はじめに
将来の事でだれもが気になるのは、やっぱりお金のことですよね。今回は、将来を見据えたお金の不安に対する保険の話をします。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- 年金という貴重な保険の最強度を知る
- いざというとき頼りになる遺族年金と障害年金
- 将来の年金の見込み額を知る
- ねんきん定期便を見ても書かれていないものがある
- 失われた年金の確認はしましたか
- さいごに
年金という貴重な保険の最強度を知る
人生100年時代と言われ、長生きすることが不安要素になるという、想定外とも言える未来が真近にあります。
ところが実のところ、私たちはすでに将来のための保険料を払っているんです。それは公的年金です。
年金と聞いて、現在40代以前の方は関係ない話と思いますよね。私もそうでした。でも、子育てが終わる、具体的には子供が大学に入り、親として必要な支出が確定した途端、今度は老後のお金のことがもう、目の前なんです。
本当にびっくりしましたよ。頭ではわかっているのに、わかっていなかったんですね。あれ?私って、子供のお母さんだったよね?あれ?気が付いたらお母さんじゃなくて、おばあちゃんに近い年齢になってる!うそ!が=ん・・みたいな感じです。
そこで慌てて年金のことをまずは調べました。それで年金のシステムを調べました。でも本を読めばわかる、と思っていましたが、年金の制度って、一回読んだだけじゃ頭に入りません。
いざというとき頼りになる遺族年金と障害年金
とまあ、こんないきさつで遅ればせながら確認をした年金のことですが、わかったことがあります。
それは、公的年金は、私たちの優秀な命綱だということ。同時に、いざというときには年金以外の保険の役割も果たしていることです。
年金というと、老後に年金支給されるための老齢年金のイメージが大きいです。ま、実際そうなんですが、実はそれ以外の保険の要素も大きいんです。
- 老齢年金
- 遺族年金
- 障害年金
です。
老齢年金は老後に受け取る年金の事。これはわかりますよ。ここからが意外と知られていないポイントですよ。
遺族年金とは、加入者が亡くなったときに遺族に支給されるものです。
老齢年金は誰もがイメージしていますが、遺族年金と障害年金のことは知らない人が多いです。
遺族年金と障害年金の制度があるので、私たちは民間の保険にそれほど入る必要性がないんです。ところがこれを知らないので保険に入りすぎている人が多いようです。
ただしこれらは、一定の条件を満たさないともらえない場合があります。例えば未納があったり、老齢年金を繰り上げ受給した場合などです。
(・繰り上げ受給とは、通常65歳から支給される年金を60歳から64歳に受け取ることです。・経済的な事情などやむを得ない事情で支払えない場合は手続きを踏めば、免除や延期してもらえる制度があります。無申告で未納にすると対象から外れることがあります。)
将来の年金の見込み額を知る
ところで将来、自分がもらえる年金の見込み額を知っていますか?実は知っているはずなんです。え?知らない、どうして?と思った方、年金定期便というはがきが届いた記憶がありますよね。それに書いてありますよ。
具体的には・・
- 50歳未満の人は見込み額が書かれています。
- 50歳以上の人は、これまでの加入実績をもとにした年金額が書かれています。
私は50歳を過ぎているので、年金額が書かれています。
年金定期便は誕生月に年に一回送られてきますよ。だから夫と自分のねんきん定期便は、それぞれ違う月に送られてきます。同じ誕生月の場合は別ですが。
ねんきん定期便には、50歳以上の場合は次の内容が書かれていますよ。
- 照会番号
- 老齢年金の見込み額
- これまで納付した年金の累計額
- 最近の月別状況
- これまでの年金加入期間
- 受給開始年齢
- 老齢基礎年金の見込み額
- アクセスキー
アクセスキーとは、ねんきんネットのIDを取得するための17桁の番号です。登録するといつでも加入内容を確認できます。
ねんきん定期便を見ても書かれていないものがある
ただし、ねんきん定期便を見れば年金に関する自分の情報がすべて書いてあるわけじゃないんです。その点を注意してください。じゃあ、何が書かれていないかというと以下の通りです。
ねんきん定期便に書かれていない情報
- 加給年金
- 振替加算
- 厚生年金の代行部分
加給年金とは、例えば夫が老齢年金を受け取るようになったときに年下妻がもらえる家族手当みたいなものです。ただし妻が65歳になり自分の年金をもらうと終了します。
厚生年金に20年以上、加入していた場合に年下妻や子供(18歳の年度末に達していない子など)
振替加算とは、加給年金が終了したときつくものです。ただし1,966年4月2日以降生まれは対象外です。
企業年金のもらい忘れに注意
厚生年金の代行部分とは、厚生年金基金、もしくは企業年金のことです。例えば過去に勤めていた会社経由で厚生年金基金に加入していた分について、会社をやめてしまったなどで連絡先が不明になっていてもらい忘れが多発しているそうです。
実は私も企業年金を危うくもらい忘れる予備軍になっていました。会社を辞めた時に厚生年金基金から一時金を受け取ったので、もう受給資格がないと誤解している人が多い層。まさに私がそれでした。
そこで企業年金連合会に問い合わせをしたところ、無事に確認が取れました。これで将来、企業年金のもらい忘れをしないで済みました。
失われた年金の確認はしましたか
かつて失われた年金問題が発覚したことがありましたね。あの時、私はかなりの情報が失われた状態になっていました。
けれども幸いに当時勤務して退職した会社の名前や旧姓などの情報を提出して無事に確認が取れた経緯があります。
さいごに
年金の制度は一度じっくり確認しないと、ややこしくて訳が分からなくなります。結果としてもらい忘れや、資格を失うなどの多大な損をすることもあり得ますね。
そんなことがないように、まだまだ先と思わず、自分の資格や現状をよく確認したほうがいいですよ。
特に数年前の失われた年金問題時には私の情報は宙に浮いていたし、自分でも企業年金の権利を誤解していたので、もらい損ね予備軍になっていました。
それ以外にもねんきん定期便などで、間違いがないかを確認することも大事だと思います。
まだ年金なんて自分には他人事と思うのは大間違いです。私も以前は他人ごとでしたが、間もなく自分事の時期は近づいています。大事なのは役所がすることだから」間違いや漏れはないと思わないこと、少しでも変だと思ったら問い合わせることですね。