簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。合理的な家事、少ない服で暮らす、家計管理、お金、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる暮らしの追及

よし、もっと捨てよう・『ぜんぶ、すてれば ・著・中野善壽』書評・書籍感想・ブックレビュー



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

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コロナで世の中が変わるとか、

人生100年時代とか、

AIにとってかわられるから、モタモタしていられないとか、

結局のところ、わたしたちはいつも何かに追い立てられていませんか?

全部捨てればいい

確かに努力はしたほうがいいのかもしれないし、

何か行動を起こした方がいいのだろうし、

現状維持では足りない何かがあるのかもしれません。

 

このような時代で生き残るには、

どのような知識を持ち、

いかなる力を身に付けなければならないのか。

何も、必要ありません。

ぜんぶ、捨てればいいんですよ。

 

物を片付け、あれこれ悩むのは物を持ってるから。

現在、フルに使っている物は例外だけど、

どうしたって、いつの間にか使わなくなるものは出てきます。

洋服にしても、

雑貨にしても、

本にしても、

 

大きい所になると

車もそう。

自転車。

家。

なんてものまである。

家も捨てる

つい最近まで私は

「持ち家か賃貸か。」

に大きく揺れ動いていた時期がありました。

でも思い出したのです。

 

基本的に、私は一つ所に縛られるのが苦手なんです。

 

同じ場所に住み続けるということは、人付き合いも変わらないということ。

人がきらいというのではなく、

人付き合いが同じだと、自分の生き方まで変わりにくくなってしまうからです。

 

人付き合いの例外は、肉親と親せきです。

こうした人たちは、住む場所が変わっても生まれた瞬間から変わることはありません。

これはある意味では力になるけれど、別の視点では窮屈でもあります。

 

もっとも、人格者と言われる方は、こうした面倒もさらりと解決して交わすものですが。私はその点、どうしても周りの影響を受けてしまいます。

 

だから必要以上に干渉されない環境を好みます。

ということは、持ち家よりも賃貸向けだということです。

 

持ち家に住むと、どうしても住人同士の気合が入ります。

「一生のお付き合いだから」

と仲良くしなければという気合。

 

それが知らず、良い解釈をすれば助け合いの精神があり、

悪い解釈をすれば、干渉につながることがあります。

 

同じ行為をしても、各自の受け止め方で

親切ととるか、干渉ととるかが変わりますが。

 

自分が心地よい、ムリがないと感じる方を選べばよいですね。

そしてその基準は変わっても何ら問題ないと思います。

賃貸暮らしは気楽

こうしたことは、持ち家という大きな持ち物を持ってしまうと起きやすい。

いっぽうで賃貸暮らしは気楽です。

 

お互いに

「ま、賃貸だし。」

という、つかず離れずの距離感がある。

 

そもそも賃貸を選ぶ時点で、所有する事への意識が低い人が集まりやすいということもあるでしょう。

 

持ち家が将来までも考えて所有することに比べ、賃貸というのは「今」にフォーカスを当てている暮らしとも言えます。

あっという間に時はめぐる

今日できることは、今すぐやる。

「いつか。」

なんて言っていると、ある日突然、それができなくなることもあります。

 

今の住まいの地域に越してきたのは10年とちょっと前のことです。

当時、息子は小学生でした。

 

私は永遠に「子供の母親」である気がしていたし、

いつまでも「若い母親」という立場にあると思っていました。

 

頭では誰でも年齢を貸させるとわかっていても、

「自分は例外」

だと勘違いをしていたのです。

周りに価値基準を置かない

同時に、常に周りに対して気を遣いました。

自分の心は自分のものなのに、相手の出方によって心が右往左往していました。

周りになんて、合わせなくていい。

自分の中のレジスタンスを守り抜く。

 

がんばることが、自分には足りなかったとも思いました。

同時に目標を掲げさえすれば、これまでの自分を変えられると思いました。

 

ところが自分は自分なのです。

変わる必要がなぜあるのでしょう。

 

ある人が努力していると、

「がんばっている。」

と称賛される。

 

ところがいざ、自分が努力を試みると、

「強迫観念だ。」

と責められる。(気がしてしまう)

 

「もういったい、どうしろと言うんだ?」

と、グルグル回ってしまうのは、価値基準が他人にあるからなんですよね。

誰が何という評価をしようと、自分が努力をしているのならそれは努力なんです。

 

同時に、

「ちょっと疲れた。」

と感じたらしばらく休んでも良いのです。

目標はいらない。

がんばり過ぎたら、やめていい。

好き嫌いの主観という軸を持つ

「 何を捨てて、何を残すのか。その選択のセンスはどうやって磨くんですか?」

の問いに、著者はあえて言えるとすれば

 

「好き、嫌い」

 

をはっきり意識したそうです。 

その軸にあるのは主観だそう。

 

物を捨てる方法の指南本などでは、論理が展開されています。

でもあの方法で物を捨てられた人はいないんじゃないでしょうか。

 

論理で片付けが出来るなら、誰でもとっくに解決できていたはずです。

 

私も片付けの終盤になると軸にたどり着くのは、直感です。

つまり論理じゃありません。

 

直感が「これはいらない」と諭しているんです。

そういう判断はたいてい間違っていることがありません。

 

いっぽうで、よく考えて出した結論は、誤った答えをだしていることがあります。

たとえば、よく考えて手元に残したバッグが実は全く必要でないことはよくあります。

 

 

家もクルマも所有するだけで精神を消耗する

捨てる以前に、もたなくていい。

家もクルマも、時計さえも。

 

私も過去に家を捨てました。

正確には売ったのですが。

 

でもなかなか決心がつかなくて、その家を売るまで数年、ただ寝かせてしまったんです。

クルマは今の地域に越した時に捨てました。(正確には引き取ってもらいました。)

 

家もクルマも所有しないでみると本当に身軽です。

クルマは車検だ、ガソリンだ、洗車だ、ぶつけられてかすり傷が付いた・・と心配事が絶えません。でも持ってないのでこれらがゼロになりました。

 

家も同じです。

数年寝かせたということは空き家にしたわけですが、転勤先でもその家のことが常に頭の思考の何%かを占めました。

 

よく、平日は都会で、週末は別荘地で。

何て生活を夢見る方がいますが、管理人に丸投げできるのでなければお勧めしません。

 

持っているというだけ疲れるからです。

たまに近隣の方から連絡が入るとドキッとしましたし。

所有は不安を生む

物を所有することは安定を生まない。むしろ不安が増えるだけ。

たとえば家を所有する目的は安定だと思います。

けれども家は持ったら終わりじゃないんですよね。

 

永遠に何らかの不安が付いて回ります。

確かに所有は不安を生むと思います。

 

私は現状でも大したものを持っていないと思っていました。

けれどもこの本を読むとまだまだ甘いと気付きました。

 

まだまだ身軽にはなれるのです。

思い出は役に立たない

思い出も捨てる。

役立たないから。

 

こう言ってくれる方は珍しい。

 

すっきりしました。

実は私、自分の写真を全捨てしたことがあるんです。

ただし息子が生まれる以前のものです。

 

と言っても、息子が生まれて以降も、自分はカメラに収まらない努力をしたので、写真自体私が映っている物は限りなく少ないです。

 

だって自分の画像ってみて何かうれしいですか?

何か役に立ちますか?

 

しょせん写真は過去の産物だと思うので、思い出に浸る必要はないと思っています。でもこういう考えは少数派だと思うし、みなさんにおすすめすることは一切ありません。

飲み会というより、お酒が苦手だっただけで

飲み会を捨てる。

人間関係は

がんばって広げなくていい。

 

これまたうれしい一文です。

私は飲み会が苦手というより、そもそもお酒が苦手なんです。

 

これか生まれつき体がそうなのだから、努力で何とかできるものじゃありません。

けれどもお酒が飲めれば何とかカッコウが付くものも、飲めないというだけで色々不利なんです。

 

徐々に、お酒が飲めなくてもごまかす(飲んでいるフリ)方法を習得しましたが、それでも大変だったことに違いはありません。

そうしているうちに、飲み会そのものがキライになりました。

 

そう、元もと飲み会がキライなのではなくて、お酒が飲めなくて、ごまかすのに苦労するからキライだったんです。

最近はお酒を飲まない若者が多いなど、強要される空気もなくなりました。

 

でもまだまだ過去に風習は消えてはいないと思います。

さいごに

この他、捨てることに関する話題は続くのですが、やはり

「もっと捨てて気軽になろう」と思いました。

 

ぜんぶ、すてれば

ぜんぶ、すてれば

  • 作者:中野善壽
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: Kindle版