はじめに
今回は、身軽に暮らすための物の選び方の話をします。
ミニマリストというと、初めに断捨離を強行するイメージが先行しています。確かにそれは有用です。
一方で、捨てる、手放すだけではなく、身軽に暮らす方法があるんです。
それは、同じものなら・・
- より小さいもの
- より軽いもの
- よりシンプル性能のもの
- コスパがよいもの
- 長く使えるもの
を選ぶことです。それでは1つずつ説明します。
もくじ
より小さいもの
同じものなら、より小さいものを選ぶとフットワークよく楽になります。
例えば我が家は、成人3人家族ですが、炊飯器は3合炊きを使っています。昨年、在宅勤務の影響で5合炊きを買ったのですが、すぐにギブアップしました。
一度3合炊きの身軽さを知ってしまうと戻れません。我が家では一日だいたい3合を炊きます。正直、3合炊き炊飯器で3合をたくと、使いにくいんです。炊きあがりに、ごはんをヘラで返す時に、こぼれそうになりますから。
ですが、釜や内フタが軽くて小さいので、腕の負担や洗う手間も少なくて済みます。一方で5合炊きの、ちょっと良い性能の炊飯器を買ったら、部品が多すぎて半泣きでした。おまけに内釜が重いし大きいから洗うのが大変。シンクでも水切り籠でも場所をとるんです。毎度小さなストレスに。
ところが家族の在宅勤務が終わり、また3合炊きに戻りました。5合炊きの炊飯器はしばらくしてリサイクルに出しました。
このように、同じ機能であれば、より小さいものを選べば家事負担でさえも簡単になります。
より軽いもの
毎日のことなので、キッチン家電は小さくて軽いと楽です。それ以外にも小さいもの選ぶと楽できるものは、例えば・・
小さいもの選ぶと楽できるもの
- テレビ
- 掃除機
- 固定電話
- ポケットWi-Fi
- 冷蔵庫
- バッグ
- 自動車(我が家にはありません)
などがあります。コンパクトにすると、管理が楽で維持費もコストダウンできます。
上記の炊飯器の内釜がそうですが、軽いことでフットワークがよくなります。
このほか、特に私は持ち物が軽いことを意識しています。
バッグ(リュック)や中身の財布、傘、エコバッグなども軽さを重視しています。
荷物が軽いと、出かけたときに楽なので疲れにくく行動の幅が広がります。
シンプル性能のもの
自分が使う機能があれば十分です。なるべくシンプルな性能のものを選びます。
ところが実際は、必要な機能に対してオーバースペックです。身近な例ではiPhoneがよい例です。私もiPhoneを使ってしまっていますが、かなり余計な機能があると感じています。
一方でアンドロイドスマホは不人気ですが、「必要十分」な性能で価格もかなり安いのです。本来は、ほとんどの人がiPhoneの性能を使い切っておらず、余計なお金を使っているといえます。
モノを選ぶとき、単機能でシンプルな物を選ぶことで、コストを下げ自分の目的を達することが可能です。
有名メーカーの家電などはオーバースペックが多かったり、余計な機能があり「大きなお世話」なことが多々あります。
例えばオーブントースターは、我が家ではパンを焼いたり何かを軽くトーストするくらいにしか使いません。
ところが値段が高いものを選ぶと、いろんな機能が付いています。機能が増えると、その分複雑になります。結果として値段が高くなり、故障しやすくなります。
コスパがよいもの
同じ性能なら、コスパを重視します。
例えば無印良品のリュックは3千円くらいですが、デザインはシンプルで素材は丈夫です。
一方で、例えばレディースものなら最近ではマリメッコとか、メンズものならポーター(レディースものもありますが)のリュックは、使える用途や耐用年数が似たようなものでありながら、相当割高です。(細かい違いはあるのだと思われますが)
ところが無印のリュックのように、低価格のリュックを買わずにあえてマリメッコやポーターのリュックのような、割高なものを好んで買う人もいます。
推定できる耐用年数に大差なさそうなことを考慮しても、後者の割高なリュックはコスパがよくありません。
要はブランド名にお金を出しているような面が多いのでしょう。もちろん、どれを選ぶかということ自体は個人の好みです。ですので否定するものではありません。
一方で、大差ない機能と見た目なら、コスパを意識することも身軽に生きる知恵です。
長く使えるもの
できるだけ長く使えるものを選べば、節約にもなり資源も無駄にしないで済みます。
最近の物は、丈夫で長持ちするものが多いです。それは家電や雑貨、衣類など多岐にわたります。
一方で、物自体は壊れていなくても、流行で使えない雰囲気になるものがあります。特に洋服はその筆頭です。
服自体は品質が良くなり、ちょっとやそっとでは毛玉だらけにはならなくなりました。
一方で、物はまだ使えるのに使えなくなってしまうのは、流行のサイクルが邪魔をするのです。
つまり、流行のサイクルを意識すれば、長くそれを使うことができます。結果として物を使い果たし、余計なお金を使わずに済みます。
洋服などは極力流行にサイクルが長いものを選ぶと長く使えます。例えばそのヒントとして、以下の衣類は流行のサイクルが長く廃れにくい傾向があります。
流行のサイクルが長い10種類の衣類
- トレンチコート
- マウンテンパーカー
- チェスターコート
- ステンカラーコート
- Gジャン
- ジーンズ(ストレート)
-
ジャケット
- ツインカーディガン
- 白シャツ
- 白Tシャツ
流行のサイクルが長い衣類を取り入れれば、買い替えの頻度が減り、節約になり資源の無駄を抑制できます。
もちろん、洋服に限りません。長く必要とするもので、同じ性能で良いのであれば、頻繁に買い替えをしないで済むものを持つことが身軽な暮らしにつながります。
ただしパソコンのように、ある程度の期間で買い替えたほうが良い種類のものもあります。
さいごに
今回は、「捨てる」「減らす」以外の身軽に生きるミニマルな暮らしのヒントを紹介しました。
- 「より小さいもの」や「より軽いもの」を選ぶことで、フットワークが良くなり余計なスペースを使わずに済みます。
- 「シンプルな性能」の単機能製品などを選び、オーバースペックを排除します。
- 似たような機能やデザイン、品質であれば、コスパを重視することで、余計な支出をセーブできます。
- また、流行のサイクルを意識すれば、例えば洋服を頻繁に買い替えることを控えられます。これも結果として節約と資源の有効化につながります。
フットワークよく身軽に暮らすヒントになればうれしいです。