はじめに
私はけっこう、ドラマ好きです。(ただしテレビでは一切見ません。)ですが一説によると、
「ドラマは感情が偏った方に誘導されやすい」
という意見を目にすることがあります。確かに見る時間や番組によっては、そういうものもあるかもしれません。
一方で、良くない影響どころか、良い影響を得る面もあわせもっていると考えます。むしろ、そうした魅力を感じるので、私は長年ドラマを愛好しているのだと思います。
それではドラマをよく見る私がドラマのメリット、デメリットを挙げてみました。
(2023年9月更新)
もくじ
- はじめに
- もくじ
- ドラマは配信型を利用しています
- こんなドラマを見ています
- ドラマの何が魅力的か
- ドラマを通して実体験を重ね合わせることができる
- ドラマは軽く見られがち
- ドラマを好きな人、そうでない人の両者を認める
- ドラマで知らない価値観と世の中の流行を知る
- 「テキストが格上」の風潮は今後変わる
- ドラマを見るデメリット
- まとめ
- さいごに
ドラマは配信型を利用しています
見るのはネット配信されているもので、アマゾンプライムビデオ(現在は試験的に停止中)か、たまにGyao!で見ています。ネットフリックス他は利用していません。
それでも多様なラインナップがあり、気になる番組があってもすべてを見るのは不可能です。
今回はなぜ、わざわざドラマを見るのか。その魅力、メリットデメリットについてお話します。
こんなドラマを見ています
その時期によりますが、だいたいこんな感じです。
- 日本のドラマ(現代もの、たまにアニメ)
- 韓国ドラマ(現代もの、時代もの)
- 中国ドラマ(時代もの)
- アメリカのドラマ(現代もの)
ドラマの何が魅力的か
ドラマを見る理由は単純におもしろいからです。では何がおもしろいかというと、こんな理由です。
- 疑似体験
- 現代以外の時代イメージ
- 国や時代による価値観の違いを知る
- 感情の起伏で娯楽、ストレス解消
- 日常の癒し
疑似体験
単純に自分が決して体験できない多様な世界を、ドラマを見ることで疑似体験できます。
例えば今は50代の平凡な主婦ですが、20代の男性になることもあれば、中国の数百年前の皇帝になることもあれば、武将になったり、またあるときはアメリカの郊外の主婦になったりします。
日本にはない広大な草原や、石造りの建物など異空間に身をゆだねることができます。そうすることで頭の中が活性化して、既存の価値観にはない概念を得るきっかけになります。
国や時代による価値観の違いを知る
ドラマを通して、国や時代による多様な価値観を知ることができます。
「現代日本なら、こういう解釈なのに、へ~そう来るんだ」
という具合です。多様な価値観を垣間見て、自分の固定概念に気づくこともあります。その背景は、風土的な要因があり例えば日本にはない広大な草原で暮らすからこそ生まれる思考や価値観など、世の中はいろいろな背景があると気づきます。
現代以外の時代イメージ
その時に起きる出来事は、時代や立場を超えているとはいえ、人が置かれる状況で行動したり感じることは時空を超えても共通するものがあります。
もちろん例えば歴史ドラマといっても、すべては想像の産物で架空の表現が織り込まれます。とはいえ、教科書で覚える無味乾燥な文字だけの情報より映像とストーリーをからめることで、時代の骨格をイメージできるようになります。
ドラマをきっかけにある時代に興味を持ち、複数の本を買って読むこともよくあります。
感情の起伏で娯楽、ストレス解消
また、ドラマを通して感情の体験ができるのでストレス解消になります。音楽も感情に訴える効果がありますが、ドラマも同じです。
日常の癒し
ドラマというとサスペンスやビジネス系ドラマ、NHK大河ドラマなどをイメージしやすいですが、それ以外に日常系の淡々としたドラマが最近はおもしろいです。
日常系のドラマは圧倒的にテレビ東京系のドラマが良いです。特に変わった出来事が起きるわけでもないのに、それでも「ドラマ」があります。
例えば孤独のグルメなどがあります。このような日常系ドラマは、一切悪い人が出てこないので安心して見られる等身大の設定が魅力です。
ドラマを通して実体験を重ね合わせることができる
例えば数百年前の世界が描かれた状況でも、何かしら自分の身に共通することはあります。そこで
「自分だったら、このときどうするだろう。」
と考ることがよくあります。すると、ふっとした瞬間に以前体験したことが重なることがあります。
