
はじめに
「新NISAなどの投資を一切しない!」・・と決めている人は多いでしょう。でも、サラリーマンの多くは、投資と無縁ではいられない時を迎えています。理由は退職金にあります。
※投資はリスクがあります。ご自身の判断で行ってください。
投資全否定はすでに非現実的になっている
現代は退職金の運用について、多くの企業がDC(確定拠出年金)を採用しています。これに対し以前は退職金の運用を企業がやっていました。(DB)
企業型DC・・ 掛金を会社が負担、運用は社員が選択
DB・・確定給付企業年金・・企業がリスクを負って運用して支払う退職金
(iDeCo(個人型)・・個人が申し込んで掛金負担)
けれども現代は、多くの企業がDCを採用して、その運営方法を従業員に選択させています。つまり条件が同じでも、自分が採用した運営方法によって将来受け取る退職金が大きく変わるのです。
これはうまくすれば、従来のように企業が運用したよりも退職金が増えるチャンスがあります。いっぽうで反対のことも起きるのです。問題なのは、この「反対のケース」です。
まずは自分や夫の企業鵜方DC内容を確認しよう!
企業型DCに加入している人は、まず自分の加入内容を確認しましょう!
「いや、わかんない。」
という方、加入時に会社から企業型DCのパンフレットなどを受け取っているはずです。具体的な金融商品の運用スタイルの説明もわかりやすく図解入りで掲載されています。
企業型DCは大手金融機関(保険会社、銀行、証券会社など)間に入っているので、詳細な見やすいパンフレットが作成されています。
その説明書きをもう一回読むのが一番具体的で手っ取り早いです。
退職金の額をイメージで把握していませんか?
結論を言うと、いまだに「投資全否定」をしていると、退職金を受け取るときに阿鼻叫喚となる将来がやってきます。想像したより圧倒的に少ない退職金を受け取ることになります。
もちろん投資は自己責任ですし、筆者はここで投資を勧める意図はありません。ただ、自らの経験も含めて、それはよく考える必要があると注意を促します。
一般に退職金は、自分や夫が勤務する企業と勤続年数で受取金額をざっくりとイメージしていると思います。でも、それはイメージと根拠のない推測です。
確かにDCを採用する以前であれば、イメージした金額の退職金を受け取ったでしょう。リスクは会社が負って運用してくれていたからです。
DCでリスクを負わなかった結果が退職時に確定する
現代は退職金の運用について、多くの企業がDC(企業型確定拠出年金)を採用しています。
具体的にはこのようになります。
・DB 確定給付企業年金・・企業がリスクを負って運用して支払う退職金
・DC 企業型確定拠出年金・・社員が運用スタイルを選ぶ退職金
どちらも掛け金は会社が負担する点は同じですが、運用スタイルの選択がDCは社員にゆだねられています。
昔は退職金のすべてを、企業が運用していたんですね。つまりDBが主流でした。でもそれってリスクを伴うんです。でも、だからこそ退職時には何も考えず社員が十分な額の退職金を受け取ることができていたんです。
現代ではどのくらいの企業がDCを採用しているかというと、全体では約1割です。大企業ほど採用の割合は多くなります。
企業型DCの導入率
大企業・・約50%
中小企業・・ 7.3%程度
上場企業: 40%台、東証プライム市場では60%台
企業全体としては1割の採用ですが、それでもかなりの人が企業型DCで退職金を受け取ることになっています。
つまり退職金の金額が、自分の選択で大きく変わるということです。
DC運用スタイルの種類
注意しなくてはならないのは、DCは良くも悪くも運用結果が自己責任だということです。
ではDCの運用スタイルはどのような選択があるのでしょうか。皆さんはすでにDCで選択をしていますか?もしくは検討中ですか?
ざっくりですが主に以下のようになります。
元本確保型
・元本確保型・・定期預金、保険商品 (元本確保型)など。元本割れがほとんどない。)
価格変動型(投資信託)
①国内株式型・・価格変動リスク
②外国株式型・・価格変動、為替リスク、日本株と異なる値動きを期待
③国内債券型・・株式より価格変動が少ない
④外国債券型・・国内より高い利回りを期待できるが、為替リスクがある
⑤バランス型・・株式、債券、不動産(REIT)など、の異なる資産に分散投資、株式よりリターンは低めだがリスクは低くなる
⑥コモディティ(商品)型・・金や原油などの現物に投資。インフレ対策になるが変動リスクがある。
元本確保型か、価格変動型か
まず、大きく分けて元本確保型か、価格変動型かを選ぶことになります。
これまでの
「ジョーシキ」からすれば「投資なんてとんでもない。価格変動なんてギャンブルだ!」
・・と考える人が多数だったでしょう。
結果として元本確保型を選ぶ人は多いのです。でも、これは現代において、賢明な選択なのでしょうか。
確かに昭和であれば定期預金の金利は年利7〜8%なんて時代がありました。これは9年で元本が2倍になったわけです。そういう時代なら、それもよかったでしょう。わざわざリスクを取らずとも利益が出たからです。でも現代はそんな時代ではありません。
では、どの投資スタイルを選べばいいの?
では、どの投資スタイルを選べばいいのでしょうか。参考にしたいのはDBの運用スタイルです。DBは多くがバランス型を選択しています。
現代においてはバランス型を選択して、リスクと利益の間を選択するのが賢明でしょう。
後にも書きますが年金機構のGPIFも運用はバランス型です。
元本確保型を選ぶ実直なサラリーマンが多数
以前は企業型DCで元本確保型を選ぶサラリーマンがなんと3~4割いたそうです。けれども現在は24%代に減っています。
知人の勤務先でも元本確保型を選んだ社員が多く、退職時に阿鼻叫喚となった人が多かったそうです。結果として一部の会社は、運用する商品リストを見直し、全くの元本確保型の商品はない組み合わせに変更しているところもあると聞きます。
でも、これは企業によります。いまだに元本確保型100%の商品が選択できる企業は多いかもしれません。
年金機構GPIFですら、ある程度のリスクを負って運用している
確かに、そうはいっても非元本確保型を選ぶのは怖いと思う人は多いでしょう。万が一リーマンショック級の下落が来たら?などと考えますし。
ただ、年金機構のGPIFですらリスクのある運用をしています。
〜)
国内債券 25%
外国債券 25%
国内株式 25%
外国株式 25%
このように日本、海外、債券、株式のそれぞれ分散投資しています。そしてこの運用はうまくいっています。
リスクを取りつつも、反対の値動きをするものを組み合わせたりするなどして運用をしています。
この組み合わせは、極端な利益を求めないけれども極端な下落にもなりにくい組み合わせです。
今の時代、退職金のDCの選択をはじめ適切なリスクもある程度受け入れる必要があります。もちろん判断は自分ですので、どうしても無理な場合は、それに見合った退職金で手を打つ必要があります。
まとめ
- はじめに
- 投資全否定はすでに非現実的になっている
- まずは自分や夫の企業鵜方DC内容を確認しよう!
- 退職金の額をイメージで把握していませんか?
- DCでリスクを負わなかった結果が退職時に確定する
- 企業型DCの導入率
- DC運用スタイルの種類
- 元本確保型か、価格変動型か
- では、どの投資スタイルを選べばいいの?
- 元本確保型を選ぶ実直なサラリーマンが多数
- 年金機構GPIFですら、ある程度のリスクを負って運用している
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、「投資全否定が招く恐怖の現実!退職金を受け取って阿鼻叫喚となる将来を直視する覚悟はありますか?」
という話をしました。参考になれば幸いです。
投資はリスクがあります。ご自身でよく考え調べて判断してください。