皆さんは銀行口座をいくつ持っていますか。
ミニマルな生活を心がけて、銀行口座を解約して1つだけにした、なんて方も、もしかしたらいらっしゃるのではないでしょうか。
まず銀行口座はいくつ持っていれば正解なのでしょうか。申し訳ないですがその答えはありません。
けれども、銀行口座を1つだけ、というのはこれからお話ししますができれば避けた方が良いでしょう。
具体的には最低でも2つの銀行口座持つことをお勧めします。
家族で暮らしている方は、3つくらいには分けた方が良いでしょう。
その理由を今からお話しします。
単純な考えから言えば、本来であれば銀行口座は少ない方が管理がしやすいです。理由は、一目でお金の流れがわかるからです。でも管理がしやすい反面、困った事態は裏表なので注意したい点です。
一方で、銀行は都合によりATMを使えない日時があったり、何らかのトラブルでお金を引き出せないなんてことも時々起きています。
また、大きな地震などの災害が起きたときには、お金を引き出せなくて、身分証明書の提示で限定的に現金引き出しができるなどの措置をとることがあります。けれどもこういった事は、各銀行によって対応がまちまちです。
ですから何らかの事態に対応するためには、なるべく銀行口座を複数持っている方がいざという時対応しやすいわけです。
例えばA銀行でお金をおろせなくても、B銀行に預金があればそれを引き出すことができますね。
このほか、銀行にお金を預けた際、一番心配なのは万が一銀行が破綻したときのことだと思います。
このことについてはご存知かと思いますが、預金等の保護の範囲は、下記の預金は一金融機関につき一人、元本1千万円までとその利息が保護されます。
皆さんがお金を預ける際はたいてい、利息の付く普通預金、定期預金、定期積金などだと思います。これらの預金は元本1千万円までとその利息が保護されます。
あまり利用している方はいないかもしれませんが、決済用預金は全額保護されます。決済用預金とは当座預金や利息のつかない普通預金等です。
一方で預金保険の対象外の預金もあります。例えば外貨預金や譲渡性預金や金融債などです。
これらは一金融機関に付きの範囲なので例えば、1つの銀行に利息のつく普通預金を一千万円以上預けている場合は、銀行が破綻した場合は注意しなくてはいけないことになりますね。
「うちは一千万円も預金がないから大丈夫」
と考えて、全部1カ所の銀行に預けている方もいるのではないでしょうか。
確かに元本で一千万円以下(かつ普通預金や一般定期預金の場合)の場合でしたら預金は保護されることになりますが、破たん後すぐにお金が支払われるとは限らないかもしれません。
こうした間にでも、生活している私たちは常にお金を使わなくてはなりません。そういう時にお金を1カ所の銀行に預けていると、必要なお金を使えずに困るとことになります。
ですので銀行は最低でも2カ所以上に分けておくことをおすすめします。
どんなことでも使えないと困るものは1つしかない状態は、何かあったときにかなり不便を強いられるということを覚悟しておかないといけません。
例えば、よくスマホを落としたりなくしたりする方は、スマホを2つ持ったりすることで「連絡が取れない」ことを予防することができますね。
よく鍵や財布を落としたりなくす方も同じです。
銀行口座も実態はバーチャルな存在ですが、実際はリアルに生活に影響します。
銀行もいくらデジタル関連のことが発達しても、トラブルはつきものです。
そういう時に備えて1つに集中させないのは大事です。
お金をどこに預ければ1番得か、の視点ではなく、「何かあったときに使えなくなると困るから複数の銀行に分散しておく」考えです。
なんでも必要最小限が最善であるかと、いうとそういうわけではありません。
確かに管理するものが少ないほうが楽です。楽ですが「1つしかない」と状態は代替え方法がない点で、非常に弱々しい状態だと言えますね。
なんでもミニマルにしようという考えから、銀行口座を解約して「1つだけにしてしまった」と方は、できれば2つは最低でも持っておいた方が良いですよ。
口座残高にもよりますが、通常、家庭を持つ方であれば、最低3つ位には分けた方が良いかもしれませんね。
ただしその際は、なんとなく分けるのではなく、どういう理由で分散しているのかをきちんと決めて用途を把握しておいたほうがいいですね。
お金の扱いは、「お金を貯める」とか「無駄遣いをしない」という視点だけでは成り立たないんですよね。
その管理方法も問われますね。こういう事は学校で教えてくれませんし、周りでも「こういう風にするといいよ。」という話はあまりしないかもしれません。
話題にならないからといって不要なわけではなく、定期的に見直しをしておいた方が良いでしょう。