はじめに
今回は、「物価高でも節約できる生活費10の削減リスト」を紹介します。
正常ではない物価高2025年3月現在
正常な状態では、物価が上がるということは収入も増えるものです。ですからかつて、物価が上がるというのは景気が良い状態でもあるので、実生活には大きな影響はなかったわけです。
ところが2025年3月現在の物価高は事情が違います。
ただし実は、以前と同じ予算に食費を収めるというのは意識しないで実行するのは無理です。
米は体感2.5倍の価格
なぜかいうと、物価は以前と比較して体感的に多くの食品などは1.5倍に跳ね上がっているからです。
主食の米について、体感的に2.5倍です。以前は5kg2千円か、それより低い価格で米を買うことができていました。ところが現在は、一番安いものでも無洗米の場合、5㎏で5千円近くします。(筆者の近隣スーパーの場合)
米の流通量と価格については、様々な疑惑があり情報がはっきりしません。主食である米が昨年からこんな状態なのに、ようやく今になって備蓄米放出などという話が出ています。やることが遅すぎます。根本的な理由は、政策の問題と推測しています。
様々な懸念点がありますが、現実問題として家計を預かる身としては、何とかするしかありません。
次の項目からは、我慢ではなく無駄を省いて生活コストを下げる方法を紹介します。物価高ではなくても常に見直したい項目です。
生活費コスト削減リスト
1・嗜好品
・・ポイントは健康に良くないものを減らすかやめることです。
- スナック菓子
- 甘いお菓子
- 甘い炭酸飲料、甘い缶コーヒーなど
- アルコール(ビール、日本酒、ワイン、焼酎など)
このような食品はコンビニで多く販売されています。このようなものを体に取り入れても利はありません。
完全にやめるのは無理でも、減らすことを検討します。
2・調味料は厳選する
使いかけの調味料が冷蔵庫にありませんか。必ず使うものだけを買うようにします。
例えば、スパイスの種類を減らしたり、ドレッシングを買わずに自作するなどです。サラダにはマヨネーズか、ヒマワリ油やごま油に塩、でも十分おいしいです。
みりんや砂糖や日本酒を煮物に使わなくても平気です。つゆのもとを使うとたいていの煮物は普通においしいです。
3・食べきれずに捨てる食品を買わない
セールで買いすぎた食品が、冷蔵庫で期限を迎え捨てる羽目になったことはありませんか。
一度料理は軽量してレシピの分量通りに作ると材料が多すぎていると気づくことがあります。
食べ過ぎ、作りすぎは廃棄が増えたり食べ過ぎて肥満を招きます。何より購入費が余計にかかります。
4・被服費
ユニクロが安いのは過去の話です。現在ではセール時以外は結構割高です。最近はインナーとソックス以外は、簡単に買わないことにしています。
もちろん品質は価格に対して良いのですが、例えばレギンスは極暖が2千円、超極暖が一枚3千円するのには驚きました。洗い替えで極暖は3枚買うと6千円、超極暖は3枚買えば1万円近くになります。
代わりにGUで極暖レベルのレギンスが一枚千円くらいでしたので、こちらで手を打ちました。
ユニクロ→GUに移行するだけでも、結構節約できます。ただ、無理はしません。服を買うことで晴れ晴れした楽しい気持ちになることがあります。そういうときは、とことん楽しんで服を買いましょう。ただ、これまでと違うのは、惰性で選ばない買わないことです。
5・美容費
高価な化粧品を使うと、美しさが比例してアップするなら良いのですが、そんなことはありません。
基本的に最低のボーダーラインとしては、「全国どこのドラッグストアでも買える製品」を選んでいます。それ以上(ドラッグストアで扱いがないニッチなメーカーや製品)は製品の信頼性が不明だからです。
筆者が何年も使っているのは
などです。
化粧下地は紫外線カット効果があるものを使うのが一般的です。この場合、紫外線カットを重視した場合、同じ人間なのでキッズ用と大人の女性用を使い分けるのは「気分」です。
でこぼこした毛穴を埋めたり、シミやそばかすを消す目的なら、メインのファンデーションの下に隠れるわけですから、使ってみて問題なければ低価格でも十分です。
6・美容院代
美容院は家から近いところにある行きやすいところに行っています。究極に節約するなら千円カットとか自分でカットですが、それでも自分がOKならいいと思います。
筆者の場合、普通の美容院に行っています。千円カットは待ち時間が読みにくい点と、カットした髪を吸い上げる音が大きすぎて苦手なのです。自分でカットは後片付けが大変だし、麻痺がある手で切るのは危ないので無理はしません。
幸いに毛染めが不要な髪質のため2か月おきに通っても、カットなら許容範囲のコストです。
余計なヘア製品やケアをすすめられず、複合ビルにあるため時間調整もしやすく、安心して通えます。
7・保険
入りすぎている保険を減額や解約することで、保険料を節約できることがあります。事前に問い合わせてみましょう。
保険は、人生で最も買い物のうちのひとつです。ただし、何のために必要なのかをよく考えましょう。
保険は貯蓄が十分でない若い世代の時に、一時的に加入するなら構いません。ただ、貯蓄をして資金が貯まったら、以後は一部を新NISAなどでつみたてを少額でいいから開始します。
保険屋さんも結局は集めた資金を運用しています。保険に入るということは手数料が異様に高い投資をすることとほぼ同意義です。
ただ、途中で解約すると元本割れすることがあります。また完全に解約してしまうのは気が進まないことがあるでしょう。
こういう場合は以下の方法をあわせて検討します。
払済保険と延長保険
払済保険と延長保険は、解約してしまうのではなく、ある程度保険を活かしながら、保険料払い込みの負担を減らす方法です。
