はじめに
今回は
「新NISA利用時のある行動でバレています。あなたの金融リテラシー程度が9割わかるあの行動。」
という話をします。
金融リテラシーとは
金融リテラシーとは、お金の知識と判断力を指します。
社会生活はお金と切り離せません。お金は小学生でも扱えますが、正しく扱うとなると、大人でもできない人はいます。
自立して充実した生き方をするには、他人任せにしないお金の判断力が必要です。
けれども従来、日本では金融リテラシーの学校教育がなされていない点が問題でした。
けれども昨今は、ようやく教育機関でもお金の教育がされるようになりました。
金融庁が掲げる「最低限身に付けるべき金融リテラシー」とは?
金融庁の「金融経済教育研究会」では、4分野・15項目の「最低限身に付けるべき金融リテラシー」を掲げています。
このような最低限の金融リテラシーを身に着ける姿勢が、お金を扱ううえで欠かせません。
ところが新NISA発足をきっかけに、安易に投資に手を出す人が後を絶ちません。
新NISA自体はすぐれた制度で、限度額以内であれば恒久的に非課税になります。
ところがどんなに優れた制度でも器に過ぎません。
与えられた器を優れたものにするのか、床に落としてケガをしてしまうかは、金融リテラシーにかかっています。
新NISA開設に利用した金融機関はどこ?
2024年秋冬現在、新NISAという言葉や存在を知らない人は少数でしょう。
さらに利用経験者の割合も増えており、関心の高いことがわかります。
けれどもそれぞれの投資に関する金融リテラシーをはじめとした知識は、差が開いている状況です。
結果として、数か月前の日経株価急落の際に、ろうばい売りをして、新NISAを早々に辞めてしまった人もいるようです。
新NISAの大きな意味と目的は、限度額内であれば、恒久的に非課税になり、長期運用を手堅く行うことで、預貯金では得られない老後資金などの資産形成をできる点にあります。
ところが投資の特徴を理解せずに開始した人が、短期の株価の値動きに戦々恐々となったわけです。
実はこのような行動をとってしまう人は、始める前から推測可能です。それは新NISA開始時のある選択です。
「新NISAを口座開設した金融機関はどこか」
で、かなりの確率で推測できます。
新NISA開設口座の選択理由は?
新NISAは、開設口座の選択理由が重要です。
すでに新NSAに口座開設した方は、どこの金融機関で行ったでしょうか。
- ゆうちょ銀行
- 地元の地方銀行、信用金庫、信用組合
- 農協
- メガバンク
- 証券会社(ネット証券以外)
- ネット証券
日本国内には新NISAを扱う金融機関が多数あります。
けれども、多くは企業である以上、利益になることが大事です。
金融機関は手数料で収益を得なければなりません。だから無防備に金融機関の窓口に「相談」に行こうものならカモネギです。
当然、手数料が割高な金融商品をすすめられることになります。
ということで、上記の様々な金融機関のうち、カモにならず利用できるのはネット証券だけです。
ネット証券以外で口座を開設した方は、注意が必要です。
投資は常に勉強と情報収集が欠かせない
新NISAで投資商品を活用したからと言って、そのあと無条件で利益が出続けるわけではありません。
株価は値動きするし、様々な情報が入り乱れます。
長期運用が基本スタイルだし、株価は値動きするものなので一喜一憂は早計です。
ところが安易に開始した人は常に値動きをチェックして、不安をあおられてやめてしまうなどの行動をとりがちです。
世の中には新NISA陰謀論が出てきたり、「やるな」という主張が飛び交います。
ただ、陰謀論や「やるな論」に共感するわけではなくても、投資をやらないほうがいい種類の人がいます。
それは例えば
「元本保証されていて、確実に増えるならやりたい。」
のように、都合のいいことを言う種類の人です。
預貯金は元本保証されていますが、金利が限りなく低いのは、リスクを取らない対価です。
利益を適度に得るには、金融リテラシーと情報収集、学習が常に必要です。こうしてある程度のリスクを覚悟しつつ、他人任せにしない決断力も必要です。
最適な新NISA口座開設の金融機関を選ぶ基準とは
新NISA自体、他人任せにしないことが必要です。
またお金という現実の数字を扱うわけですから、洋服を買うような感覚で金融機関や金融品を選んだらまずいわけです。
では、どのような基準で利用する金融機関を選べば良いのでしょうか。
それは以下の通りです。
利用する金融機関の選択基準
- 取引手数料が低いこと
- ネットで操作できること
- 画面操作の扱いやすさ、見やすさ
- 扱っている金融商品が多いこと
- クレカ決済などの有無(利用サービスの充実)
なんといっても取引手数料が低いことが重要です。
ネット証券の多くは、非ネット証券と比較して手数料が低めです。
