はじめに
今回は、我が家で近年、身内の葬儀の際に「香典辞退」を申し出た話をします。
なお、これは体験ですので、地域や身内の慣習など違いがあります。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- 香典を辞退したわけ
- 香典はそもそも、助け合いの意味が大きかったが現代は負担になるケースも
- 後から追加で香典返しを送るケース
- 葬儀は香典返しの確認など多数やることがある
- 葬儀の費用は多額で負担が大きい。けれど話題にしにくい
- さいごに
香典を辞退したわけ
我が家で近年、夫の実家の葬儀がありました。その際に、可能な範囲で「香典辞退」を申し出ました。
本来は全て辞退をしたかったのですが、様々な状況があり、辞退することが不自然な場合があるんです。こういう場合は、お受けしました。
そもそもですが、なぜ香典を辞退したかの理由をお話しします。それはシンプルに香典を受け取る→香典返しを送るといった一連のやり取りが、とても手間がかかり、場合によっては費用がかさむからです。
香典はそもそも、助け合いの意味が大きかったが現代は負担になるケースも
香典返しは手間も大変
香典はそもそも、「気持ち」と「金銭的援助」の意味があったと思われます。けれども現代は、「気持ち」はともかく「金銭的援助」にはならないことが多々あります。
まず香典を頂いたら、誰にいくらいただいたのかを確認して記録しなければなりません。次に負担が大きいのは香典返しですが、これは現代では、略式で行い、葬儀で香典を受けとると同時に、その場で香典返しを渡すケースが増えています。
一番多い香典額を想定して香典返しを用意するけど
この場合はあらかじめ、葬儀屋などに香典返しの品を注文しておきます。そして香典を受け取ったと同時に、香典返しを渡します。
すると当然、変な話ですが中には赤字になる香典返しも出てきます。例えば香典は1万円程度を持ってくる方が多いことを想定して、香典返しを用意することになります。
香典返しの実質の費用はその方により幅がありますが、一般的には3分の1~半額といわれていますが、半額程度の品を用意することになります。場合によっては香典と同額程度の香典返しを渡す習慣もあります。また、それ以下の香典も当然あり得ます。
結論を言うと、香典を受け取ると負担になるケースが多々あるというわけです。
後から追加で香典返しを送るケース
上記のケースとは反対に、一般の香典より高額な香典を頂いた場合は、さすがに一律の香典返しでは失礼にあたるケースもあります。
親族の場合は、高額な香典をいただいても、必ずしも相場通りの香典返しが不要とされています。
けれども当時の場合は、後から高額な香典をいただいた方には、香典返しを追加で別途お渡ししました。
このほか、葬儀の後に香典をいただくケースがあります。この場合も後から別途、香典返しをお渡しすることになります。
葬儀は香典返しの確認など多数やることがある
葬儀はただでさえ、目まぐるしい忙しさです。それに加えて結構負担になるのは香典をだれにどんな状況でいただき、香典返しをお渡ししたかどうかの確認など様々あります。
当時は一部、香典を辞退することにより、この確認作業をいくらか軽減することができました。
最近は一切、香典を受け取らないケースもあると聞きます。当時も本来はすべてそうしたかったのですが、なかなかそうはいかないケースもあります。例えば親族経由で依頼して香典を受け取るケースなどです。
葬儀の費用は多額で負担が大きい。けれど話題にしにくい
葬儀は単純に肉体的な忙しさで疲労します。それだけでなく、費用が多額で最後の最後まで費用が読みにくいものです。
テクノロジーが進む現代でも、このようなことは、まだまだデリケートなので慣習を優先する場面は多いわけです。
けれども可能な範囲で、負担を軽減できればそれに越したことはありません。
さいごに
葬儀は結婚式のようなお祝い事とは違い、デリケートな側面があります。ですので「香典を辞退したい」という意図がなかなか受け入れられないケースもあります。
ですが当時は、一部辞退を申し出ることで、多少なりとも負担を軽減できました。
葬儀は何が正解で何が最適かという答えはありません。みんな迷いながらも、その時は夢中でこなしていくのに精一杯です。
けれども「そもそも香典を辞退する」という方法は知らないと思いつかない場合もあります。「こんな方法もあります。」という体験を、参考までにお話ししました。