はじめに
今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ろうかどうか迷っている方に、結論を出す話をしたいと思います。
ちなみに私は、AFP(Affiliated Financial Planner)という資格を持っています。2,020年1月に取得しました。
FP(ファイナンシャルプランナー)資格取得の目的と意味
結論を先に言いますね。
FPの資格取得は、
「迷うくらいなら、さっさと取ってしまえばいい」
と言えます。
FP(ファイナンシャルプランナー)〈以後FPと表記します〉
ちなみにFP資格に要した期間などは、こちらに書いてあります。↓
理由のポイントは最短で資格が取れる可能な期間にあります。
弁護士、税理士、公認会計士のような資格は、取得するのに相当な時間が必要です。数年かかりますよね。さらにその内容とボリュームは相当なものでしょう。だからこの手の資格取得を悩むのは当然です。長い期間を投じるので、今後の人生計画と無縁なものを選ぶわけにはいきません。
一方でFPの資格はどうでしょう。AFPくらであれば、3級技能士から始めてもAFP取得まで、最短で1年くらいでとれます。
しかも、学習時間も3級は日々30分~1時間程度の勉強を3か月くらいでとれると思います。2級はそれより難易度が上がりますが、それでも仕事をしながらでも十分合格は可能です。必要な学習を十分に行えば、2級技能士も3か月で合格可能です。(学習時間は個人差があります)
FPの学習内容が無意味になることはない
FP資格は、そもそもそのくらいの学習で済む資格なのです。だから迷う意味はあまりないといえます。迷って無意味に時間を経過するくらいなら、さっさととってしまえばいいのではないでしょうか。そうすれば1年後にはAFP資格者です。
もちろん、「1年」と言われても資格が有利に働かないなら「勉強損なんじゃないか」と考える人がいても不思議ではありません。
でも、FP資格の内容は、それぞれ専門資格のベースになるものです。だからそれを直接仕事に使わないとしても、世の中を生きていく上では知っておいて損はないことばかりなんです。
だから学習が無駄になることは、みじんもないんですよね。
直接的な有利さ以外のメリット
FPの資格取得を考えるとき、まずは目的を考えると思います。
例えば、
- 就職を有利にする
- 起業する
- FP資格をもとに副業をする
- お金の知識を習得する
- 資格フリークの一環として
- 勤務先から習得を命じられた
・・などがあります。
ところが、この目的のうち、例えば「就職に有利になるかもしれない」という視点でFP資格を見たとき、確かに結論は「有利になるとは限らない」ことがあります。
となると、結果として「FP資格は無駄だからやめようかな」と考えてしまう人がいます。
確かに、意味がないという情報があれば「無意味な努力はしたくない。どうせ努力するなら、意味のある努力をしたい。」と考える気持ちはわかります。
FP資格取得にかかる時間は短い
ですが、FP取得にかかる時間をまず、考えてほしいのです。私が取得したAFP資格は、事前の勉強期間を含めても要したのは1年未満です。
AFPのベースとなるFP2級技能士までなら、もっと短くて、9月に受験をして、一か月後の10月くらいに合格発表されるので、3級の学習開始から(3月くらいに開始)8か月くらいの期間しかかかりません。
そこからAFP取得まででは申し込みのタイミングと課題提出の機関によりますが、だいたい1年程度です。
また、場合によってはAFPまで取得しなくても、とりあえずFP2級技能士(国家資格)までを取る選択もあります。実際、そういう方も多いようです。
AFPまで取得するのは、FPとして活動しようとする人や、CFP受験を予定している人が主な状況でしょうか。
とりあえず2級FP技能士まで取っておいて、必要になってからAFPを取得する方法もありですし。2級技能士までの場合は、主に自分の知識習得などを目的にするケースが多いでしょう。いずれにしても、FPの資格は、2級FP技能士合格が中心になると思います。
いずれにしても、何か理由があるなら別ですが、わずか1年程度で取得できるものについて迷う意味はないといえます。要は、
「やるか、やらないか」
それだけじゃないかと。
受験の経緯はこちらに書いてあります。↓
AFPのベースになる2級FP技能士の経緯です。
2級技能士合格後に取得したAFPの経緯です。↓
FP資格の学習内容は役に立つ
FP資格にまつわる勉強は、有用でないものなど、ひとつもありません。確かに、それぞれが各専門の資格とは違いますが、一通り知識の基本の基本を学べるだけでも十分に意味があります。
例えば私は、老後のお金のことが気になる年齢ですが、資格を通して基本の知識を得たので、とても便利です。
さらに専門的な学習をしたくなったら
もし、FPの勉強をしていて、もっと深い勉強がしたいと考えたなら、そうすればいいだけ。
例えば、不動産の項目を勉強して、興味を持ったり、「もっと深い知識が必要」と感じたならば、改めて不動産鑑定士なり、宅建士なりの資格を取る方向に進めばいいですね。
金融の項目を勉強して、もっと深い知識を得たかったら、中小企業診断士、税理士、公認会計士と改めて進めばいい。
公認会計士とか、弁護士とか、医師の資格ならば、資格習得に多大な時間と労力が必要です。だからこの手の大きな資格は「取るか否か」について、吟味する必要があるといえます。
FP資格取得に迷う意味はない
一方でFP資格取得は、少なくともAFPまでであれば、迷うようなものではないということです。(百歩譲ってCFPならば、「ちょっと迷う」かもしれません。けれどもCFPの科目合格は消えません。だから一科目ずつ、のんびりゆっくり取得することもできます。)
ネットを中心にFP資格の意味について、いろいろな意見があるようです。それらの多くは間違いというわけではありません。
一方で、ハイレベルな資格である弁護士や公認会計士や税理士のようなもののように時間がかかるわけではないのですから
「迷うならその間にさっさとFPの資格を取ったほうがいいですよ。」
ということをお伝えしておきたいのです。
資格は合格してからがスタート
私もFP資格を取得してまだ間がありません。また、資格をとっておわりではありません。合格してからがスタートにすぎません。単純に覚えたことは使わなければ忘れます。
さらに日々、改正があるし、覚えなくてはいけないことは日々訪れます。FPの資格に限らず、資格はすべてそういう性格があります。
参考までに・私が利用した教材の現行品はこちら
・2021-2022年版 みんなが欲しかった! FPの教科書2級・AFP [ 滝澤 ななみ ]
・2021-2022年版 みんなが欲しかった! FPの問題集2級・AFP [ 滝澤 ななみ ]
さいごに
資格はあくまできっかけです。だから取得の意味を考えすぎるよりも、興味があるならまずは挑戦することをおすすめします。
試験会場に出向くと、普通の生活では目にできない雰囲気に身を置く機会が出ます。自らの意思で勉強した人が集まる空間に身を置く新鮮さは、なかなか得難いものがあります。それがさらに良い刺激になります。