はじめに
9月になり、読書の秋到来です。 「読書週間」自体は10月27日~11月9日の2週間で、まだ先ですが、夏至を過ぎると徐々に日が短くなります。そのため夜の時間がどんどん長くなるので、読書に最適な季節となります。
先日、書店で単行本を1冊買いました。会計すると
- 定価 1,600円
- 税 160円
合計 1,760円
「1,760円です。」
と、レジで告げられました。
「高っ・・」
1,600円台だと普通に感じるのですが、なぜか1,700円台と耳で聞くと「高い!」と感じます。
本を買う習慣があっても高いと感じる
・・はい、高いと言いましたが、本は安いと思っています。基本、そういう感覚の筆者ですが、それでも現実として1,700円台の値段には躊躇する心理が起きます。
普段、本を買う方針の筆者でさえそう感じるのですから、本を買う習慣がない人はなおさらそう、感じることでしょう。
世の中のあらゆるものが値上げしているので、当然本も例外ではいられません。
本特有の価格について(再販制度)
ただ、本は特有の規則があります。一度設定された価格は、ずっと変わらないのです。著作物の再販制度(再販売価格維持制度)があるからです。
著作物の再販制度は、出版社が本の価格を決めて書店等で定価販売ができることです。「できる」とは裏を返せば「定価販売しかできない」ということです。(ただし文庫化されるなどして実質、値下げに近い販売がされることがあります。)
出版から月日が経過しても、価格が変わらないということは、通常は値下げにもならないと、消費者や小売店からみた場合は、デメリットにも思えます。
出版年が古い本は、低めの定価が維持される
ところが最近のように、本の価格が実質値上げ気味の場合は、消費者から見た場合意外なメリットになることがあります。それは出版年が古い本を買う時です。
現在、出版される単行本の多くは、冒頭で書いたように税込み1,700円台~です。ところが先日購入した出版年が古い本は、
- 1冊目 定価1,200円 税120円 税込み1,320円
- 2冊目 定価1,500円 税150円 税込み1,650円
でした。
このように出版年が古い本は、定価が現在よりも低めです。そのため欲しい本が安く買えるので、現状では定価が一定している再販制度が消費者から見てメリットになります。
(出版年が古い本なら
「中古本を安く買えば良いのでは?」
と思う人は多いでしょう。筆者の場合、基本的に新刊を買う方針なのです。理由は中古本だと他人が所有した気配を感じるため、集中できないからです。)
本の偶然の出会いは運命
先日、ぶらりと訪れた書店さんで、その日は特に目当ての本もなく、さ~っと店内を軽くまわっていました。
すると、筆者がかつて手ばなしてしまって、少しずつ買いなおしているシリーズの本を発見しました。すぐにシリーズ本を2冊購入しました。
あらためて出版年を確認すると、一冊は2013年初版で、増刷はされていないようです。2冊目は2015年初版本で、これも増刷されていないようです。
通常、2013年~2015年くらいの初版で、増刷もされていない本の場合、書店に並ぶことは少ないでしょう。少し前には並んでいなかったので「運命の出会い」を感じました。
まとめ
さいごに
読書に最適な秋が到来しています。まだまだ暑いですが、夜の時間は確実に長くなっています。
本を頻繁に買う習慣がある筆者も、最近の本の定価が値上げ気味なので、さすがに躊躇する気持ちが起きることがあります。
とはいえ、
「本は安い」
ので、今後も本を買って読む習慣は続けます。
「安いから買う」
という意味ではありませんが、反対に出版年が古い本は、低い定価のままで販売される現実もあります。
買う側にすれば安ければ買いやすいのですが、出版、販売する側は複雑だと思われます。
いずれにしても、本から得られる効果は大きいため今後も本を買っていきたいです。
参考になればうれしいです。