はじめに
今回は、2020年11月12日発売の文庫版『簡単に暮らせ』の内容をあらためて紹介させていただきます。
全部で8つの章に大きく分類してあります。
- はじめに
- 第1章 思考をシンプルに
- 第2章 家事をシンプルに
- 第3章 時間をシンプルに
- 第4章 人間関係をシンプルに
- 第5章 「減らす」をシンプルに
- 第6章 「生活」をシンプルに
- 第7章 「着る」をシンプルに
- 第8章 持たない暮らしをしてみたら
- 文庫版あとがき
- さいごに
第1章 思考をシンプルに
1番最初のこの章では、漠然とした頭の中で無意識に判断している事について触れています。
暮らしの中では、なかなか自分でも意識しない「思考」に関する事は結構影響しています。
こうした事は、普段なかなか意識してないんですが、実はその影響力はとても大きいんです。
ですので思考がシンプルになると、必然的に暮らしもシンプルにすることができるんです。
例えば普段、何かしらと迷って決断できない事はないですか?
そうしたことにとても有意義なのは、余計なものを持たずに厳選したもので暮らすことなんです。
はじめは身の回りの物の見直しだったに過ぎないのですが、気がつけば物事の決断が速くなり迷わなくなるんです。
ここではこのようなことをいくつか例に挙げて、思考をシンプルにするための秘訣を紹介しています。
第2章 家事をシンプルに
男性でも女性でも、実は家事に無縁でいられる人はいないんですよね。
一見、結婚している人の場合は、女性だけが家事に携わると思いがちです。
けれども実は家事は生きている以上、必ずついてまわります。
だからこれは老若男女関係なく、シンプルにすることができると暮らしもとても簡単になるんです。
例えば誰にも、苦手な家事はあると思います。
例えば私は、アイロンをかけるのが大の苦手で好きではありません。
そこで家事についてもある時、試しにタイマーで時間を計ってみたんです。
そうすると嫌だと思っていた家事が、実はそんなに時間がかかっていないことに気づきました。
そして、時間がそれほどかからないことを知れば意外と苦にはならなくなっていたんです。
つまり、嫌だ嫌だと漠然と頭の中で考えるのではなくて、数字で見えるようにしてしまえば、意外とやる気が出てくると言うことに気がついたんです。
このように、家事はこれが正解と言うものがないので、どうしても負担に思うことがあります。
けれどもちょっとしたことで、楽に向き合うことができるための秘訣が存在すると気づきました。
ここでは家事の負担を、少しでも減らすためのコツをいくつか紹介しています。
第3章 時間をシンプルに
私たちはだれでも忙しい毎日を送っています。
少し前には時間の効率化が叫ばれていて、いろんな方法が巷で紹介されていました。
ところがそれでも、私たちの時間はゆとりがあるように感じられてはいません。
それは私も、例外ではありませんでした。
そこでこれまでの常識や効率方法でダメなのであれば、思い切って
「全く反対の方法をやってみたらどうなんだろう?」
と思いつきました。
すると驚いたことに、これまで常識だと思われていた時間効率の方法は、必ずしも正解ではないものもあると気づきました。
また、早起きをすると絶対的に良いことがあると注目されていたことがありました。これについても「何かが違う」と感じていました。
実は私は、結構子供の頃から、朝はわりと早く起きていました。
(そのかわり夜は早く寝ます。)
この場合の早起きは決して戦略的なものだったり、何かの結果を出すための方法ではありませんでした。
結果として、早起きが得する結果を生み出していたと言う事はあったかもしれませんが、私自体は得するために早く起きていたわけではなかったんです。
つまり、「辛いことを無理してやる。」そのようなことが必ずしも、正解ではないということです。
人によっては朝早く起きるよりも、夜遅くまで起きていたほうが良い過ごし方をできる人だっているでしょう。
それにしたって、夜更かしはあまり良い言い方をされることがありません。
だからといって、夜更かしが必ず悪くて、早起きが良いことだとも言えないと思うんです。
