はじめに
今回は、私たち50代夫婦の娯楽費のお金の使い方について紹介します。もし、「参考になる&マネしたい」と感じていただけたならば、さいわいです。
一方で、娯楽費の考え方や価値観は人それぞれです。ですので、「これは、ちょっと参考にならない。」ということはもちろん、あると思います。そのような場合は「こういうお金の使い方をする人もいるんなあ。」程度に読み流していただければと思います。
もくじ
50代夫婦って、休みの日は何してるの?
ところで子育ても終わって、休みの日は何しているの?
別にたいしたことはしてないよ。平日に毛が生えたような過ごし方だよ。
例えば?
ゆっくり朝ごはんを食べたり、本を読んだり、散歩に行ったり。
今はコロナで仕方ないけど、もともと普通の休日の外食とか旅行とかはどうしてたの?
4,5年前くらいまでは私一人で山に行っていたよ。高尾山とかだけどね。夫と外食とかお出かけとかはあまり行かなかったよ。
「結婚記念日に夫婦でディナー」くらいは行ったでしょ?
全く。私、そういうのあまり好きじゃないし。
それって、だんなさんが連れてってくれないから、やせ我慢してそう言ってるだけじゃないの~?
うん。もしかしたらそうかもね。確かに山は夫が一緒に行ってくれたらうれしかったと思うよ。やっぱり早朝とか人気がないところもあるし、おばさんでも結構緊張しながら歩いてたしね。でもディナーとか興味ないのはほんと。誘われても、え~って言ったと思う。
じゃあ、子育てが終わっても旅行とか外食とか二人で行かないの?
そうでもないよ。最近は基本的に夫がついて来てくれるよ。一人で出かけようとすると必死に追いかけてくる。
4年前に私が病気していろいろ後遺症とか残っちゃったから心配してくれてるのね。
じゃあ、行くところなんて限られるんじゃない?それで楽しいの?
山は年一回だけ高尾山にケーブルカーで行けるところまでだけ夫と行く(今はコロナで中止)。他は喫茶店やカフェのモーニングを兼ねて都内あたりを散歩してるよ。
50代夫婦私たちの娯楽費は何に使っている?
というわけで、私たちの娯楽費はだいたいこんな程度です。
50代夫婦私たちの娯楽費
- 書籍代
- カフェ、喫茶店代
- 交通費(片道30~40分で帰宅できる範囲・都内を中心とした首都圏)
書籍代について
娯楽費はある意味ではちょっと使っています。特に一番大きいのは書籍代です。書籍代を娯楽とみなすか、学習代とみなすかは微妙なところですが、出先では夫も私も必ず何かしら本を買います。ですので娯楽の要素もかなり大きいです。
特に夫の場合「書籍は紙の本を買う」方針はずっと続いています。私の場合、かつては図書館から借りる本もありましたが、夫は図書館から借りない主義です。また、中古本を買うこともほぼありません。
私もここ数年は図書館から借りたり中古本を買うことはめったになくなりました。また、以前から本を買う冊数が多いので一貫して書籍代は同年代のサラリーマン夫婦としては多めかもしれません。
カフェ、喫茶店代について
夫婦で散歩に行くようになってからは、もっぱら喫茶店やカフェのモーニングを活用しています。ですので大したお金はかかりません。
書籍代にかかるお金の割合が多いのですが、うまい具合に飲食代は、カフェ代程度なので最終的にバランスが取れている感じです。
交通費について
我が家には車がないので移動は公共の交通機関です。結果として行く範囲が限られますが、時間的に無理がないところに出かけると交通費も、たいした額になりようがありません。
旅行について
旅行は「これから年3回程度行こう」と思っていましたが、コロナで断念続行中です。といっても、私たちの旅行は皆さんが思うような旅行とは少し趣が違うかもしれません。
ハイキングを趣味としていたので豪華な食事や観光に興味なし
私はもともとハイキングを趣味としていました。足を故障したときには、山に行く代わりに街歩きをしたり、乗り鉄を楽しみました。
そうしたことをきっかけに、世の中にはお金をかけなくても、というかむしろ、お金を掛けないからこその楽しみが山のようにあることに気づきました。
