はじめに
何かとお金がかかるシーズンです。皆さん節約にいそしんでいることと思いますが、不思議なことに気づきました。
総務省が発表した家計調査によると、2023年の実質消費は前年から3.2%減ったそうです。
このデータを知って、おどろいたんです。ほら、昨今の物価高で、値上がりしているんだから消費は増えるですよね。ところが増えるどころかデータは減っているんです。
つまり人が物を買う心理が浮き彫りになったと思いました。つまり、人は気分で物を買うということです。
「安い」と(感じれば)支出は増える
実際に値上がりした、値下がりしたという現象はきっかけに過ぎないんです。
確かに、セールになると多くの人が群がります。安いと思うと人はたくさん物を買ってお金を使いますが「高い」と感じるとお金を使う意欲が減るということです。
だから業者はそれを熟知しているので、カントリーマームを値上げをするのではなくて、クッキーのサイズを小さくして価格を一定にしているというわけです。
最近の物価高は「高い」という心理が、結論としては買い控えがおきているわけです。支出削減に家計管理としては成功しているということです。
「高い」と(感じれば)支出は減る
現在は物価高なので、買わない行動をとる人が増えています。当人は「買えない」と感じて買わないわけですが、結果としてはそれが節約に貢献しているとも言えます。
ハイブランドのバッグを気軽に買う人はいませんが、いっそのこと「買わない」選択をとることもできます。
一方で安いバッグの場合は、深く考えずに「買う」ことを実践しがちです。
「安物買いの銭失い」
ということわざがあります。極端な場合はそういう結果になることもあります。
安いことが良いとは限らず、高いことが悪いとは限らない
安いことは一見、良いことに思えます。けれどもそうとも限らないことがあります。安いからと安易な買い物をして、部屋にはいらないものであふれている。
長らく国内の多くの人のライフスタイルは、そのような状態に陥っていました。
服は安い服が気軽に買えるので、どんどんたまっていきます。
物価高の状況下は消費支出を見直すチャンス
現在のような物価高の状況下では、消費支出の在り方を見なおす良いチャンスです。確かにこれまで気軽に買っていたものを、買い控えるようになる生活は、一見下落したと思うかもしれません。
けれどもこの状況をなげく前に、まずは今、余分にあるものを見直していくチャンスです。
余分に買っていたものを見なおす
余分に買っていたものとして、以下のものを見直してみましょう。
(以下は目安です。個々の状況によります。絶対的なものではありません。)
- 食品・・アルコール、甘い飲み物、お菓子など、多すぎる食品は食べ過ぎて太る
- 服・・期間限定価格のたびに服を買えば、安いものも総支出は高い服と同じかそれ以上になる
- 外食・・自宅でも食べられるようなレベルの食事を、外でとらない
- 通信費・・スマホ本体は最新機種にこだわらない、格安SIMに乗り換え
- レジャー・・公営の施設をメインに利用。民間の施設は「金取り」系は利用を避ける
- 交際費・・惰性の付き合いは見直す
- 教育費・・家計の状況に対して無理がないかを詳細に確認する
まとめ
- はじめに
- 「安い」と(感じれば)支出は増える
- 「高い」と(感じれば)支出は減る
- 安いことが良いとは限らず、高いことが悪いとは限らない
- 物価高の状況下は消費支出を見直すチャンス
- 余分に買っていたものを見なおす
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「安いことが良いとは限らず、高いことが悪いとは限らない。2023年の消費支出は3.2%減っているというデータが語ること。」という話をしました。参考になればうれしいです。