ただしネット証券でもそれぞれ手数料には差があります。
投資の値動きは不確定ですが、手数料は確定しています。
プラスになっても手数料分、利益が減ります。
また、利用したい金融商品を扱っていなければ、そもそも利用する意味がありません。
あらかじめ扱う商品があるか確認しましょう。
そのほかクレカ決済を利用したい人は、そのサービスの有無も調べておきます。
こういう基準で金融機関を選んではいけない
一方で「こういう基準で金融機関を選んではいけない」話をします。
ネット証券を選んだ人、まずは合格です。
一方でネット証券以外を選んだ人は、以下の理由で金融機関を決定してはいないでしょうか。
以下は良くない「金融機関決定の理由」です。
良くない「金融機関決定の理由」
- 普段よく利用している
- 給与振込口座である
- 自宅から近い
- 窓口の人が親切で感じがよい
- 知り合いがいる(紹介、依頼)
- ユーチューブでの評判が良い
これらがなぜ、良くない理由なのかわからない場合は注意が必要です。
投資は長期にわたって利用します。
ネット証券であれば、物理的な弊害はいっさいありません。
ところが有人窓口は人がいる分、手数料が高くなります。
手数料はせっかく得た利益が減ってしまうので最大の弊害です。
窓口の人の感じの良さなどで、大事なお金を選択してしまうのは一番まずいパターンです。
リスクと隣り合わせであることを理解する
一方で値動きが上昇し、タイミングによって利益を得ているのは(含み益にしても)リスクをとっている対価です。
例えばS&P500もオルカンも、TOPIXも日経225も、リスクを受け入れているので、短期の間では株価が上昇すれば利益を多く得られますが、下落すれば損失となります。
資本主義が続く前提で、「長期では利益が出る」という目論見をするからリスクを取りつつ投資をするわけです。
一番手っ取り早くて効率的な勉強法
当然、「ほったらかし」とはいえ、本当にほったらかしするということではなく、長期で運用しつつも、常に勉強が欠かせません。
一番手っ取り早いお金の勉強はFPの資格取得です。
筆者はつい数年前まで銀行預金だけで資産形成をしてきました。
けれども方針を変えて、投資を併用した運用スタイルを検討しました。
けれども、短期で基本的な知識を得るにはどうしたらいいかと考えました。
そこで一番効率が良いと判断した勉強方法は、自らがFP(ファイナンシャルプランナー)の資格をとってしまうことでした。
FPの資格を取れば、その学習の最中では基本的に学習のもれ、抜けを予防できます。
自力で本を読み漁る学習法はどうしても偏りが出るので、資格を取ったほうが手っ取り早いというわけです。
さらに思い立ったが吉日です。
だらだら時間をかけていると、目的の投資を開始するのも遅れます。
また3級→2級→AFP
の資格取得も間をあけると忘れてしまい非効率です。そこで間をあけずに一気に合格できることを目的としました。
結果として、予定通りに可能な限りの最短で資格取得ができました。50歳を過ぎていましたし、大きな病の後でしたが、挑戦してよかったと思います。(3級→2級→AFPですべてで独学で一発合格で1年位で取得)
(ただし少し前に民間資格のAFPは継続を自らの意思で停止しました。
というわけで現在は国家資格の2級を所有しています。)
資格を取って終わりではない
資格を取って終わりではありません。
情報は常に変化するからです。
常に自分の目で情報収集をする必要があります。
この場合、だれかの意見1人に頼るのではなく、反対意見の人の話もチェックします。
そうして多様な情報を収集しながら、自分なりの判断を決めるしかありません。
他人任せで投資を決定してはいけない
投資に絶対はなく、将来のことは誰にもわかりません。
結局、決定するのは自分しかないのです。
「この人が言ったから」
のように他力本願的な方法が一番よくありません。
結局、どんなに有能そうに思える人の意見でも、それは他人の意見です。
また、実際にお金を動かすのは自分のものであり、利益を得るも損をするもどっちも自分なのです。
まとめ
- はじめに
- 金融リテラシーとは
- 金融庁が掲げる「最低限身に付けるべき金融リテラシー」とは?
- 新NISA開設に利用した金融機関はどこ?
- 新NISA開設口座の選択理由は?
- 投資は常に勉強と情報収集が欠かせない
- 最適な新NISA口座開設の金融機関を選ぶ基準とは
- リスクと隣り合わせであることを理解する
- 一番手っ取り早くて効率的な勉強法
- 資格を取って終わりではない
- 他人任せで投資を決定してはいけない
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「新NISA利用時のある行動でバレています。あなたの金融リテラシー程度が9割わかるあの行動。」という話をしました。
参考になればさいわいです。