私はごくわずかですが、このブログから収益を得ています。
ところが、そういうことを知ると驚くとともに、なかにはがっかりしたり、
「お金のためにブログを書いていたのか」
という思いが交差してしまい、混乱する方も一部にはいるようです。
「ブログは見返りのないものであるべき」という幻想
おそらくですが、ごく一部のブログやSNSでは、誘導される悪質なサイトがあるからなのだと思われます。
いっぽうで、健全なウェブサイトは、全くの無報酬で運営していて、
「見返りなど期待しないもの」
であって欲しい、またそうであるはず、という期待と幻想がそうさせているのだと思われます。
ブログ収益化の一例
ブログで収益を得るなんて聞くと
「何それ?」
とおどろく方がいることでしょう。
収益のしかたは人それぞれですが、
私の場合は、収益は一か所ではなく、複数から得ています。
大きく分けると2種類ありあす。
- 広告をクリックされることで支払われる報酬
- 広告から商品の購入につながった場合に支払われる報酬
です。
ブログ収入は景気にも左右される
ただしこれらの報酬は、私の場合驚くほど低い金額です。
特に最近は、不況であることもあり、企業が広告費を控えているという景気の動向も反映されます。
たとえば楽天の商品が売れて支払われるのは、基本的に1%です。
つまり100万円売れないと1万円の報酬になりません。
当然ながら100万円の売り上げがあるには、相当なアクセスとリンクをクリックすることでしか成り立ちません。
また、細かいシステムもあります。楽天はたとえ自分のサイトから商品が売れても、1か月の間に別の方のサイトのリンクをクリックしてしまうと、こちらには一銭も報酬が入らないという非常に厳しいシステムです。
ルールは各社ごとに違います。
結論を言うと、広告がブログやSNSに貼ってあるからと言っても、それが形になるほどの報酬に結び付くのはかなり条件が厳しいということなんです。
私はこのように、小遣い程度の収益しか得ていません。
けれども中には、単価が高い収益があるなど、月数百万単位の収益をあげている方もいるようです。
そうした方と私のサイトを比較したり同列に語るのはおかしいのですが、ひとくちに「ブログで稼ぐ」と言っても目的や手段や方針は、それぞれ違いがあります。
なぜブログに広告を貼るのか
では、何のために私の場合はブログに広告を貼るのでしょうか。
①情報提供
それはもちろん、自分が良いと思った物を他の方もたまたま必要であったならば、良い情報提供になるからです。
まず、私がどんな品の話を言っているのかを読者さんにわかりやすくする目的です。もちろん、私が撮影した写真や文章でも良いのですが、具体的にAmazonや楽天のリンクがあれば、読んだ人がわかりやすくなります。
また、私は文で書くのは苦にならないのですが、写真を撮影するのがどうも面倒くさく感じるのです。
その点、商品リンクを貼れば、見やすい画像があります。なので時には自分で撮影した画像ではなく、手抜きをして商品画像リンクを貼って済ませてしまうことがあります。
ところがときに、それが「商品リンクを踏ませたいがため」と誤解する方も中にはいるかもしれません。
広告を嫌がる人もいる一方で、必要としている人もいます。広告を目にするまで概念自体がなかったということもあります。
②さらに良い情報提供をする下地(必要経費)になる
多少なりとも報酬が入れば、新たに情報を得るための本を買ったり、タブレットやパソコンなどのガジェットを買う資金になります。
機材の質は作業効率に影響します。思いついた時にすぐ執筆できたり、ネットで閲覧できたり本を電子書籍で最適な状態で読める環境は結果として新たな情報を生み出す下地になります。
また、本を買いに行くために書店に行ったり、自宅ではないカフェで過ごすことで新たな視点が生まれたりもします。
③収益がモチベーションにつながり考えるきっかけになる
何も反応がないよりも、収益という形で形になるとやはり嬉しいものです。本来、こうしたことに無関係に執筆が出来れば良いのですが、そこはやはり人間です。
