はじめに
今回は、はじめに「お金が2倍になる期間」の法則に関する話題を挙げます。引き続き「実は私たちの多くが、意識しない間に投資を実行している」という話をします。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- お金が2倍になる法則
- 金融商品3つの法則を意識して管理する
- 完璧なお金の法則はない
- これまでは多くの人が偏った選択をしてきた
- まずは金融商品の中身を知ること
- 実はすでに大きな投資を経験していた
- マイホーム購入は投資
- さいごに
お金が2倍になる法則
何年お金を預ければお金が2倍になるでしょうか。答えは簡単で、72を金利で割るだけです。
例えば1年複利の預金金利が3%だとします。この場合は
72÷3=24
で24年です。
つまり現在は、定期預金などに入れてもゼロ金利なので、相当な期間が必要だということがわかります。
金融商品3つの法則を意識して管理する
これは便利な目安ですが、お金を増やすときには、やみくもに増やせばいいってものじゃありませんよね。
目安として3つの特性を知って金融商品を選ぶ必要があります。
- 流動性・・すぐに換金できるか
- 安全性・・お金が減らないこと
- 収益性・・預けたお金の増えやすさ
この3つが可能な商品があればよいのですが、残念ながらそのようなものはありません。
例えば普通預金に預けたお金は、すぐにお金を引きだすことができる①の流動性があります。その代わりに今はゼロ金利なのでほとんど利息がつきません。それどころか、うっかり時間外にお金を引き出すとATM手数料がかかり実質マイナスになることがあります
銀行の普通預金や定期預金は、一人につき1金融機関ごとに合計して元本1千万円までとその利息が保証されています。ですから元本1千万円までであれば、お金は減りません。その代わり利息が付かないので、インフレがあれば実質お金の価値が下がり、実際のお金は減ったも同然になることもあります。
投資関連の金融商品を買えば、収益性が期待できます。インフレリスクに対応したり、お金に働いてもらうことで、働きに出なくてもお金が増える可能性があります。一方で元本保証はなく、プラスどころかマイナスに転じることがあります。
完璧なお金の法則はない
どれを選択しても完ぺきな方法はありません。自分の価値観と判断で選ぶしかありません。
そこで人生100年時代を生きる私たちは、上記の選択を分散させて持つことを考えたほうがよいでしょう。
反対に好ましくないのは、①だけ、②だけ、③だけのように卵を1つの カゴに盛るような選択をすることでしょう。
これまでは多くの人が偏った選択をしてきた
とはいえ、これまでは多くの人が①だけの選択をとってきたと思います。実際に私たちにの世代は、この方法でも持ち家を買い、老後の生活費を得て、安定した生活を実現しました。
また日本の経済が右肩上がりだったので、特別なことを駆使しなくてもよかったんですね。ひたすら、コツコツと水道の蛇口から出る水を細くしたり、スーパーのチラシを見て買いに行くような節約が正しいとされていたわけです。
私も実際、つい最近まで銀行預金をベースにお金を蓄えてきました。「投資」の中身を調べることもなかった。やるかやらないかは別にしても、中身を調べて知ることくらいはできたはずなのに。つまり思考停止状態だったのだと思います。
まずは金融商品の中身を知ること
ところが数年前、改めて投資の中身を調べたところ、即座に思いました。「あの時始めていれば」と。
もちろん、全額を投資商品に使うことはしなかったと思いますが、一口に投資といっても、その中身はピンキリで千差万別なんです。ところが一般預金以外というだけで「投資」とひとくくりにしてしまってたんですね。
つまり金融商品は怖いものだと遠ざけるのではなく、まずは内容を知ればいいのです。
実はすでに大きな投資を経験していた
極端な話ですが、仮に多少失敗したとしても、年齢が若いほど、失敗はやり直すことが可能です。ところが私は年齢が若いころから、ほぼ銀行預金メインで貯蓄をしてきました。
ただし後にして思えば、実はすでに大きな投資を経験をしていたのです。それは家の購入です。実際は意識することなく、大きな投資をしていたのです。
マイホーム購入は投資
そもそもですが、マイホームを買うこと自体が投資です。「賃貸か、持ち家か」の議論がありますが、お金に視点を置いた場合、マイホーム購入とは投資です。
また教育費も投資ですし、就職も投資です。日々の買い物も投資です。(単なる消費もあります)その日の買い物が投資であれば、それに見合う買い物をするでしょう。消費する買い物だとわかっていれば、それなりの選択をします。単に安いか安くないかという基準では選ばないはずです。
このようにお金の流れは意識するかしないかで、使い方も大きく変わります。暮らしの行動も買い物も、投資の視点で判断すれば、それが的確な判断なのかを知ることができます。
さいごに
お金が2倍になる法則の話題でスタートした今回の話は、知っているか知らないかがお金の結果を変えることを意味します。
同じようにお金を使うことにもかかわらず「投資」と言われる金融商品には警戒を示し、一方でマイホーム購入はあっさりと決めてしまう人は多いようです。(私もその一人でした)
どちらも大きな決断と行動力が必要ですが、マイホーム購入も金融商品の投資も原則は同じです。
つまり私たちは投資と無縁で生活してはいないんですね。あらためてGWの時間のある時を利用して、自分のお金の状況を見直すのによい時期ですね。