアプリを同じように使っていたら、やはりバッテリー消費は激しいままです。永遠にスマホのバッテリー消費の速さに悩まされたことでしょう。
つまり、「即行動」のデメリットとしては、問題が想定したことにはなかった場合、真の問題が見えず迷宮入りする可能性があるということです。
原因が不確かな場合は「保留という先送り」にしよう
物事が明らかな場合は、即行動を起こしたほうが良いでしょう。たとえばケガをしたならば病院に行き、正確な診察と治療を受けたほうがもちろんよいでしょう。
一方で今回のように「スマホのバッテリ消費が早い」というような原因がはっきりしていない状態の場合は、いったん保留にして様子を見ることも必要です。
バッテリ消費の原因を探す情報はネット上でも見つかりますが、それでもスマホアプリの各設定の問題はみすごされます。
なぜなら今回の私のケースもそうですが、設定の画面がアプリの何段階かの奥の画面にあり見つからないのです。今回はたまたま気づけて良かったです。
さいごに
今回は、「先送り」は問題をいったん保留にすることで事態を俯瞰することで、冷静に判断できる策でもあると気づいた話をしました。
一方で通常、「先送り」はいけないことだと、言われています。けれども実は、状況によりますが「先送りすること」で何もしないのに問題解決を見ることがあります。
同時に「即行動」を起こすことにより、物事に何らかの原因が隠れている場合は、真の原因が見えずに迷宮入りし、さらなる問題に入り込む恐れがあると気づきました。
参考になれば幸いです。