私はたまたま早起きの方が性に合っていて、それが巷では成功の秘訣みたいなふうに言われていることが多いから合致していたに過ぎません。
このように世間の常識に沿って、無理をするのではなく、自分にとってやりやすい方を選択することも大事なことなんじゃないでしょうか。
ここではこのように、時間に関する話をいくつか紹介しています。
第4章 人間関係をシンプルに
人間関係に無縁でいられる人はいませんよね。
同時に、人間関係で悩んでいる人もたえません。
結論を言ってしまうと、人間関係と言うのは結局、原則はシンプルだと思うんです。
ところがなぜ、それが複雑になってしまうかと言うと、それは大体このようなことがきっかけになっています。
それは、相手によって態度を変えていることです。
その相手とは主に、職場関係とか、近所付き合い、友人付き合い、ママ友付き合いなどが浮かぶと思います。
もちろん、こうした人間関係の悩みは尽きませんが、実はもっと身近なところに人間関係の発端があります。
それは毎日顔を合わせている家族です。
例えば夫、子供、義父母などです。
結局のところ簡単なのは、相手によって態度を変えないことです。
異論があるかもしれませんが、例えばそれは我が子でも同じです。
といっても実は私も、子供にはつい、横柄な態度をとってしまうことがあります。
子供はこういういう点を実は敏感に察知しています。
また、例えば他人には絶対そういう態度を取らないのに、夫には不機嫌な顔をもろに出したりすることもよくあります。
結局のところ、相手によってそうやって態度を変えている。だからた家族でも不機嫌をもたらしたりということが起きるんですよね。
ましてやそれが他人であればなおさらのことです。
一方で、相手によって態度や言葉遣いを変えることがなくなれば、自分は常にニュートラルな状態です。
こういう状況に保つことができれば良いのですが、私も実際なかなかそれが難しいのです。
難しいからこそ、それを習慣づけていって、その度合いをどんどん増やしていきたいと思っています。
第5章 「減らす」をシンプルに
シンプルに暮らすためには、手っ取り早くまずは「減らす」ことが有効に働きます。
とは言え、ただ単にものを減らせばいいと言うことでもありません。
減らした結果が減らす前よりも、良くなっていなければ意味はありませんよね。
それでは、一体どんなふうに減らせば良いのかを、この章で具体的に紹介しています。
減らした結果として大抵の場合、「すっきり暮らしたい」ことを目的としている場合が多いと思います。
章の1番最初に、すっきり暮らすために有効なものを10の項目で紹介しています。
どれもすぐに実行可能なことばかりです。
できそうなことから始めてみてはいかがでしょうか。
このほか、その人のライフスタイルによっては減らすよりも、増やす方が暮らしが簡単になる場合があります。
ここではただ単に減らすだけではなく、増やすことで反対にシンプルに暮らすことができる例なども紹介しています。
興味のある項目から読んでいくことをお勧めします。
第6章 「生活」をシンプルに
ここでは生活に関するシンプルなコツを紹介しています。
例えばちょっとしたことで家の中がごちゃごちゃしてしまったり、ものが引き出しの中に増えてしまったりすることがあります。
それはなぜだろうと、試行錯誤した結果、効果があったことをいくつか紹介しています。
例えば見落としがちなのは、玄関やベランダに物をいろいろ置いてしまうことです。
こうしたところに物を置いてしまうと、住んでいる自分は日常の光景なのマヒしてしまいます。ところが訪れる他人からすれば、そうした光景はとても目に付きます。
また、物がごちゃごちゃするか、スッキリするかの分かれ目は、買い物から帰宅した直後にあります。
買い物しているときは夢中になっていますが、帰宅した途端、買い物袋をそのまま放り出し手てしまうような事はないでしょうか。
買い物に行っていると疲れてしまうので、帰宅した途端、一刻も早く座ってコーヒーでも飲みたくなるんですよね。
そこをぐっとこらえて、とにかく買ってきたものをすぐに使える状態にしてしまうのがコツです。
ここではそのような秘訣をいくつか紹介しています。
