はじめに
今回は、夫の母が亡くなった後、義実家を業者利用で片付けた話をします。
高齢者が変化を嫌う理由
生前にある程度片付けをできればいいのですが、下手をすると、もめる原因になることがあります。
それはやはり現役世代の子世代と、高齢の親世代とは価値観だけではなく、体力や気力が違います。
現役世代は本人が意思決定したら、あとは実行するかどうかの問題です。一方で親世代の場合は、子世代には言いたくても言えない言語化できない思いがあります。(推測です)
それは変化を拒む気持ちがひとつです。高齢になると現状維持が最善で、変化は戸惑いが大きいので、いくらメリットを力説されてもOKしたくない気持ちが働きます。
ところがその気持ちを言語化できないので、説得しても、もめる原因になるというわけです。
義母の生前、片付け打診をやんわり否定される
夫の母に生前に、片付けをの手伝いをやんわり打診したことがあります。(私もこのころは健康でした)
けれども案の定、やんわり拒否されました。義実家はそれほど物が多いようには見えませんでしたが、それでも小屋にたくさん物がある気配がありました。
けれども義母の生前、一度片付けの打診をしたけれど、拒否されたので、このことはあきらめていました。そのあとは一切、口にしたことがありません。
下手に片付けを促さないでそっとしておく
変な話、親などの生前は下手に片付けの話を持ち出さず、万が一の場合はそのあとでも方法があります。そのほうが親などの気持ちをかき乱すこともなく、平穏です。
いざとなれば業者依頼をすれば、何ら大変ではないということです。もちろん、そのための資金を用意しておく必要はあります。
ところが数年前からの片付けブームのせいか、ときに片付いていないことをやたらとせかす空気があります。
けれども高齢者は変化を嫌います。ましてや片付けなんてことを始めると、「自分が片付けられるのではないか」と恐れを抱くと思うのです。
(本人の意思で片付けたいなら別ですが)
業者依頼で一気に解決
義母が亡くなった後、片付けは業者に依頼しました。夫も私も遠方に住んでいますし、地元にいる弟も持病があるし、無理はできないし時間もない。
夫もその弟も、配偶者もみんな50代を過ぎて体力もないし、時間もかけられません。片付けの見積もりやその際の立ち合いは夫の弟にお願いしました。
お金はもちろん、夫持ちです。立ち合いなどの手間を考慮して夫の弟の負担を減らすために、割増料金を払って少し早めに急ピッチで片付けしてもらいました。
必要なことにお金を使う
片付けにお金を使うことに抵抗がある方も多いかもしれません。けれども、片付け作業はおそらく、自力でやると相当に大変です。
それは何度も引っ越しを経験しているので容易に想像がつきました。
お金で済むならお金で済ませる。そういう方針を選択しました。さいわいに希望の期間で片付けを完了しました。
何より片付けのために時間、体力を使い消耗することなく終わりました。確かにまとまった費用は必要でしたが、それで体を守ったと思えば妥当な支出です。
業者は慣れているので、同じ量の片づけを一般人がやるよりも早く段取りよく終わらせます。
自力の片付けは作業中にケガをしたり、健康を損なう恐れもありますが、業者任せで回避できます。
以前私は引っ越しの後に、体調を崩した経験がなんどもあります。まだ若い年代の時でさえそんな有様なのです。
義両親の生前、片付けの話を必要以上の持ち出さなくてよかったと思います。たまにネットで片付けを打診してもめる話を見るからです。
さいごに
今回は、義実家の片付けの方法として業者に依頼した話をしました。費用はかかりましたが、おかげで簡単に済ませることができました。
どんなに物が多くても、業者依頼をすれば、作業は終わります。自分たちで作業すればお金はかからないと思うかもしれませんが、
「タダより高い物はない」
見方もあります。
お金をかけない(業者依頼しないで自力で片付ける)方法を選択した場合、かえって時間がかかり、トラブル、ケガ、体調不調などを起こすよりも慣れた業者に依頼して平常に生活したほうがいいと思いました。
もちろん当事者が納得していて、体力等が十分にあったり、類似の仕事(力仕事など)を普段からしているような場合は別です。
我が家の場合は、自力の片付けはどう考えても無理でしたから、業者に頼んで正解でした。
様々な選択があると思いますが、身内の片付けの参考になればさいわいです。