簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。合理的な家事、少ない服で暮らす、家計管理、お金、捨て作業のコツ。好きなことをして生きる暮らしの追及

『コロナショック&Xデーを生き抜くお金の守り方』書籍感想・書評・ブックレビュー



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

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・家事を簡単にする工夫

・お金に関する管理方法(筆者はFPです)

・世間に惑わされない生き方

・・など。お役に立てたらうれしいです。ツイッターも発信しています。

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はじめに

もし、お金の価値が半分になったとしたら?コツコツためているお金も、「安心安全」のつもりの定期預金も、実質半分になることを意味します。

今回は、「日本がハイパーインフレになる」ことを主張している方の本を紹介します。なぜ、ハイパーインフレになる可能性があるのか。そのためにできる防衛策はあるのでしょうか。

もくじ

「日本は自己破産しても、おかしくない状態にある」

日本はいつ自己破産してもおかしくない状態にあるそうです。つまり「年収700万家庭が1600万使っている」状態なので、一般家庭であれば、持ちこたえられない状態なのだそうです。

ではその原因となった 財政肥大ですが、原因は何かといえば、それは社会保障費なのだそうです。消費税が上がるたびに非難の声が出ますが、実は受けているサービスの割に税金が安いというのが日本なのだそうです。

結局その借金をいつかは返さなくてはなりません。そして恐ろしいことに、その返済の方法に「政府はインフレによる借金帳消しを狙っている」といいます。

「国債は国内で完結しているから経済の基礎はゆるがない」は本当か?

「国債は国内で完結しているから経済の基礎はゆるがない」という内容があります。

これは戦時中に国債販売のために配られた宣伝読本「戦費と国債」の一文・・これは同時に、私たちが実際に今でも聞く理論です。

ところが当時の戦時国債はハイパーインフレで紙くず同然になった歴史があるそうです。

ただしインフレが起きても高額な借金ができる高所得者層はあまり影響を受けずに済むそうです。一方で低所得者はダイレクトにインフレの影響を受けるといいます。

高所得者は円預金ではなく、様々な資産に分散して所有しているのが常ですからすべての財産がゼロになるような影響は受けにくいわけです。

ところが庶民の多くは定期預金ベースの円預金です。だからインフレがあるとダイレクトに影響を受けてしまうわけです。

「インフレのセオリーは他国にお金を逃がすこと」

有事の際に自分のお金を守るために買う通貨を避難通貨と呼ぶそうですが、円の一部を避難通貨に換えることで紙くずにならずに済むそうです。

そもそも資産は分散投資が安全の基本ですが、私たち日本人の多くは銀行の定期預金ベースで安心している人が多い現状です。

「一定の額までは元本保証」の真の意味を理解しないままでいるのは危険です。これはあくまで元本の額面が保証されているだけなので、その価値までは保証されていないんですね。

さらにこわいのはハイパーインフレが起きると資本規制がかかり、避難通貨を買えなくなるという点です。

今すぐ買うべきもの

著者は猶予資金がない人でも、「今すぐドルを買うべきだ」と主張しています。ただし基本は米ドルで、ユーロはNGだそうです。

著者は実際に資産をかなりドルに移しているそうです。そして資金の余裕がない人ほど今のうちから準備をしてほしいとのこと。

その理由はいざとなると避難通貨を買えなくなってしまうからですね。

著者は具体的にドル建てMMFをすすめています。

MMFとは?

※ここでは本書から離れて補足します。

MMFとは公社債投資信託の1つです。安全性が高い、短期公社債などで運用されています。ただし投資信託なので、元本保証はありません。

 外貨建てMMFは、国債、優良企業の社債が対象なので、外貨建てベースでの元本割れリスクが比較的低い商品です。とはいえ、外貨で運用しますから為替変動リスクがあります。

今、買ってはいけない金融資産とは

著者は「まずはドルへ避難しましょう」というスタンスなので、日本国債、日本株、投資信託は現状では手を出すべきではないと書いています。どうしても株を買うなら(著者なら)米国株を買うそうです。

ただし個人向けでお勧めできるのは「債権ベアファンド」とのことです。つまり日本国債の先物と反対の値動きをする投資信託とのこと。

とはいえ、あくまでも基本はドル資産の購入という主張を繰り返しています。

暗号資産の口座開設だけでも始めておく

現段階では暗号資産はまだ、法定通貨にとってかわるようなことはないとのことですが、そう遠くない未来に決済手段として使われることになることを見込んでいます。

経済危機が起きてからでは遅いので今のうちに口座開設をして、1,000円、2千円といった低額でよいから実際に投資してみることを著者はすすめています。

住宅ローンはすぐ固定にしよう

住宅ローンを変動金利にしているならば、すぐに固定金利に変えることをすすめています。ハイパーインフレになると、金利も上昇するからです。

「まだまだ下がるはず」と思って変動金利にしている方は、現状が歴史的低金利なので、そろそろ固定にしたほうが良さそうだというわけです。

確かに住宅ローンを借りている人は金利が上がり変動金利にしていれば、支払額が一挙に増えてしまいます。

最強のインフレ策はどこでも食える人になること

どんなインフレが起きても、金融の変動が起きても、金融財産を守る以前に、自分が「どこでもお金を稼ぐことができるスキル」を持っていれば、どこでもいつでも困らないわけです。

著者は、特に若い人ならば積極的に海外に飛び出すことをおすすめしています。

活気のある国からエネルギーをもらう

具体的なノウハウや避難的な意味だけにとどまらず、著者はそもそもアメリカなどの国は活気があり、エネルギーにあふれていることを主張しています。

実際に著者はアメリカでの生活が、人生観を大きく変えたそうです。何より大きいのはアメリカが持つエネルギーだそうです。

こうしたことは、日本だけにいたら感じられない。アメリカでなくてもいいから、とにかく一度は海外に行ってみる。ハイパーインフレが起きれば否が応でも海外に飛び出す必要が出る。その前に世界を知っておくことの重要性を本書で解いています。

本の読みやすさの有無など

等身大のわかりやすい言葉と、著者の体験などを含めた話が織り込まれていますので、内容をよりイメージしやすく読むことができました。

 

 著者はどんな方?

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤巻/健史
1950年、東京生まれ。一橋大学商学部を卒業後、三井信託銀行に入行。80年、行費留学にてMBAを取得(米ノースウエスタン大学大学院・ケロッグスクール)。帰国後、三井信託銀行ロンドン支店勤務を経て、85年、米モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)に入行。東京屈指のディーラーとしての実績を買われ、当時としては東京市場唯一の外銀日本人支店長兼在日代表に抜擢される。同行会長からは「伝説のディーラー」と称された。2000年、モルガン銀行を退行後、世界的投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーなどを務めた。1999年より2012年まで一橋大学経済学部で、02年より09年まで早稲田大学大学院商学研究科で非常勤講師を務める。13年から19年までは参議院議員を務めた。日本金融学会所属。現在(株)フジマキ・ジャパン代表取締役。東洋学園大学理事

 さいごに

日本の厳しい現状と対策が中心の内容ですが、不思議に読んでいて暗い気持ちになりませんでした。むしろ、人にはいろいろな方法と可能性があることにわくわくしました。(年齢的に中高年の場合は難しい現状とはいえ)

それはおそらく、著者の体験を通してアメリカの強いエネルギーを感じられたからでしょう。改めて世界はつながっているのだと思いました。