こんな風に言うと、やせ我慢をしているように感じる方もいることでしょう。ですが本当にこの思いは真実なのです。
青春18きっぷを使ったプチ乗り鉄
例えばプチ乗り鉄では青春18きっぷを使い、あえてお金をかけずJRの普通列車で日帰り旅行を数回に分けて実施した経験があります。駅員さんに一瞬、びっくりしたような表情をされたりしながら、日帰りでも結構遠くに行けた経験が今も活きています。
旅は帰宅してからがはじまり
「今度はもう少し夫婦で頻繁に旅行に出かけよう」と思ったきっかけは、おととしの名古屋旅行です。実は正直な心境を言いますと当時の旅行はどこも大混雑をしていて、楽しむより先に疲労が先に来ていました。
そこで「わざわざ来るまでもなかったかなあ。」なんて思いが出たのですが、旅の効果って実は帰宅してからが始まりなのだと新たな醍醐味に気付かされたのです。
というのも、旅行中はなんてことがなかった名古屋駅前の風景も、テレビなどでたまたま映像が流れるたびに夫と「あ、名古屋!」と目が向きます。
さらに名古屋の庁舎や、名古屋城や、独特のバスの停車位置の光景(中央の分離帯でバスが停車するところがあります)とか、見るたびに二人で「これこれ!」みたいに盛り上がりました。
夫はこれまで何度も出張で名古屋には行っています。けれどもあくまで仕事なので、名古屋城のような有名な観光地でさえ一度も行ったことはなかったと言います。
だから何度も行ったはずの名古屋も、私と行ったことではじめて「名古屋に行った」という実感がわいたんだそうです。これは意外なことでした。
当然、夫は国内あちこちたいていの場所は出張で出かけた経験があります。けれども名古屋同様に、実際は出歩いていないので、これから私と改めて旅行で行ってみたいというのでした。
病がきっかけで生じた意気投合
私はこれまで、山に行くことに夢中でした。けれども夫は山には興味がありません。それで二人が同じ場所に行くことに意気投合することが少なかったのです。
ところが皮肉にも私の病がきっかけとなりました。二人が同じ方向への視野が広がる機会を得たのです。
また、夜間や遠出ができない私の状況を活かせば、混雑する休日のランチやディナーではなく、朝を活用することでモーニングを中心にした楽しみを発見できました。
結果として、娯楽といっても大したお金がかかりません。混雑に遭わずに済みますし、外食気分はモーニングでも十分に味わうことができます。
上げ膳据え膳だけでうれしい
特に私は主婦なので、簡単な食事でも、誰かに作ってもらったものを食べ、洗い物をしなくていいというだけでも、うれしくて楽しい気分になれるのです。
ただし、昨年から現在に至るまでは、コロナの影響でモーニングとはいえ、外出はひかえています。最近ようやく、すいている時間とタイミングを見計らってちょっと出かけた程度で、他は近隣の散歩をメインにしています。
テレビや雑誌の50代夫婦像と比較しない
娯楽といえばお金をかけて、「常に夫婦が一緒にいないといけない」みたいに思っている方もいるでしょう。
確かにお金をかければメリットは多いし、夫婦で旅をしたほうが一人よりも安全で安心です。
一方で「一緒でなければならない」という思いにがんじがらめになる必要はありません。
例えば夫婦が一緒に行動するようになったのは、我が家の場合はつい最近のことです。それでも別に仲が悪いわけでもありません。
もちろん、若い年代のころはそれなりに言い合いをしたこともありました。今にして思えば、それはお互いに内面が子供だったのです。
大事なのはお互いの意思を認め合うこと。同時にテレビや雑誌のイメージにと自分たち夫婦自分たち夫婦を比較して一喜一憂しないことです。
さいごに
けれども私の体調のことがそうであるように、環境が変わることで見える変化に気づけることがあります。コロナも完全な終焉までまだもう少し時間が必要でしょう。
けれども終焉の気配も少しずつ見えているのですから、それまでに自分なりの楽しい計画を作っておきたいです。娯楽は計画をしたり考えたりすることのほうが、その旅行体験よりも楽しかったりする経験が皆さんにもないでしょうか?