コロナ禍の状況ですが、わたしはミニマリスト志向をやめる気は全くありません。その理由ですが、そもそもの「多くを持たない暮らし」の意味は単に少ない持ち物で暮らすことではないからなのです。
もくじ
- 12年前に始めたミニマルな暮らしと災害備蓄品
- ローリングストックでミニマルな暮らしが続行可能に
- 本当に必要なものと、どちらでもいいものを把握する
- 飾り物より念入りな掃除の効果が大きい
- 洗い替えを持たなくても清潔は続行可能
- 保管ペースが少なくてすめば清潔に
- 紙書籍はこまめに手放す
- コロナ禍でよりミニマルに
- コロナ禍だからこそよりミニマルに
12年前に始めたミニマルな暮らしと災害備蓄品
まず、私が本格的に余計なものを持たない志向になったのは、約11~12年前のことです。(実際には、それよりさらに以前の14,5年前に片付けをメインに物を減らし始めました。)
11~12年前にものを減らし始めた時、最初に悩んだのは、災害備蓄品をどうするかについてでした。
それで調べてみると、当時は「強毒性の鳥インフルエンザ」が懸念されていたのです。同時に、家庭でも備蓄することが推奨されている情報がありました。
ところが翌年、鳥インフルエンザではなく豚インフルエンザがメキシコ発で発症しました。幸いその時はそれほどの威力ではなく、大きな混乱がなく元の生活に戻ることができました。
ローリングストックでミニマルな暮らしが続行可能に
けれどもその前年に災害備蓄品を用意した私は、残ったものをローリングストックする方法を知りました。
するとそれからさらに3,4年後に2011年の地震がありました。私が住んでいるところでは数日の断水に遭いました。けれども数年前から備蓄品を用意していたので、当座必要な物には困らずに済みました。
結果としてこのときにミニマル志向と備蓄は共存できる、いえむしろミニマルに暮らしているからこそ、備蓄品の適切量をおよそ推測することもできた(たまたまとはいえ)ことを実感しました。
備蓄品は普段、意識しないでマキシマムなもので暮らしていると、いざそろえようとしてもパニックになり、あれもこれも必要と思ってあわてます。実際に今年の初めには多くの人が混乱してペーパー類が品薄になったりもしました。
けれども普段から、ローリングストックを意識していれば、急な状況でもあわてずに済みます。つまり備蓄と生活の消費をミックスしたスタイルです。一般的なミニマリズムのイメージではありませんが、これなら備蓄を兼ねながらムリなく物を持つことができます。
本当に必要なものと、どちらでもいいものを把握する
その代わり、生活に本当に必要なものと、どうでもいいものをあらためて見直す必要があると気付きました。
たとえば食品、トイレットペーパーなどの消耗日用品は必要ですが、単なる飾りはそれほど必要ありません。もちろん、心から好きで飾っているなら良いのですが、私は買った当初ばかりで結局ホコリがかぶっている傾向にありました。
飾り物より念入りな掃除の効果が大きい
それに気づいてからは飾るだけの物は買わないようにしました。その代わりに実行したのは、壁と天井の定期的な掃除です。
壁と天井に掃除機をかけ、クイックルワイパーを使い拭き掃除をするのです。そのせいかかどうか、10年住んだ住まいを退去するとき、状況を見に来た方が「あれ?壁紙張り替えたんですか?」と驚かれたんです。
ヘタな飾り物より、掃除で清潔できれいな壁の方が気持ちがいいし、ホコリでアレルギーも出なくなります。虫対策にもなります。
洗い替えを持たなくても清潔は続行可能
また、布団カバーやシーツはこまめに洗いますが。いずれにしろ晴天の日にしか洗濯はしません。となれば洗い替えを持たなくてもいいわけです。
その日のうちに洗濯して、その日のうちに乾かしてまたセットする。このようにすれあ持ち物は少なくても問題なく清潔を保てます。
保管ペースが少なくてすめば清潔に
また、保管スペースがいらないということは、その分、収納の風通しがよいということです。結果として掃除が楽になり、ホコリもたまりにくい、さらには虫などをよせつけにくくなります。
紙書籍はこまめに手放す
私が頻繁に買うものは本です。本は紙書籍の場合どうしてもホコリが溜まります。結局、頻繁に買うということは、2回以上読み返すものは少ないと気付きました。であれば、段ボールひと箱分溜まったら、リサイクルに出してしまえばスッキリします。
もちろん電子書籍なら保管スペースは不要ですが、全てが電子で出ているわけではなく、買いたいときに即変える電子書籍との併用で、物を持っても現物保管している物はミニマルで済んでいます。
コロナ禍でよりミニマルに
コロナ禍では反対に、私の場合はよりミニマル志向に拍車がかかっています。なぜなら以前より備蓄しておきたい食品などの項目が少し増えたので、以前見直したように、「あってもなくても困らないモノ」を再度見直して手放したからです。
必要があって備蓄する生きるための持ち物と、何も考えずに欲しいままにものを取り入れたマキシマムな持ち物とでは、同じ物であってもその意味がまるで違うのです。
反対に自分の暮らしを豊かにするためのミニマル志向と、単なる趣味的な目的でのミニマル志向も似ているようでまるで意味は違います。
私が実践しているミニマル志向は、あくまで暮らしと生き方を豊かにするのが目的です。同時に備蓄は生きるために必要な持ち物です。決して何も考えずに欲しいままに取り入れた結果の持ち物ではありません。
コロナ禍だからこそよりミニマルに
コロナ禍において、実はミニマルな志向での暮らしが、より豊かに心をおだやかにすると実感しています。確かに持ち物は、ある程度の量が必要ですが、その代わり余計なものは決して多くありません。
また、なるべく不要不急の人との接触はさけるべき今、自力で処分できない持ち物はコロナが終息するまで持つことにしています。
これは状況がそうなのだから、何も急ぐ必要はありません。今はじっと動かず力を温存するときです。私はこれからもミニマリスト志向をやめることはないでしょう。