はじめに
2024年1月にスタートした新NISAですが、最近はすっかり話題が激減しています。けれども実は、夏の今こそ再確認しましょう。
新NISAを開始しそびれている人&開始しても迷いがある人はぜひ、参考にしてください。
※投資は元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身でお願いいたします。
新NISAをしそびれている方の迷い事5つ
- 新NISAをしそびれている。
- 新NISAを開始したが、これでいいのか迷っている
このような方が抱く迷い事5つを例にお答えします。
- 投資は怖い→でも興味がある
- 実は新NISAを始めていない→興味はあるけど、開始しそびれた
- 新NISAに、いくら投じたらいいかわからない
- 銘柄選びで迷っている
- つみたて投資枠、成長投資枠、どちらがいいかで迷っている
1・投資は怖い→でも興味がある
前提として、新NISAなどの投資商品を利用するかどうかについて
100か0か
という極端な考え方をしないで、
「とりあえず低額でゆるくスタートしておく」
という方法をとるのも手です。
長年、
「投資は博打なので、素人は手を出すもんじゃない。」
と信じていました。
確かにこれは、正解でもありますが、100%ではありません。一口に投資といっても幅が広く、それを全部同じ視点で「投資」とひとくくりにするのは間違いです。
ケーキといってもスーパーで買える、300円で買える菓子系ケーキがあれば、都内の高級スイーツ店で買える一万円するケーキもあります。
それをどっちもケーキとひとくくりにするのは、まったく理にかないません。どちらも食品ですが、それぞれ目的が違います。
ただ、人にはリスク許容度があります。制度や特徴を知ったうえで、ある程度までなら損失を覚悟のうえで実践できる人もいれば、一円でも一時的にでも損するのは耐えられないという人まで様々です。
後者のタイプの人は、どんなに周りが新NISAのメリットを説明したとしても、かかわらないのが無難といえます。
ただ、お金周りのことはともかく、実際はほとんど全員がリスクと背中合わせで生きています。
家から一歩出れば、常に自己のリスクがだれにでもあります。交通事故だけではなく、それ以外の事故、天災、病などのリスクがあります。
けれどもほとんどの人は、いちいちこれらのリスクを天秤にかけてはいません。ところがお金となると急に臆病になる人が一定数いるということです。
新NISAで投資することも適切な利用の仕方をしている限りでは、こうした日常起きるかもしれないリスクと似ているともいえます。
暴落は一定期間の間には必ずあります。ただ、その期間と、持ち直すまでの期間と、どの程度暴落するかは誰にも読めません。
これは日常生活で起きるかもしれない事故や病が、読めないことと似ているともいえます。
2・実は新NISAを始めていない→興味はあるけど、開始しそびれた
新NISAに興味はあったけれど、開始しそびれてしまったという方も割といるでしょう。
この場合はまず、次の2点を開始してください。この2点を実行したからと言って、必ず新NISAを開始しないといけないものではありません。
ただ、これをしないことには、始めたくてもスタートできません。口座はネット証券でなくてもできますが、それは余計な投資商品をすすめられてしまうので、おすすめしません。
1・ネット証券で口座開設をする
(ネットバンクの口座開設もすれば利便性アップ)
2・新NISAの口座開設申し込みをする(旧NISAを開設している人は不要)
新NISAの口座開設をするにはひと月以上くらいかかります。そのため思い立ったらまずは、口座開設の申し込みをしましょう。
口座さえ作ってあればあとは実際に始めるだけです。ハードルが高いのは口座開設です。
3・つみたて投資枠、成長投資枠、どちらがいいかで迷っている
つみたて投資枠、成長投資枠、どちらがいいかで迷っているために、始めていないという場合があります。
十分な資金がある場合は両方の投資枠を限度額いっぱい使えばよいのですが、そうでない場合は、つみたて投資枠で開始しましょう。
4・新NISAにいくら投じればいいかわからない
新NISAに投じる金額ですが、いくら投じればいいかわからないので決めかねているケースがあるでしょう。
新NISAの利用限度額を確認
まずは新NISAの利用限度額を確認します。
出典:金融庁
年間投資枠の限度額は
- つみたて投資枠・・120万円
- 成長投資枠・・240万円
です。
両者は併用できるので、あわせれば最大で年間360万円投資できます。
ただし最終的な両者の限度額は1,800万円で、うち、成長投資枠は1,200万円です。
投資額の決め方の例
「こんなにできないよ!」
という方はもちろん、慌てなくてOKです。できる範囲で利用してください。
投資額の判断ですが、この場合は以下の基準を考慮してください。
貯蓄額の範囲で決める
細かい基準は以下のような内容がありますが、シンプルな目安としては毎月や毎年の貯蓄額となります。
従来~現在実践している貯蓄額の何割かを新NISAに回すイメージです。
- 預貯金額(従来の毎月、または毎年の貯蓄額)
- 年齢
- 年収
- 大きな支出の予定の有無
- 資産、負債、収入、支出
どのくらいの割合を新NISAにまわすかは、ご自身の状況で判断します。実際は年齢などを目安にする方法がありますが、あくまで目安です。
投資割合の目安の一例・・「100-年齢」
投資と安全資産などの一般預金との割合ですが、「100-年齢」という目安もあります。
若いほどリスクをある程度負えますが、年齢が進むとリスクをあまりとられないため、投資割合は減らしていくという考え方です。
例えば現在、30歳の人は投資割合が7割ですが、50歳の人は5割に減らすという考え方です。ただ、これはあくまで目安です。ほかの貯蓄額や、リスク許容度、収入の見込み、健康状態など様々判断材料があります。
専業主婦の場合
専業主婦は新NISAを利用できるでしょうか。・・できます。ただしこの場合は、夫などから贈与を受ける前提になります。
贈与税がかからない限度額としては、年間110万以内です。このほかに贈与がないと仮定した場合、専業主婦でも贈与税がかからない範囲で利用することを検討できます。
まずは低額で始めてみる
また、いきなり限度額いっぱいに始めるのではなく、低額の月3000円~1万円などで開始する手があります。
実際に身銭を切るのと、教科書では感じ方がまるで違うのです。低額であれば、いつでも撤収も増額も可能ですし、自分がどう感じて考えるのかを観察することができます。
自分のことは意外と自分でもわからないものです。また、現在は余裕がない場合でもとりあえず低額でスタートしておけばよい練習になります。
5・銘柄選びで迷っている
銘柄選びで迷ってしまい、決めかねているというケースがあります。この場合は
- インデックスファンド
- 全世界株式
で良いでしょう。
(※一例です。判断はご自身でお願いします。)
まとめ
- はじめに
- 新NISAをしそびれている方の迷い事5つ
- 1・投資は怖い→でも興味がある
- 2・実は新NISAを始めていない→興味はあるけど、開始しそびれた
- 3・つみたて投資枠、成長投資枠、どちらがいいかで迷っている
- 4・新NISAにいくら投じればいいかわからない
- 5・銘柄選びで迷っている
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は
「新NISA、開始しそびれている人&開始しても迷いがある人が夏に再確認したい5つのこと。」
という話をしました。参考になればうれしいです。