簡単に暮らせ

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『2025年を制覇する破壊的企業』書籍感想・書評・ブックレビュー



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はじめに

加速が激しい世界のテクノロジーは、コロナによってさらに進んだといわれています。

けれども、変化があまりに激しく、いったい何がどのくらい進化するのか読めずに不安になってはいないでしょうか。

 

けれども心配はいりません。著者は、

「テクノロジーの知識があると、未来の予測はつく」

と本書で言っています。

 

つまり、本書を読めば、未来の予測を知ることができるというわけです。同時に、その技術は、

「儲かるのかどうか」

が、世の中に広がるかどうかの重要な目安になるそうです。

 

また、日本ではGAFAしか注目していませんが、実はそれ以外の企業も大きな変化の役割を担っているそうです。

それでは本書を読み、未来予測の基本を知ることにしましょう。私たちの生活はどのように変化して、どのような注意を向けなくてはならないのでしょうか。

もくじ

2025年を決定づける11社とは

著者は約5年後前後の世界を決定づける企業として、以下の11社を本書で挙げています。

まず、1~4のGAFAはおなじみですね。5のマイクロソフトはウインドウズでおなじみです。6のネットフリックスも利用している人も多いでしょう。

  1. Google
  2. Amazon
  3. Facebook
  4. Apple
  5. マイクロソフト
  6. ネットフリックス
  7. テスラ
  8. クラウドストライク
  9. ロビンフッド
  10. インポッシブル・フーズ
  11. ショッピファイ

 けれども「7」~「11」に記載した5つの企業、つまり「テスラ、クラウドストライク、ロビンフッド、インポッシブル・フーズ、ショッピファイ」については「よく知らない」のではないでしょうか。

本書で著者が挙げているのは、世界に大きな影響力を上げる以上の11社を指しています。

2025年の近未来世界とは

2025年、およそ5年後の世界がどう変わるのでしょうか。本書では11社ごとに以下のような主な状態を紹介しています。

Google 

グーグルは「検索前」の世界に進出しようとしているそうです。「それって、どういうこと?」と面食らうのではないでしょうか。

つまりこれまでは、私たちが「レストランに行きたい」と思ってから検索をして、調べる流れでした。

それが例えば、「この日時にレストランを探す傾向」をデータから持って来て、その人が調べる前にレストランを提示するようなイメージです。

グーグルは人工知能周りの買収も手掛けているし、膨大なデータからこのようなことが可能なわけです。「検索」の習慣が変わりそうです。


Amazon

アレクサは現在は家の中で使われていますが、街に出る未来が待っています。例えばガソリンの支払いをアレクサに頼むなどです。

これはつまり、都市との対話ベースがアレクサになる近未来です。このほかアマゾンは、小売業だけではなく、全業界取り組みに動いているそうです。アマゾンのビジョンは顧客ファーストで、中でもスピード感を重視してるそう。

確かに現在でさえ、注文も配達も、段ボールの開けやすさまで、商品に到達するまでの時間と手間が限りなく早く工夫されています。


Facebook

フェイスブックのビジョンも創業時から変わっていないそうです。「人同士のコネクション」です。2019年に発表された「Horizon(ホライズン)」というサービスはアバターを使って参加者と交流できるサービスだそうです。

今後も世界中の人同士をつなげるサービスが出るだろうとのことです。


Apple

アップルは人間の五感すべてを占拠する方向で動いているそう。エアポッズは聴覚ですが、近いうち発表するメガネ(アップルグラス)は視覚を、「今後嗅覚に関するデバイスが出てもおかしくない」と本書に書いてあります。

アップルはデバイスのほか、日本では未発行ですが「アップルカード」というクレジットカードが出て金融業界に参入しています。

そのカードはアップルらしいシンプルなデザインで、デザイン力とブランディング力から、著者は「所有すること、使うことで豊かになる生活」にビジョンを持っているのではないかと書いています。


マイクロソフト

マイクロソフトについて、著者は「『スマートシティにおける都市OSの獲得』を狙っているだろう」と本書で指摘しています。

ちなみにスマートシティとは、「一人ひとりの生活様式にあった持続可能な都市づくり」のことです。また、都市OSとは、おおざっぱに言えば、「都市にあるエネルギーや様々な機関のデータを活用して自治体と企業と研究機関が連携して良い効果を出すこと」です。

かつてのマイクロソフトは一時、トレンドを読み違えたために、旧式のビジネスモデルに執着した時期がありました。ところが現CEOのナデラ氏は、この窮地を「サブスクリプションサービスの導入」の取入れなどで業績を回復させた経緯があるそうです。

 