その状況は全く同じわけではありませんが、俯瞰すると「同じ」ということはよくあります。
例えば、十数年以上前のちょっと苦手な人の言動が浮かぶことがあります。でもドラマで一瞬思いだし
「あれは相手にすれば、こういうことだったんだ。」
と相手の理解に気づくこともあります。
また、ドラマの中にある名言的セリフにハッとさせられることもあります。それが本のテキストとはまた違う醍醐味ですが、脚本に書いてある文字通りの解釈だけではなく演出的な背景と、役者さんが醸し出す雰囲気の相乗効果が重なり、一層リアリティをもって心に響くことがあります。
ドラマは軽く見られがち
とかくドラマと一言で言うと、軽く見られがちです。
本>コミック>映画>ドラマ
のように無意識に序列を感じるものです。もちろん一言でドラマといっても、その内容は千差万別です。
本とひとくくりにすると、女性週刊誌も本です。一方でドストエフスキーの書籍も本です。同じようにドラマと言っても、その内容は千差万別です。
といっても私も必ず古典のように、常に崇高なドラマを選んでいるわけではありません。日常系のほのぼのドラマを見ることもよくあります。
とはいえ、
「ドラマだからテキストの本より格下である」
という雰囲気は全くないと考えます。要は、その作品自体が単体でどうか、ということであり「ドラマ」とひとくくりにして拒否反応を示すのは、良い作品を逃す機会損失になります。
ドラマを好きな人、そうでない人の両者を認める
もちろん、絶対にドラマを見ないといけないというものではありません。ただ、ドラマの存在意義があり、それを見てプラスに働く人もいるし、そうでない人もいる。見る人、見ない人両方の人が存在することを認めることがスタートです。
見ない人にとって、それは単に、心を動かすような作品に出合っていないからかもしれないし、単なる好みの違いかもしれません。
いずれにしても、他者が好んでいるものに対し、頭ごなしにデメリットの部分でひとくくりにしてしまうのは、お互いにとってマイナスになりかねません。
同じことは、会社の同僚、子供の母親同士の交流、近所づきあい、国同士のもしません。けれども、ドラマを見ることがプラスになっている人もいることを認めることがスタートではないかと考えます。
また、私はドラマ好きですが、ドラマが苦手で悪影響があると考える人もいること自体を知って、
「そのように考える人も世の中にはいる」
こと自体を認めることも必要です。いずれにしても、どちらの立場であっても、相手の価値観を否定することは避けた方が良いでしょう。どちらにも正解はそもそもないわけですから。
ドラマで知らない価値観と世の中の流行を知る
例えば「ソロ活のすすめ」などのように、
ふんわりとしたエッセイ風のドラマを見ることもあれば、話題の「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」などのアニメを試しに見ることもあります。
世の中で人気がある作品を見て、自分も同じように魅力を感じるのか。それとも違う感想を抱くのか。そしてなぜ、その作品が受けているのか。その理由を探る意味でも見ることがあります。
すると食わず嫌いだったことに気がついたり、「やっぱり面白さがいまいちわからない」など、新たな価値観を得ることが多々あります。
もちろん、本来は自分の体験で実際に得ることが理想です。けれども1人の人間が一度に体験できることには限界があります。疑似体験は本を読めばいいという見方がありますが、映像や音声にも、本というテキストでは得られない魅力があります。
「テキストが格上」の風潮は今後変わる
一般にテキストよりも、映像や音声は下に見られる風潮があります。けれども時代は変化していて、必ずしもそうとは言えなくなっています。
確かにテキストは、多様な世界観をさらに短時間で感じることが可能です。映像と音声は他の誰かが考えたものが既に表現されているので、レベルが下のように思う人もいるのかもしれませんが、テキストはテキストの魅力があり映像や音声はそれなりの魅力があります。どっちがだめでどっちがいいということはありません。
今後はこれまでの、「テキストが格上」的な空気はどんどん変化していくことでしょう。
ドラマを見るデメリット
最後に、ドラマを見ることでデメリットを挙げました。
- 時間をたくさん必要とする
- 費用がかかることがある
- 場合によって「洗脳」されるかも?