第7章 「着る」をシンプルに
私は現在、運営しているブログを2015年から書いています。
そのブログの中で特にアクセス数が多い記事があります。それは洋服に関する記事です。
実は最近、あまり洋服に関する記事を書いていなかったのですが、常々皆さんの洋服に関する悩みや興味が大きいことにはとても注目していました。
私自身、長年洋服の持ち方には、迷いと悩みを抱いてきました。
現在も洋服の悩みはゼロになったわけではありませんが、以前と比較してかなり改善したと思います。
ではなぜ、そのように改善したかと言うと、思いっきり悩んで考え抜いたからだと思います。
結局のところ、洋服に関する悩みはとことん向き合うことで解決します。
ではどうすれば向き合い、悩みを減らすことに持っていけるのか。
それは問題点をしっかり浮き彫りにすることです。
例えば自分にとっての「ダサイ服とは一体何なのか。」自分が持っている服をダサイなんて思いたくないのは誰でも同じです。
けれどもこれまで満足いくクローゼットではなかったという事は、ダサイ服を持っていた証拠です。
では何がダサイ原因になっていたのか、そうしたことを自分なりに分析して対策をとることが必要です。
ここではそうしたことをいくつか紹介しています。
第8章 持たない暮らしをしてみたら
余計なものを持たない暮らしを始めた時、私が取った方法はこんなことでした。
それは物を買うときには妥協せずに、必ずとことん気に入ったものを探しに探して買う方法でした。
この方法は確かに、余計なものを増やさないことには効果がありました。
ところが一方では、物選びが大変難しく、それが小さなストレスにもなったことに気づきました。
同時にこれまで何年も使ってきたキッチン用品なのに、突然それが色あせて無意味なものに見えてしまったのです。
これまで何年もの間、我が家の味噌汁を作ってきたお玉なのに、選び抜いたものではないという理由で、突然そのお玉を敵視し始めたことに気づいたわけです。
こういうことって、本当に「良いことなんだろうか?」と疑問が私の中で起こりました。
冷静に考えてみれば、いわゆるお気に入りのものは、苦手な物の裏返しでした。
このことに気づいてからは、100%の満足を探し求めることはやめました。
100%満足していなくても、そのものを使える「ありがたさ」という恩恵に注目することにしました。
このように視点を変えてからと言うもの、物選びは楽になりました。
ここではこのように、「持たない暮らしを始めたことによるあれこれ」を色々と紹介しています。
物を多く持ちすぎないと暮らしは、世間で言われているほどメリットばかりがあるわけではありません。
ときには先ほど書いたような戸惑いがあったり、家族からブーイングが出たりすることもあるかもしれません。
そうした時に、どのように向き合うのかといったことをここで記しています。
文庫版あとがき
この文庫版には、当初の単行本にはなかったあとがきを記載しています。
「簡単に暮らせ」というタイトルは、インパクトが大きいようです。
中には、内容以前に、タイトルだけで本のイメージを固定してしまう例も見受けられます。
ではなぜ、わざわざこのようなタイトルをつけたのか?
文庫版あとがきでは、その種明かしもしています。
もちろん、それだけが理由ではありませんが(紙面も限られていますので)、気になる方はぜひご一読ください。
さいごに
現在はコロナの影響もあり、外出もあまりままならないと思います。
そうした中にあって読書は、ほっと一息つける場を提供してくれます。
本には無数の世界が広がっています。
書店に並ぶ本の背表紙や表紙を眺めるだけでも、発見があります。
また、自分が求めている正解のヒントを本から得る事はよくあります。
また興味の赴くままにぴんときたタイトルキーワードの本を手に取って眺めるだけでも気分が変わります。
今回出版させていただく抱くことができた文庫版鍵『簡単に暮らせ』も、そのようなきっかけの1つにしていただくことができたらとてもうれしいです。
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