テスラ

テスラの次の一手として注目されているのは、「ハイパーループ構想」でその際に走らせるリニアモーターカーは航空機並みの時速1000kmを実現させようとしているそうです。また、ロボタクシーの流通で、鉄道や自動車の近未来は大きく変わりそうです。


インポッシブル・フーズ

食業界の大革命を起しそうな企業です。アメリカではベジタリアン向けのレストランやメニューが当たり前だそうですが、大豆を使った代替肉の展開が進んでいるそうです。さらにこの流れは精肉業界や漁業関係にも影響があるそうです。結果としてインポッシブル・フーズが、食業界の大革命基点になると説いています。

ロビンフッド

ロビンフッドとは、ネット証券会社です。2013年に立ち上げられたばかりの企業です。ロビンフッドは売買手数料無料を打ち出したことが画期的なことだそうです。また、ゲームをしている感覚で操作できる点も特徴的だそう。

ロビンフッドの影響を受けて、アメリカのネット証券最大のチャールズ・シュワブも、2019年に、手数料無料化を発表したそうです。

また、暗号資産の取引もできるのだそうです。

では、ロビンフッドはどこから利益を得ているのでしょうか。それは、「トレードのアローケーション」だそう。つまりは、通常であれば証券取引所のような大きな市場で買うところを、ロビンフッドは「あなたの会社から買うように割り振るから、その分、リベートを受け取ります」というビジネスモデルなのだそうです。

日本での今後の展開に著者は注目するそうです。


ショッピファイ

ショップファイはECサイト開発、運営を手掛ける企業だそうです。多くに企業がアマゾンや楽天などの大手から撤退する動きがあり、代わりにショッピファイと組み自社のECサイトを充実させているそうです。

ちなみにECサイトとは、おおざっぱな言い方をすれば、要は大手通販会社のアマゾンや楽天などのことです。

自分よりも、グーグルの方が知っている。

ユーチューブ動画を観ようとすると、最近は自分で設定したチャンネル登録が、ほとんど効いていないと感じました。

一方でユーチューブを立ち上げると、「おすすめ動画」が出ます。それ自体は以前からある機能でした。

ところが最近、「そうそう、これが気になってたのよね~」と、自分でも忘れていた「調べたかったこと」に関係する動画が表示する割合が、妙に増えたのです。

グーグル利用ではこれまで、「検索」で必要な情報にたどり着いていました。けれども今、グーグルは「検索前」の世界に進出しようとしているそうです。

本書によると、ユーチューブは2,006年にグーグルが買収したものです。最近、以前に増して「どうして私が知りたかったことを、ここまで知っているのか」はまさに、「検索前」の世界進出のごく小さな前触れなのではないでしょうか。

 

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2025年を制覇する破壊的企業 (SB新書)

本の読みやすさの有無など

様々なテクノロジーの活用事例が冒頭に出ていますので、具体的な近未来を楽しくイメージすることができました。

 これからは日本の企業だけではなく、常に世界の企業に関心を持つ必要性があると感じます。

すでにビジネス界ではある程度浸透したであろう用語については、特に説明がないものがいくつか見受けられました。その点だけ、知らない用語については別途調べる必要はあります。ですが、全体的にわかりやすく、読みやすい内容でした。

短時間で世界の近未来を知るにはとても良い本です。

著者はどんな方?

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山本/康正
1981年、大阪府生まれ。東京大学で修士号取得後、米ニューヨークの金融機関に就職。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得。修士課程修了後グーグルに入社し、フィンテックや人工知能(AI)ほかで日本企業のデジタル活用を推進。日米のリーダー間にネットワークを構築するプログラム「US‐Japan Leadership program」フェローなどを経て、2018年よりDNX Venturesインダストリーパートナー。自身がベンチャーキャピタリストでありながら、シリコンバレーのベンチャーキャピタルへのアドバイスなども行う。ハーバード大学客員研究員、京都大学大学院総合生存学館特任准教授も務める

さいごに

この本に書いてある事例は、すでにアメリカなどでは実現されているものもあります。現状はこのような実現化のサイクルが早いので、こうした動きを知っておく頃が必要です。

また、本書によると、この本に挙げられた11の世界の近未来に影響ある企業に共通していることがあります。それは変化の受け入れと対策が早いことです。

また、もう一つの特徴としては、企業の業界役割の制限をまるで考えないことです。日本の企業の場合は少なくとも、自分の企業は「こういう業種だから」と自分で自分に制限をかけている節がありました。

けれども世界に影響を与える企業はどこも、共通してそのような制限を自らに課していません。これはつまり、個人でも同じ価値観が必要なのは当然の流れと言えます。

単に近未来の想像もできない事例におどろくばかりではなく、このように柔軟な思考と発想をするほうに180度変えなくてはならないと感じます。