最近、好んで選ぶのは文庫本です。文庫本の多くは、最初に本が出版されてから1年~3年くらい経過していることが多いようです。同時に、それだけ定評がある本であることが多いので当たり本が多いメリットを感じています。
昨日はこの本を読んだら、最近自分がたまたま実行していた習慣と同じことをすすめていたので、うれしくなりました。
「SNSは自分のために利用する」という内容です。散歩で見かけた植物をアップして気づきを記せばそれだけで、コンディションを整えるバロメータになるそうです。
自分もSNSのツイッターを運営していますが、「イイね」やフォロワーの増減は一切、気にしないことにしています。その代わりツイッターの日時が自動的に記録される機能を生かして散歩中に見かけた野草を中心に気づきを記すことにしています。
例えばこんな感じです。
「秋の七草」探し、なんて散歩も面白そう。
— ちゃくま@簡単に暮らせ・もっと簡単に暮らせ/書籍発売中 (@chakuma_kurase) 2021年8月12日
「秋の七草」とは?
①萩
②すすき
③桔梗
④撫子
⑤葛
⑥藤袴
⑦おみなえし
奈良時代に山上憶良が選定したらしい。春の七草は食べるが中心で秋の七草は見て楽しむものだとか。 https://t.co/9ejhAZ4ri3
今日は雨ふりですが、昨日ワルナスビの花の密集を見かけました。これ、知らなかった時見たならば「かわいい白い花がいっぱい!」と喜々としたことでしょう。でも要注意外来生物と知ってからは、見てはいけないものを見た気分です。 pic.twitter.com/YIkdMKllWP
— ちゃくま@簡単に暮らせ・もっと簡単に暮らせ/書籍発売中 (@chakuma_kurase) 2021年8月13日
先日見かけた実は、調べたら桐(キリ)と判明。そういえば春に紫色の花が咲き終わり地面に散っていたのを見た記憶があります。あの散った花は桐の花だった。昔、女の子が生まれると庭に植えて嫁入り時に箪笥を作ったといわれるのがこの植物。女性にとって縁が深い木なのですね。来年は開花が楽しみ。 pic.twitter.com/Z6gaKwP7qY
— ちゃくま@簡単に暮らせ・もっと簡単に暮らせ/書籍発売中 (@chakuma_kurase) 2021年8月14日
特にツイッターのようなSNSは、人のつながりに有用とはいえ、高い確率で荒っぽい情報が目に入ります。
あまりにそういう頻度が高いアカウントは、見ないで済むような措置をほどこすこともあります。
そうやって自分のメンタルを守らないと、あっという間に要注意外来生物さながらに侵食されます。
けれども一方で、メリットを活用すればこれほど便利なものもありません。そこで自分が最近始めたのは、散歩中に見かけた野草の写真を記録することです。その時の小さなコツとして「きれいだな」で終わらせないことです。
なるべく植物の名前を調べるんです。たかが名前ですが、名前がわかるとそこから視野が一気に広がります。
すると、その植物自体の名前は知っていても、自生している様子は知らなかったことに気づきます。
そういう意識を持つとただの道端に多様な情報が落ちていると気づきます。同時に楽しみが一気に広がります。
もともと、以前は里山ハイキングに一人で出かけていたので、道中の野草の写真を撮る習慣はありました。けれども当時は写真を撮るだけで名前を調べるには至りませんでした。
ところが最近は体の事情もあり山には行きませんし、コロナの影響で近隣の散歩にとどめていました。さすがに同じようなルートは飽きが来ていたので、野草の名前を調べることにしたのです。
そうしたらなんと、奥深い楽しみの世界がそこに広がっていました。こういうことがなければ、野草の名前を調べることはなかったでしょう。何がきっかけになるかわからないものです。
楽しみは、誰にでもわかるような旅行に行くようなことでなくても、十分楽しめます。むしろ、一見地味な行動のほうが奥が深くて視野が広がります。そんなことを感じました。