「無難に無難に」生きている自分がいて、書店をふらふらしていた時、真っ赤な表紙に引き付けられました。
何かを始めて続かないんじゃないか(中略)なんて余計な心配はしなくていい。(中略)ふと惹かれるものがあったら、計画性を考えないで、パッと何でもいいから、自分のやりたいことに手を出してみるといい。
ところが、ついついこう考えてしまっていたんですね。
- 何かを始めたら続けなくてはならない。
- 周りがどう思うだろうか。
- 計画を立てないといけない。
二の足を踏んでしまう習慣は、いったいどこから来るのか。
完璧主義を目指してしまったり、上には上がいると気づいて途中で断念してしまうのも、「成果主義」の良くも悪くもの成果なのかもしれない。
計画を立て、その計画通りに進まなかったき「やっぱり自分はダメなんだ」とか思ってしまうのも、計画を立ててその通りにするのがかっこいいと何かで見てやる前から疲れてしまうのもその影響かもしれない。
著者は、計画性なんてものは捨てて、つまらなかったらやめることをすすめています。
「今はまだ駄目だけど、いずれ」と絶対に言わないこと。
と著者は言っています。とにかく大事なのは「今」で「ベストをつくす」のも今だということ。
コロナが流行して、みんなが家にこもり、いろんなことを断念したり何かを控えることがさらに重なりました。
それで一層消えてしまったのは確かに情熱です。情熱は何も子供や若い年代のものではない。
そもそもこれからは寿命が延びて、「もうこんな年齢」と思っているけれど、今から20年、30年たったときに「あの頃はあんなに若かったのに、どうして『もう、こんな年』と思ったんだろう」と気づくはず。
もちろん年齢が原因で、20代や30代みたいなフットワークがないかもしれない。でもその根底にあるのは「もう、こんな年」と気持ちが萎えているから。
身体が原因というよりも心が原因なのだろうと思います。