簡単に暮らせ

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50代前半(女性)で運転免許証の自主返納と運転免許経歴書を取得した体験談



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

今回は50代前半で数年前に運転免許証の自主返納して運手免許経歴書を取得した体験談をお話します。

もくじ

自主返納を決心したきっかけ

運転免許証の持続はおそらく可能だったと思われますが、きっかけは病気とその後遺症です。

返納以前の10年は、ペーパードライバー状態でした。ですのでもともと、ほとんど運転をしておらず、実質的な変化はありません。

最終的に、夫にも身内にも医師にもその他にも相談せず、自分で決めて黙って自主返納の手続きをしました。

病後、最初の更新前に手続きをしました。

免許更新を迷った時期

病は脳出血です。(脳卒中といわれる病のひとつ)右半身にマヒの後遺症が残りましたがリハビリでほとんど生活に支障がない程度に回復しました。

もちろん、水面下では見た目にわからない困難その他がいろいろあります。けれども運転自体ははやろうと思えば多分できたと思います。

けれども現在の法律は、脳卒中などの経歴がある人は、免許更新時に申告が必要です。同時に必要に応じてテストや診断書が必要です。

病発症時、免許更新まで2~3年ありました。その間、来る更新時にどうするか迷いました。医師に許可をもらって更新する方向で行くか。それとも免許を自主返納するか。

おそらく運転はできただろうけど

推測ですが、更新しようと思えばできたかもしれません。けれども、そもそもがペーパードライバー状態であり、今後も車を運転する予定がありません。

また、「免許証の更新だけして運転はしない」選択肢も考えられます。通常はこのスタイルをできるだけ存続しようとするでしょう。

けれども、もう考えたくなかったのです。病から最初の更新が来るまでの2~3年間、時々運転免許証のことをどうするか思い出しで迷いました。それでちょっと疲れてしまいました。

何かを得たら、何かを手放す

もう一つ、私が運転免許証を返納することを決心した出来事があります。

このころ、私はFP試験に挑戦していました。返納の少し前に3級に合格しました。(返納後FP2級も合格)それはとっ散らかった頭が、そこそこまともに働いているということでもあるので、自分としては想定を上回っていました。

何かを得たのだから、「迷っているなら免許証は返納しよう。」と考えました。頭の動きはここまで回復できた。だから、欲張らずに返納してバランスをとろう。そう考えて自分を納得させました。

何かを得たら何かを手放す。そんなものだと考えました。片付けの理論と同じです。

誰にも相談せず自主返納を決心

結果として、夫にも医師にも相談はしませんでした。返納メインに気持ちがあるなら相談は無意味だと考えたからです。

また、ただでさえ日ごろ、夫に負担をかけてばかりなので、このくらいは自分で決めようと思ったのです。

それで自分ひとりで決心して即、次の行動に移りました。それは免許証の自主返納です。自主返納すると、希望すれば手続きを経て運転免許経歴書を発行してもらえます。

これは運転免許証と同等の使い方ができます。身分証明書として使えます。

結果、この流れは半年くらい経過してから何かのときに夫に話しました。

「そういえば昨年、運転免許自主返納して、運転免許経歴書受け取ったよ。」

私がカジュアルに話したからか、夫も

「へ~」

のノリで、特に深刻な反応はしませんでした。

自主返納で運転免許経歴書発行そしてもらう

(この画像はマイナンバーカードの事例です)

ただしこれは、更新はなく発行は一度だけだそうです。素朴な疑問として

「写真が何年も同じで支障はないのだろうか」

と思いましたが、先のことなので何か問題があればその時に考えます。50代で返納した身分証明書の写真が、90歳でも同じ写真が通用するということです。ちょっとおかしい気がしますが、「そういうもの」らしいです。

ただし、写真付きの身分証明書として、念のためマイナンバーカードもそのころ同時に作りました。

運転免許自主返納と運転免許経歴書発行の流れ

運転免許自主返納と運転免許経歴書発行の流れは簡単です。最寄りの警察署の運転免許の窓口で手続きします。(手続き当時)

運転免許証を持参して、必要書類に記入して、運転免許経歴書に使う写真を持参します。

このとき、違反、罰則などの途中でないかなどを確認するために窓口の方が免許センターに電話して確認をして5~10分くらい返答を待ちました。

何もないことを確認して書類が受理されると、その場で運転免許は無効になります。

職員の方から、事前に

「もう運転はできなくなるが、問題ないか」

などの確認をされます。

「問題ありません」

と答えると、その場で運転免許は無効になり運転はできなくなります。

次に運転免許経歴書申し込みの書類を書きます。運転免許経歴書は数週間後に完成するのでもう一度警察署に行き受け取りに行きます。

免許証受け取り日時の予定日に再び警察署に受け取りに行き、運転免許経歴書を無事受け取りました。

運転免許経歴書を身分証明書として提示の実例

それから何度か身分証明書として、運転免許経歴書を提示したことがあります。FP2級の試験の時も、運転免許経歴書を提示しました。そのほか金融機関に口座開設するときにも使いました。

いずれも問題なく使えました。自分だけが自意識過剰なんだと思いますが、普通の運転免許証ではなく、50代で運転免許経歴書を提示することにいつもちょっと複雑で身構えます。

運転免許経歴書の更新はない

通常、運転免許経歴書を発行するのは高齢者で、だから更新もないのでしょうか。

ただ、返納したので以後は更新不要だし、身分証明書もあるので(経歴証明書)お金も手間もかからず、運転免許、どうしようとそのたびに悩まずに済みすっきりしました。

免許証がなくなったことについて

ただ、かつてはかなり運転をしたので、複雑な思いがあります。

車を使うレジャーを動画で見ると、

「ああ、自分はもうこういうレジャーはできないんだ。」

と気付きます。旅行中、レンタカーを借りて移動する動画などを見ても

「レンタカーの運転もできないんだな」

と今更ながら実感します。だけど一瞬で、すぐに忘れます。確かに車は運転で来たほうが便利でしょうが、今の状態では現実問題として更新は可能でもペーパードライバーのままだったと思います。

だから現実的には全く支障はありません。ただ、かつて取得した運転免許証を手放すことは、結構精神的に大きいものがあるんですね。サンクコストじゃないですが、実際の価値よりも一度得たものは実際の価値より大きく見積もる心理が働くのでしょう。

現代は、そもそも運転免許証を取得しない若者も多いと言います。将来的に自動運転が普通になる時代がいつなのかわかりませんが、そうなればこのような考えはすべて無意味になります。

さいごに

特に理由もなく50代で運転免許証を返納することを考える人はまれだと思います。していえば、免許更新の費用と手間がかからない程度のものです。

今はほかにもマイナンバーカードなど写真付き身分証明書があるし(ただしこれはあまり使いたくないと思いますが)、運転免許証の意義はこれから薄れていくのでしょうか。

今回は、数年前に運転免許証の自主返納と運転免許経歴書を取得した経験談をしました。参考にする人は少ないかもしれませんが、こういう事例があるということで何らかのヒントになればさいわいです。