はじめに
今回はつみたてNISAを口座開設する手順の概要などを紹介します。
まずつみたてNISAを開設できる金融機関は以下のところです。下記のところで利用できますが、ネット証券をおすすめします。なぜなら有人窓口は余計なものを勧められたり、手数料が高い方が多々あるからです。
※繰り返しになりますが、投資その他はすべてご自身の判断と責任のもとでお願いいたします。このブログに書いてあることはあくまで、1つの事例です。便宜的に「おすすめ」などの言葉を使うケースがありますが、特定の商品を推奨するものではありません。
つみたてNISAを開設できる金融機関
つみたてNISAは以下の金融機関で開設可能です。
ただし注意しなければならないことがあります。それはつみたてNISAを目的に窓口に行った際、ほかの手数料が高いだけの商品をおすすめされてしまうことがあります。そうした点には注意しましょう。
そういう視点でも、ネット証券がおすすめです。
- 証券会社
- 郵便局
- 信用組合
- 銀行、信託銀行
- 農協
- 労働金庫
- 投信会社
- 信用金庫
- 生命保険会社
(※実際に利用可能かどうかは個別に確認してください)
つみたてNISA開設はネット証券がおすすめ
ここでは、ネット証券で口座開設するものとして以下から手順を紹介していきます。
ちなみにネット証券とは以下のような証券会社があります。
- 楽天証券
- SBI証券
- auカブコム証券
- マネックス証券
など
下記からは楽天証券とSBI証券について触れます。
つみたてNISAの扱い数
証券会社の選び方として主に次の方法があります。
- 購入したい商品を扱っているところ
- サイト画面が使いやすいところ
- 扱い商品数が多いところ
基本的に、「どの証券会社を選ぶか」は第一に「自分が購入する商品を販売しているか」どうかで決めることです。
とはいえ、どの証券会社も、類似の商品の扱いはありますから、いつまでも口座開設で二の足を踏むのなら、まずは「使いやすいところ」を選び、次にその中から商品を選ぶという手順を視野に入れてもいいですね。
また、扱い商品数の多さで選び、具体的な商品は後で決める選択肢もあり得ます。
ちなみにつみたてNISAの扱い数は以下の通りです。
- 楽天証券 170
- SBI証券 172
- auカブコム証券 151
- マネックス証券 151
こうしてみると、扱い数でも楽天証券とSBI証券は無難な印象です。
楽天証券のメリットなど(あくまで選択の一例です)
例えば楽天証券の魅力はいろいろありますが、1つはサイトの管理画面の見やすさにあります。特にこうした投資関連に不慣れな場合は、画面の見やすさは大事です。その点、楽天証券の画面は大きくて文字も大きく、わかりやすく見やすいです。(PCの場合)
また、楽天銀行や楽天との連携が良く、楽天の買い物などでためたポイントを投資信託に使えます。(私も実施しています)
一方で様々なポイントやお得ルールが押し寄せてくるので情報過多になり混乱するデメリットがあります。情報を常に整理して理解しておく必要があります。
SBI証券のメリットなど(あくまで選択の一例です)
一方でSBI証券はSBIネット銀行との連携が良い点と、ETFの自動積み立てができるメリットが大きいです。このサービスは現時点で私が知っている範囲ではSBI証券だけです。ただしETFを利用する予定がない場合は、それほど気にする必要はないですね。
ちなみにETFとは上場している投資信託です。よく比較される投資信託との違いですが、ETFは上場、投資信託は非上場です。投資信託は取引が一日一回に対し、ETFは株と同じように証券取引所の扱い期間中はリアルタイムで取引ができます。また、信託報酬が投資信託より低めです。
一方でSBI証券のサイト画面は、文字が小さく、ちょっとわかりにくい印象があります。慣れれば問題ありませんが、気になる方は確認しておきましょう。
証券口座の開設と、つみたてNISAの口座開設をする
まだネット証券に口座を持っていない場合
まだネット証券に口座を持っていない場合、口座開設とつみたてNISAの開設が同時にできるところもあります。この場合は同時に申し込みすればいいですね。
すでにネット証券に口座を持っている場合
反対にネット証券に口座を持っているけれど、積み立てNISAの開設をしていないならば、手続きをしましょう。ネット証券にログインすれば、つみたてNISA開設のリンクがサイト内にあるはずです。
つみたてNISAの口座開設に必要なもの
つみたてNISAの口座開設に必要なものは以下のものです。あらかじめ用意しておきましょう。
- マイナンバーカード、または通知カード
- 本人確認書類(免許証など)
- 口座開設書類(サイト上に具体的な内容の記載があるので従います)など
※具体的な必要書類はサイトの説明を読みましょう。
たいていの場合は、金融機関に口座開設を申請すると書類が金融機関経由で確認されます。行政で確認が取れると金融機関経由でメールで返答が来ます。そのあと口座開設の連絡(メールなど)がくればOKです。
口座開設後・即時入金、即時出金サービスを活用しよう
口座開設ができたら、口座に資金を入金します。この場合、振り込みが浮かぶと思いますが、ネット証券では、手数料無料で他の記入機関から「即時入金」などの名称で資金を移動できるところがあります。
例えば、私も利用している楽天証券とSB I証券はこのサービスがあります。
例えばA銀行にある10万円をBネット証券に入れたいとします。この場合、A銀行からBネット証券に振り込みをすると振込手数料がかかります。ところがBネット証券からA銀行に向けて「即時入金サービス」で指示を出すんです。するとA銀行からBネット証券に無料で10万円を入金することができます。
これは出金したい場合も同じです。たとえばBネット証券にある10万円をA銀行に移動したいときはBネット証券からA銀行に対して「即時出金」の指示をだします。すると無料でBネット証券からA銀行に10万円を移動できるんです。
どのつみたてNISA商品を選ぶ?
次に「どの商品を選ぶか」についてお話します。ちなみにつみたてNISA対象商品は
- 株式投資信託
- ETF
- ETN
- REIT
- 株式
- ワラント債
です。
つみたてNISAを今初めて利用しようとする方は高い確率で投資初心者と思われます。この場合結論を言えば、お勧めするのは株式投資信託です。
理由は以下の通りです。
- 定額から分散投資が可能
- 基本的に手間が少ない(もちろん、自分でこまめに内容を確認するほうが良いのですが)
反対に同じく頭に「株式」つながりで個別株を気にする方もいるでしょうが、特別な理由がなければ、おすすめしません。
しいて言うならETFは選び方を間違えなければ本来、コストも低く良いのです。ですが、積み立てをするとなれば、基本的に自動化できません。(SBI証券しか現状では自動で積み立てができません)また、投資信託と比較して、手間がかかるという点から、はじめてであれば株式投資信託が無難でしょう。
もっとも、はじめは少額で株式投資信託を選び、慣れて来たらETFを少額で初めてみる・・というように段階を踏むのでもよいですね。
さいごに
つみたてNISAの投資信託は定額からはじめられます。お金のことは、友人同士でも話題にしにくいものです。だから知らない間にそれぞれの意識は大きく変わります。
現在はわずかな差ですが、時間を味方につけると将来は大きな差がつくこともあるでしょう。まずは自分で調べて行動を起こすことですね。
コロナをきっかけにお金の不安が浮き彫りになった方は多いはずです。だからこそしっかりした段取りを今のうちから整えておきたいですね。
国がつみたてNISAなどの制度を作ったということは、今後の動きが預貯金中心だったこれまでとは違う未来を描いているということです。そうした動きを敏感に察知して動いていくことは大事な防衛策といえますね。