払済保険
保険料の払い込みを停止して、保険期間は変更前と同じですが、保険金額を減額します。
延長保険
保険料の払い込みを停止して、元の保険よりも保険期間が短くなります。
生命保険
生命保険は、基本的に単身者は不要です。
既婚でも子供がいなければ、これまた基本的に不要です。
既婚、子供がいても、以下の場合は最小限でいいでしょう。または子供の年齢が上がったら減額したり上記の払済保険か延長保険を検討します。
- 住宅ローンを組んで団信加入
- 子供が社会人になった
- 十分な貯蓄がある
医療保険
若い年代で十分な貯蓄がないときに、短期間加入にとどめます。掛け捨ての医療保険は、例えば入院日額5千円で60日が最長というものの場合、要は30万円を用意できない人が加入すると考えればいいのです。
「とにかく保険に入れば安心」
と誤解しないようにしましょう。
個人年金保険
個人年金保険は、貯蓄が苦手でも老後資金を強制的に確保できるメリットがあります。
一方で中途解約で解約返戻金が、すでに払い込んだ保険料を下回ることがあります。また長期にわたり払い込みますが、その間にインフレリスクもあります。
個人年金には、2棲類あり、
- 定額個人年金保険・・将来受け取る個人年金額が確定している
- 変額個人年金保険・・株式、債券など運用した結果で受取額が決まる
このうち変額個人年金はやめておきましょう。中身はほぼ投資だからです。
8・車両関係費
自動車は多大なコストがかかります。
自動車がないと生活が成り立たない場合はやむをませんが、そもそも自動車を持たないことも可能であれば検討します。
どうしても自動車が必要な場合、以下の節約が考えられます。
車両本体
買い替えを機に、燃費重視の車両にする・税金が低い車種にする・低コストの車種にする
自動車は見栄の要素が出やすいものです。無意味に高価な車種を買うと維持費が余計にかかります。
保険・・自動車保険は更新時などに見積もりを取り比較検討して乗り換えると安くなることがあります。
車検、定期点検
ディーラーは完ぺきな点検をしてくれる傾向にありますが、過剰で割高の傾向です。そこで複数の自動車販売店や自動車修理工場などで車検や点検の見積もりを取り比較します。
ただし値段だけでは決めずに、過剰でもなく不足もしていない適切なところを選びます。
タイヤ買い替え費用
自動車のタイヤは、メーカー品は高価ですが、それ以外は割安な製品もあります。必要に応じて、割安なタイヤを使うことでコストをおさえられることがあります。
洗車、清掃費用
洗車や清掃は、戸建てであれば自宅で行えば割安にできます。清掃は自分でできるものです。ただし自宅での洗車は近隣に迷惑になることもあります。ケースバイケースで検討しましょう。
9・通信費
格安SIMの利用
ドコモ、ソフトバンク、auから、楽天モバイル、ラインモバイル、マイネオ、UQモバイルなどの格安SIM乗り換えで通信費を節約できます。
スマホ端末
iPhone新機種は旧機種との大差はありません。
旧機種やアンドロイドを検討しましょう。
10・税金
主な税金の節約です。
医療費控除
1年間に支払った医療費が10万円(総所得金額が200万円未満は総所得金額×5%)を超える部分が所得控除対象です。
最高で200万円で保険金などで補てんされる金額は差し引きます。
自分のほか、生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合も対象です。
保健医療のほか、入院費、入院時の食事代、通院費も対象です。
妊娠の定期検診、出産後の検診費用、不妊症の治療費や、人工授精の費用や、歯科医院でインプラントを入れた場合の費用も対象です。
ドラッグストアで買った風邪薬なども対象です。
ふるさと納税
ふるさと納税は、自分が好きな自治体を選んで寄付ができる制度です。
ふるさと納税で実質税金を節約します。(納める税金が安くなりませんが、1年あたり2千円の自己負担で返礼品がもらえます。)返礼品は寄付金額の1~3割相当なので、1万円の寄付なら、実質、千円~3千円相当が節約になります。
新NISA
新NISAで投資をすれば、利益に対して本来は約20%の税金が非課税になります。旧NISAと比較して圧倒的に内容が向上しています。
ただし投資は個人の判断にゆだねられます。ただ若い年代ほど少額でも時間を味方にして増やせる確率が高くなります。
なぜ時間が味方になるかというと複利が働くからです。結局、新NISAに限らず世の中のことは複利で説明がつくことがあります。
iDeCo
iDeCoで老後資金を投資や定期預金で積めば、運用益が非課税のうえ、掛金が全額所得控除になります。
注意点
- 手数料がかかります(金融機関によって異なります)。
- 課税所得がないと所得控除は受けられません。
- 所得控除は、本人の所得からのみ
- ※出口の要件を確認しましょう
小規模企業共済
小規模企業共済は個人事業主などのための、積み立てによる退職金制度です。掛金は全額を所得控除できます。
掛金の範囲で事業資金の貸付制度を利用できます。
まとめ
- はじめに
- 米は体感2.5倍の価格
- 生活費コスト削減リスト
- 1・嗜好品
- 2・調味料は厳選する
- 3・食べきれずに捨てる食品を買わない
- 4・被服費
- 5・美容費
- 6・美容院代
- 7・保険
- 8・車両関係費
- 9・通信費
- 10・税金
- まとめ
- さいごに
さいごに
「物価高でも節約できる生活費10の削減リスト」という話をしました。
このように、実は大変な渦中でも、改善策はたくさんあります。
物価高で家計が大変な状況の改善が見えない気がしますが、これらすべてをまずは実行してみてください。
きっと明るい未来が見えてくるはずです