はじめに
例えば「洋服をついつい買ってしまう」とか「いつもすぐ違う服を買いたくなる」こんなときに効果的な考え方を2つ紹介します。
もくじ
それはニーズ?ウォンツ?
洋服を買いたい
↓
「これはニーズ(必要だから?)?それともウォンツ(ほしいから?)?」
ウォンツ(欲しい)
例えば、夏物のワンピースを買いたいとき、実はクローゼットにワンピースが何枚かあるとします。この場合はウォンツです。
また、ワンピースはないけれども、ほかにも着られる服がたくさんあるのならウォンツです。
さらには確かにワンピースも他に着る服もないけれども、それは単に流行おくれが原因だとか、この間会った友人から「また同じ服」と思われないためであればこれもウォンツです。
ニーズ(必要)
一方で本当にむだな服がなくて、もう買わなければ着る服がないのならニーズです。
ウォンツとニーズが混じっているケース
洋服はあいまいな判断が多々発生しますが、例えばバッグを新しく買うとき、機能面はニーズ、ブランドやデザインに関する部分はウォンツです。1つのものでもニーズとウォンツが混在している場合があります。
例えば値段が高いバッグと安いバッグで迷っているとします。この場合、長く使う目的で多少高くても良いものを買おうという目的なら、ニーズですが、ママ友に会ったときに気後れしないためにブランド物を選ぶという理由であればウォンツです。
単なる欲はすぐ冷める
このように自分が選ぼうとしているのは、ニーズなのかウォンツなのかと考えると、冷静な買い物ができますよ。
今、洋服を買おうとしているのは、必要だからじゃなくて、「ほしい」という単なる欲望だと分かれば、途端に物欲は冷めるかもしれません。
機会費用を考える
それからもう一つ考えてほしいのは機会費用の概念です。機会費用とは、それを選ぶことで手に入れられなかった費用のことです。
例えば洋服一枚を4千円で買ったとします。ユニクロやGU、無印で買えば確かに「ワンピースにしては安い」とか「この品質で4千円は安い」と思います。
けれども冷静に考えると、4千円で服を買うということは服を得るけれどお金を失うことでもあるんです。
月に4千円あれば、たとえ数千円でも、コツコツつみたてNISAで積み立てをして、20年後には福利効果でちょっとまとまったお金ができるかもしれません。
ところが一時的な欲でそうした機会を失っていることにもなるんですよね。
4千円という金額は些細な金額ですが、先月も買ったばかりなら8千円ですし「ついでに色違いで3枚」買えば1万2千円にもなります。
それだけのお金を得るために、どれだけ労働をしなければならないのでしょう。裏を返せば、余計なものを買わなければその分労働を減らすことも可能です。
他人の服装なんて人は見ていない
それから他人の服装なんて、人はたいして見ていませんよ。
もちろん、中には意地悪い目線でチェックするような人が、中にはいるかもしれません。
反対に「素敵だなぁ」という目線で見ることもあります。
けれども意識しすぎて無駄な支出をすることはないと思いませんか。
いったん保留にしよう
また、自分の気分転換のために服を買いたいのであれば、まずはいったん、欲を保留にすることをおすすめします。
具体的には即決しないで1週間とか2週間とか寝かせるんです。リアル店舗ならいったんお店を出てみるだけでもいいんです。するとたいていの場合、買うという選択はなくなります。
さいごに
そもそもですが、日本中の洋服屋さんって、どこに行っても似たような服が並んでいると思いませんか。
だから今更無理に新しく服を買っても、違いが判るのは自分だけなんです。変化は服以外のところに求めるほうがパフォーマンスが上がります。
ニーズとウォンツ、機会費用の概念、これを考えるとムダな買い物をしようとは思わなくなりますよ。
目先の一時的な欲にかられるとニーズではなくウォンツに散在します。けれどももう少し長い期間でお金のことを考えれば「必要ない」ということが見えます。
いずれにしても、突発的な感情で判断すると、後で大変なことにもなりかねません。物欲をコントロールして、お金も物もうまく回したいですね。
物欲のコントロール法で迷っている方の参考になればうれしいです。