簡単に暮らせ

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金利上昇で注目の個人向け国債は、「固定3年物(金利は一番低い)を選ぶほうがいい」と考える意外過ぎる理由。



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こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はファイナンシャルプランナーです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

今回の筆者、あえて個人向け国債は「固定3年物を選ぶ」という「世間の多数の見解とは真逆の選択」をする話をします。

「変動10年もの」派が普通

世間では将来の更なる金利上昇を期待できる「変動10年ものが最適」という見解が圧倒的多数です。

筆者は数年前から、個人向け国債を安全資産の置き場所に利用しています。確かに以前はゼロ金利が長く続いたので、変動10年物しか選択肢がありませんでした。

でも現在は、状況が大きく変化しました。結果として固定3年物を選択する見方をします。

インフレと円安、物価高の現代に長期に資金を寝かせるのはリスクになる

現代、日本はインフレと円安、物価高です。この状況では現金つまり安全資産と呼ばれる定期預金や個人向け国債のような資金が最も弱くなることを意味します。

多くの人は個人向け国債の金利上昇に注目しています。確かにお金はどこかに入れる必要があり手元に現金でタンス預金するわけにはいきません。

けれども現金はどんどんその価値が落ちていきます。つまり個人向け国債も長期で寝かせることはリスクになるのです。

といっても、資産のすべてを金や不動産、株式などの現物にあてることはできません。一部を現金(個人向け国債や定期預金など)で持つ必要はあります。この場合でも長期で寝かせるのではなく、短期で様子を見ながら持つほうが現代の流れに対応しやすくなります。

個人向け国債の金利は3種類

個人向け国債の金利は3種類です。

2026年2月の販売は以下の金利です。( )は税引き後、(利子は現時点分のみで想定)

変動10年・・第191回債1.48%(1.1793380%)
固定5年・・第179回債1.66%(1.3227710%)

固定3年・・第189回債1.39%(1.1076215%)

これを見ると確かに多くの人は変動10年ものか、固定5年物を選ぶでしょう。変動型は将来金利が上がるでしょうし、固定5年は一番高い金利で固定していますからね。すくなくとも固定3年物は選ばないでしょう。

もちろん、お金は人によって運用がまちまちなので個々の事情や考えにあわせてでいいんです。だから正解はありません。

個人向け国債の残念な点

個人向け国債は元本割れがなく、金利が定期預金より高いので最近は特に注目されています。ただ、個人向け国債はデメリットがあるんです。裏を返せばそのデメリットが場合によっては致命傷になります。

①1年間は換金できない

個人向け国債のデメリットは第一に1年間は換金できないことです。「やっぱりやめよう」と思っても、最初の1年は換金できません。通常、お金が必要になる場面って、病気とか離職とか、災害をイメージしますよね。でも、それ以外の場面もありえます。それは何かというと、運用です。

例えば現在は、定期預金とか個人向け国債などで元本保証型の商品しか考慮しないスタイルを貫いているとします。ところがしばらくして新NISAやiDeCoなどを使って「投資に回したい」と考えることになったとします。

ところがそのとき、「猶予資金は個人向け国債に入れたばかり」・・となったらどうですか?せっかく投資に回せるお金を持っていても、個人向け国債に入れたばかりだったら1年は二の足を踏むことになります。

②中途換金は直前2回分の利子がペナルティで受け取れない

1年を経過して、換金は可能な状態だとします。でも、中途換金はペナルティがあります。それは直前2回分の利子が受け取れないことです。

これって例えば変動10年物の場合、常に10年間は中途換金ペナルティのリスクを背負うことになります。元本割れはしないけれども、長く寝かせた資金の見返りが薄くなるんです。ただでさえ少ない利子が、2回分も消えるのです。

それでもゼロ金利時代は、どれでも良かったんです。金利がそもそも低すぎるから、ペナルティを受けても大差ない。だから「安全にお金を置いておけばいい」ということで、変動10年物に入れておく意味はそれなりに有効でした。

でも現在は金利が半端に上昇しているから、国債で資金を寝かせることはインフレリスクと背中合わせなのです。その寝かせるリスクを負ってまで国債を買うのですから、わずかなペナルティも足かせになります。国債の金利はインフレを上回らないのですから。

③単利なので複利効果がない

それから盲点なのは単利だということです。利回りを考慮するときに、単利か複利かについては気にしない人がほとんどでしょう。単に利率にだけ注目する人が多数です。

個人向け国債は単利です。一方で複利であれば、受け取る利子がまた変わってきます。単利なので複利のように元本に利子が上乗せされていくような構造ではありません。

  • 単利は最初の元本に対してのみ利子がつきます。
  • 複利は「元本+前回までの利子」に利子が付きます。

個人向け国債は単利なので3年だろうが10年だろうが最初の元本に対してのみ利子が付きます。利子は一定です。これが複利ならば10年もたてば元利の増え方は変わります。

単利の債権に過ぎないので、何年たとうと利子は一定です。

個人向け国債の固定3年物は資金の柔軟性が高い

個人向け国債の固定3年物を選ぶ理由をまとめると、

  • そもそもが大きくない金利差にとらわれない。
  • 変化が大きい昨今、短期では資金の柔軟性(流動性)を重視する。
  • 個人向け国債は、とりあえずの現金の置き場所と考える。

・・と考えるからです。

固定3年ものであれば資金を動かせない期間が最も短く、中途換金のペナルティを回避できます。3年単位くらいで情勢を見つつ確実に利子は確保するというわけです。

どんぐりの背比べにすぎない

そもそもですが、個人向け国債の金利は上昇しているとはいえ、その見返りはどの種類でもどんぐりの背比べにすぎません。

例えば100万円分の個人向け国債を買ったとします。この場合それぞれ年あたりの利子見込みは以下の通りです。(手取り)

  • 固定3年もの・・5,539円×2=1万1078円
  • 固定5年もの・・8300円×2=1万6600円
  • 変動10年もの・・5,897円×2=1万1794円

投資で得られる利益と比較すると、100万円を寝かせても見返りは一年で2万円に到達しません。つまり極端な話かもしれませんがある意味、「どれを選んでも大差ない」という見方ができます。

大差がないのであれば資金を寝かせることが最大のリスク。その点固定3年ものなら、柔軟性が比較的あります。

まとめ

さいごに

今回は

金利上昇で注目の個人向け国債は、「固定3年物(金利は一番低い)を選ぶほうがいい」と考える意外過ぎる理由。

・・という話をしました。

多くの人が個人向け国債の利子上昇に注目しており変動10年物が人気です。少なくとも固定3年物は不人気です。けれどもインフレが続行している現代において、現金(個人向け国債や定期預金)を長く寝かせることはリスクになります。

そこで短期で柔軟性を重視して利子は確保しつつ、元本も保証されつつの固定3年物で「様子を見ながら資金を運用することが適切であると筆者は考えています。

もちろん、資金の動かし方に関する考えや個別の事情は様々です。筆者の考えを押し付けることは決してしません。各自が自分に合う方法を選択するものであるのは言うまでもありません。

参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとう。