
はじめに
災害ってはっきり目に見えないこともあります。目に見える災害が、もっとも深刻ですが、同時に見えない災害については、あらかじめ知っておかないと過ぎてからでは遅いととがあります。
2011年直後の見えない災害
2011年当時、見えない災害としてもっとも深刻だったのは原発事故を発端とするものです。現在はすでに解決済として、近隣住民の方は状況に応じた対応をされていることでしょう。
ただし当時、微妙な距離や位置関係に住んでいる人間にとっては、その影響と深刻さがどの程度であるかは一切わかりませんでした。とにかく情報がないのです。
子供の影響を優先
そこで東京間近の首都圏に住む筆者一家は、第一に子供への身体的な影響の可能性を考えました。もしかしたら何でもない可能性もあるけれど、深刻な事態がすでに始まっている可能性もあります。
とにかく情報がないので、できうる限りの対応を自分でするしかない。そこで当時、筆者が実行したことは以下の通り。
情報がわかるまで子供を外に出さない
懸念したのは放射性物質の影響です。百歩譲って大人はもう、子供も産んでいるのであとは自分の余命の問題だけ。でも子供はこれから成長しなければいけません。
- 窓を開けない。
- 換気扇など隙間風が入るところに、普段はアルミホイルでふさいでおく。
- 子供を外に出さない。
親が外に出たら帰宅前に外でほこりを払い、コートを拭く。拭いたものはすぐに捨ててビニール袋に入れて密封。
当時、周囲で放射性物質の影響を心配する人はほぼ皆無
周囲ではほとんどの人が子供も自由に外に出ていました。けれども筆者は子供を決して外には出しませんでした。
状況がはっきりするまで油断はしないことにしました。外に出る人が多いとその分、余計なものを室内に持ち込むリスクが高くなるので、運搬や買い物は基本、夫にまかせました。筆者は給水車に水を汲みにいきました。外に出るときは雨合羽とマスクで出ました。
なぜ放射性物質の影響を懸念したか
なぜ、被災地でもないのに「筆者が当時、周囲では誰も気にしないのに、放射性物質の影響を懸念したのか」と思うのではないでしょうか。
筆者はたまたま、だいぶ前に原発事故後の影響に関する本を読んだことがあったからです。
だからうっすらと、原発事故が起きたと知り、真っ先に子供の身体的影響を考えたのでした。
当時の影響がどうなるかは不明
当時の影響は、近隣の影響がある地域に住んでいる人などはすでに適切な処置がされたと思います。
ただ、驚いたのは2年前くらいにたまたま訪れた、とある県の郊外の地に、放射性物質の現況の数値表示と、部分的に低い位置にロープが張ってある箇所を見たことです。
あれから12~3年たっていたし、20~30㎞離れた地域ですが、まだ、こういう場所があるということにおどろきました。
気にしなければ影響がないのか
「気にしすぎ」
という声もあると思います。けれども実際のところはどうなのでしょう。とにかくわかりません。少なくとも筆者が住んでいる地域では当時から放射性物質の影響を心配する人はほぼいないでしょう。第一それは目に見えません。
当時の場合で言えば、あとから取り返そうとしても、一度影響を受けてしまった体は元に戻すことが難しくなることです。
けれども前述したとおり、(とある県の郊外で見かけたロープ)確かに当時の影響の名残があるのです。
2011年当時、子供を出しているほとんどの家庭に反して、筆者はしばらく子供を外に出しませんでした。もちろん、周囲の方はそうしたこと(放射性物質の恐ろしさ)を知らないから外に出したのだと思います。
当時の自分の判断について(子供を外に出さない)「やりすぎだった」とは今でも全く、一ミリも思いません。親として当然の行動だったと思っています。
さいわいに春休みにすぐ入ったため、そうした行動は目立たず実行することができたのは幸いでした。
災害の基礎知識を得ておく
災害が起きると何をどうしたらいいかわからなくなります。情報が入り乱れます。大事なのは自分や家族の年齢などに合わせた対策です。
そこで日本で起きる可能性がある災害について、基礎知識を得ておくことが大事です。2011年直後、筆者は数年前に読んだ原発事故後の影響の本を読んでいたため、「子供を外に出さない」という基本的行動をとりました。
けれども知らなければ子供を外に出し、何がついているかわからない体で帰宅してそのまま家を歩き回ったでしょう。花粉とは違っているものを持ち込む可能性があるわけです。
同じように、今後起きる可能性がある災害については、本を読むか政府のHPに目を通し必要に応じて本などで知識を入れておくことが身を守る助けになります。
政府広報『防災・減災』お役立ち情報
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/cu_bosai/
まとめ
- はじめに
- 2011年直後の見えない災害
- 子供の影響を優先
- 情報がわかるまで子供を外に出さない
- 当時、周囲で放射性物質の影響を心配する人はほぼ皆無
- なぜ放射性物質の影響を懸念したか
- 当時の影響がどうなるかは不明
- 気にしなければ影響がないのか
- 災害の基礎知識を得ておく
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「目に見えない災害の深刻さと情報不足の危険・2011年当時、筆者がわが子を守るためにとった対策」という話をしました。参考になればさいわいです。