はじめに
今回は、「ポイントカードを貯めても得にはなりませんよ」という話をします。
それはポイントカードを貯める行為が労働だからです。そう考えると、この「労働」はあまりに効率が悪いのです。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- ポイントカードの提示で本当に得しているのか
- アプリで貯めるポイントも同じ
- 「ポイントを貯める行為」と「獲得できるポイント」を天秤にかける
- ポイントカードの存在は潜在意識に働きかける
- ポイント付与率は0.5%前後だが
- そのポイントを獲得するのに要した回数
- ポイントを貯める行為は労働と似ている
- さいごに
ポイントカードの提示で本当に得しているのか
皆さんは、スーパーやコンビニのポイントカードを作ったりポイントを貯めていますか。なぜ、ポイントを貯めるかというと、「得すると思うから」ですよね。でもそれって、本当に得しているのでしょうか。
もちろん、ポイントカードといっても、リアルなプラスチックのポイントカードのほかに、ネット通販やサービスで貯まる種類のポイントもあります。決済にクレジットカードを使うと付くポイントもあります。この場合は、利用と同時にポイントが付くので(楽天のように「エントリー」の手間が必要な場合があります)、のめりこまなければ、そこそこ得です。
アプリで貯めるポイントも同じ
それではリアルなポイントカードの話に戻ります。リアルなポイントカードには、アプリを使ったシステムも含みます。
例えばユニクロや無印などでも買い物をすると「アプリをお持ちですか」と聞かれてアプリを提示すると、ポイントが加算されます。
これはリアルなプラスチックカードと同じ種類と判断します。現在のスーパーや美容院やその他のお店では、ほとんど、ポイントカードの制度があります。
「ポイントを貯める行為」と「獲得できるポイント」を天秤にかける
レジに並んでいると、ポイントカードを使わない人はほとんどいません。やっぱり「得」は逃したくないですから、当然の心理といえます。
けれどもリアル店舗でポイントを受け取るには、プラスチックカードやアプリを提示しないといけません。財布からの出し入れや、スマホを立ち上げる手間と時間、これがムダなのです。
ポイントカードの存在は潜在意識に働きかける
第一、財布やスマホのアプリにポイントカードを入れていると、潜在意識にインプットされます。しょっちゅう使うスーパーなどであれば、それはムダにはならないと思うかもしれません。
けれども、受けられるポイント付与の割合と、財布を占めることや出し入れの手間と時間、これらを天秤にかけた場合、割に合っているなら良いのですが、割に合っているといえるのでしょうか。
ポイント付与率は0.5%前後だが
ちなみにポイント付与率はだいたい、買い物した金額の0.5%くらいのところが多いようです。0.5%は、実際にどのくらいの金額がつくでしょうか。
千円買い物すれば、5円です。こう考えると割とお得な気がします。けれども1万円ならどうでしょうか。この場合は50円です。5万円なら250円、10万円なら500円です。このように金額を合計で考えると得な気がしますね。
そのポイントを獲得するのに要した回数
でも例えば一か月の間に、10回に分けて5万円の買い物をするとします。すると付与されるポイントは合計で250円です。
けれどもここで注目したいのは、回数です。250円分のポイントを獲得するためには、10回もポイントカードを提示して、財布に入れておく手間が必要です。
ポイントを貯める行為は労働と似ている
こう考えると250円のポイントを稼ぐ「労働」としては、あまり非効率な労働に思えて仕方ないのです。
10回の手間暇(労働)をかけて250円を獲得するのであれば、そもそも250円のムダな買い物をしないほうが簡単です。
さいごに
「いや、ポイントは得だから絶対貯めるよ」
という方は試しに一か月だけでも、ポイントを一切貯めようとしない生活を送ってみましょう。
きっとレジ通過があまりに簡単なので、驚くはずです。また、ポイントを貯めようとするよりも、「そもそもムダな買い物をしない」方が、確実に得だということも実感します。
「節約しようと思う心」が、かえってムダを生んでしまうことはよくあります。ポイントカードもそのひとつです。