今回は、場合によっては便利なはずが困ることもあるかもしれない楽天銀行&楽天証券のマネーブリッジの機能である自動スイープについてのお話をします。
楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジで連携すると、特典や便利な設定ができます。ところが先日、「こういう困りごと」もあるのだと気づきました。
ちなみにマネーブリッジの特典はこのとおりです。
- 普通預金金利が0.1%に。(税引き後0.079%)
- 自動スイープ機能
- ハッピープログラムエントリーで楽天ポイント付与
など
自動スイープ機能とは、楽天銀行と楽天証券の資金を円滑に自動で資金移動できるサービスです。
私は楽天銀行と楽天証券に口座を持っています。当然ながらマネーブリッジを設定してさらに自動スイープ機能も設定をしてありました。
楽天銀行は、財布代わりに使っていて、楽天証券もこれまでメインでは使っていませんでした。ですので両者とも、自動スイープ機能を作動させるに至っていなかったのです。
ところが最近、「楽天証券も使ってみようかな」と考えました。そこでまずは、資金をお試し程度ですが、いくらか楽天証券に入金したのです。
ちなみにこの場合の入金ですが、即時入金機能を使えば、振込手数料は無料です。例えば、振込手数料が有料の銀行から楽天証券に資金を入金したいとします。
普通の方法は銀行から振り込みで楽天証券に入金します。当然、振込手数用がかかります。けれどもたいていのネット証券は即時入金、即時出金サービスがあり、ネット証券側から資金を移動させると無料で入出金できます。少なくとも楽天証券、SBI証券はそうです。
とりあえず資金を楽天証券に入金しておけば、あとはどのように楽天証券内で使うかはじっくり考えながらやればいいわけです。
今回、私もとりあえず楽天証券にお金を入金して、あとは折を見てゆっくり考えるつもりでした。使わないなら使わないで普通預金感覚で入れておいても同じことです。
ところが楽天銀行の残高明細を見たところ、なんと楽天証券に入金しておいたはずのお金が移動していたのです。
一瞬、「はあ?」と思いましたが、すぐにわかりました。それはマネーブリッジの自動スイープ機能です。まったく金額の設定もしていなかったので、楽天証券のほうにある普通預金にあたるお金が、楽天銀行に自動スイープされてしまったというわけです。
この機能は便利な人には便利ですが、私は楽天銀行を財布代わりに使っているので、こんな風に移動されると計画が狂います。
そこで楽天証券のほうでまずは自動スイープ機能を解除しました。次に楽天銀行に入ってしまったお金を楽天証券に戻すわけですが、楽天銀行では振込手数料無料枠がありましたが、それを使わずに戻します。
方法は簡単です。先ほども言いましたが、楽天証券のほうで即時入金サービスを使い、楽天銀行を指定するだけです。
これで振込手数料を使わずに、ゼロ円でお金を振り込み出来ます。日時にもよりますが、たいていは即時入出金されます。今回も、即時で楽天銀行から楽天証券にお金を戻すことができました。
総合的な見方をすれば、自動スイープを使うほうが得です。理由は実際に楽天証券で投資などに使うまで寝かせている間は楽天銀行の上乗せ利子がつくからです。けれどもこれでは財布代わりに管理が個人的にしにくいので、私はあえて自動スイープをオフにしました。(また方針を変えて機能を使いたければ設定をすればいいだけです。)
マネーブリッジ自体は設定をしておいてもよいのですが、自動スイープの設定は、このように「自動で移動させたくない」場合はオフにしておいたほうがよさそうです。