- ドラマで満足してしまい実体験が不足するかも?
時間をたくさん必要とする
たいていのドラマは、全部見るのにかなり時間を使います。そこで私の場合は、ドラマを見る時間は、隙間時間を活用しています。例えば食事中(異論が出そうですね)、おやつタイム中、などちょっとした短時間にドラマを細切れで見ています。
費用がかかることがある
今は一時停止していますが、例えばアマゾンプライムにしろ、ネットフリックスにしろ、たいていの場合、ドラマを見るには費用が多少かかります。けれども無料で見られるGyao!や、テレビはCMが入るので余計なストレスがあります。ただし費用といっても月500円前後~千円前後なので、それほど高いとは言えないと考えます。
場合によって「洗脳」されるかも?
ドラマは長時間を要するので、その間に影響されやすい側面があります。
例えば私は暴力シーンが大の苦手です。ところが最近の人気アニメは暴力シーンが多いのです。それでもしばらく我慢して見ていましたが、やっぱり無理だと判断、以後どんなに人気があっても暴力シーンが目立つ作品は避けるようになりました。
一方で暴力シーンが平気な人がそういう作品を見て、知らず影響されるかどうかですが、とりあえず国内では人気アニメの影響で暴力沙汰が起きた・・ことはないようですが、これはよくわからない分野です。
それからドラマの登場人物が住んでいる家、乗ってる車、着ている服、旅行などのライフスタイルは知らず影響されやすいでしょう。場合によって、ドラマと比較して「自分の暮らしは冴えない」と感じることがあるかもしれません。
一方でたとえば「ドラゴン桜」に影響されて、勉強する楽しさに目覚め、「自分にも可能性がある」と思えたり、逆境に陥った登場人物が苦難を乗り越える姿に励まされるような、良い影響と洗脳もあると思います。
ドラマで満足してしまい実体験が不足するかも?
ドラマを見て満足した結果、実際に自分が行動しなくなるケースがないとはいえないでしょう。一方で世の中にはドラマの影響で(ゆるキャン△ふじさんとカレーめん)人気になるなどの現象もあります。
実際はドラマで満足して何もしない人がいる一方で、ドラマがきっかけで行動する人もいます。
ドラマに関するおすすめ記事
まとめ
- はじめに
- もくじ
- ドラマは配信型を利用しています
- こんなドラマを見ています
- ドラマの何が魅力的か
- ドラマを通して実体験を重ね合わせることができる
- ドラマは軽く見られがち
- ドラマを好きな人、そうでない人の両者を認める
- ドラマで知らない価値観と世の中の流行を知る
- 「テキストが格上」の風潮は今後変わる
- ドラマを見るデメリット
- まとめ
- さいごに
さいごに
賛否両論あるドラマの影響ですが、いずれにしてもしょせんは人の価値観はそれぞれだということです。ドラマにしろ、ドラマ以外にしろ、それがどんな影響をもたらすのかは、テキストの本より歴史が浅いので何とも言えないということでしょう。
例えばゲームをあまりしないで成長した私の年代は、ゲームをよく知らないから「ゲームは良くない」という意見を子供に押し付けがちです。
一方で本当にゲームが悪い影響をもたらすかどうかは、まだ正解はわかっていないでしょう。
要はドラマも「本はいいけれど、ドラマはダメ」のようについ、親が経験不足から規制してしまう現象と似ています。
ドラマに限らず、ほかの分野についても固定概念で決めつけをしないで柔軟に対応するクセをつけようと思いました。