収益という形になる事でやる気が出るということはあります。
また収益が上下した場合
「なぜ、こうなるのか?」
と自分のサイトを客観視したり、自分のサイトに何か要因があるのかもしくは世の中全体の傾向なのかなどを推測したり、考えたりするきっかけになります。
ブログを書くには時間と体力と手間と思考を使う
また、ブログは無料で誰でも読めます。ですがブログを書くということは、実は相応の時間とエネルギーと書く前提の情報収集が必要です。
こうしたことを行うには、当然お金が必要です。
収益を得ていることを知っての反応2パターン
ブログを書いて報酬を得られることがあるなんて知ると、現在、考えもしなかった方にとっては2種類の反応があると思います。
- 1つは「私もやってみたい」と前向きにとらえる人
- もう1つは「結局、お金を得るために書いていたのか。がっかり。」と否定的な方です。
私がブログで収益を得られると知って行動に移したのは2014年の12月でした。つまり私は前者「私もやってみたい」と、肯定的にとらえました。
とにかく調べてブログを書いてみた
それまで無料ブログでブログを書いていましたが、いろいろ調べました。そして見よう見まね独自ドメイン取得、レンタルサーバーを借りる(当時)、ワードプレスでサイトを作る(当時)という流れをとりました。
ブログが収益化されると指摘する不思議な現象
不思議に思う事があります。
それは多くのブロガーさんが書籍化されブログが本になると、なぜかブログの広告についての指摘を多く目にすることです。
実際は、ブロガーさんに収益が入らないタイプの広告もあるのですが、それらもひっくるめて
「結局はお金のため書いているのか」
という指摘がチラホラ見えることです。
パートや給与収入は良くて、ブログから収入を得るとなぜダメなのか
日本は資本主義です。ですから基本的にお金は自分で稼がないといけません。パート収入や給与で得る収入と、ブログに貼った広告から得る収入はどちらも、何らかの働きをした結果によるものです。
ところがパートなどで得る収入は良くても、なぜかブログから得る収入はなぜか
「許せない」
という空気があるのでしょうか。
ブログ収益はラクしてるように見える?
また推測ですが、ブログなどに貼られた広告から得た収入はどこか
「楽して儲けている」
もしくは
「広告のリンクを踏ませたくて貼っている」
という気持ちがあるのでしょうか。
ブログを書く労力と働く労力は大差ない
これはおかしなことです。
なぜなら、スーパーのレジをして得た収入と同じく、ブログを書くには時間も手間も頭も使うからです。
ブログを書くための情報のために本を読んだならば、そうした見えにくい出費も下地になっています。
ブログを書いたり考えたり、時には没になったり、ブログに貼る写真を撮影したりといった途方もない時間と手間と工夫が1つの記事には隠れています。
ブログ収益は不安定
パートならば働いている以上、間違いなく給与が入ります。ところがブログの場合は、時間とお金を掛けても、それは収益に結び付くかどうかは誰にもわかりません。
それでも多くのブロガーさんは、書くことが楽しくて続けています。同時に多少なりとも収益になればなおうれしく、それが書き手と読者さんのメリットになるので広告も貼りつつ記事を書いているわけです。
義務教育でお金のことは習わない
日本は特に、お金の話はタブー視する傾向があります。第一学校(義務教育)でお金のことは基本的に習いません。
いっぽうで誰もがお金の大切さを知っています。同時にもっとお金を欲しいと思っています。
ところがいざ、少しばかり小遣い程度の収益を楽して得ている(と誤解している)様子を見ると途端に
「ズルい、だましている、しょせんはお金儲け」
というような指摘をしてしまうのはおかしいと言わざるを得ません。
さいごに
お金のことを話題にしないのは時代遅れです。またすでにお金の稼ぎ方は多様化しています。お金を得ることに対して
「汚いというイメージを持った決めつけ」
をしてしまうのは、そろそろやめた方が良いと思うのは私だけでしょうか?