はじめに
今回は「洋服を短期間で捨てて買い替える風習を見直す」という話をします。
洋服を使い捨て感覚で着ることに違和感
洋服を使い捨て感覚で着ることに、違和感を覚えるのは筆者だけではないはずです。
ただ、そこにジレンマがあるわけです。
新しい服を着るメリット
- 見た目・・新しい服のほうが古い服より見栄えが良い(清潔感さえある)
- トレンド・・トレンドに乗りたいという気持ち
- 新鮮味・・気分が変わって明るい気持ちになる
このようなことは、新しい服を着ることで生まれるメリットです。
服を短期間で買い替えるデメリット
一方で服を短期間で買い替えることにはデメリットがあります。
- 資源の無駄
- お金の無駄
- 新たに服を買う手間
物価高騰の一方で、収入が増えない状態では、服を新しく買えば当然、無駄が出ます。
特に余計にお金が出ていくことは、家計に直結します。
捨てブームの背景
服を短期間で買い替える風習が目立ってきたのは、ここ十数年来の捨てブームが背景にもあるでしょう。
捨てブームは、増えすぎたものをいったんは手放し、その後は適正な量で生活することが本来の目的です。
けれども人により、方向性は様々になります。捨てることが注目されて極端な解釈をされることもあります。
現在から約10年前くらいの頃、日本国内では捨てるブームが注目されました。
また、少ない持ち物で暮らすミニマリストが流行語大賞にノミネートされたのもこのころです。
ミニマリストのライフスタイルは捨てることと同意義ではありません。
ですが、すっきりした暮らしは、捨てる作業を外せないのはやむをえません。
バブル期以降、日本は「多いほど良い」という価値観が蔓延していました。
だから狭い住まいにこれらがあふれ、捨てる過程の手順などは多くの人に広まりました。
「捨てる」の誤った価値観
ところが「捨てる」という手順が、人によっては受け入れ方が変化します。
時に「買ってはすぐに捨てる」を繰り返す現象が見受けられるようになりました。
この背景には、安く手に入る服の存在も決して無縁ではないでしょう。
毛玉ができた程度で「恥ずかしい」という価値観
現代日本では
「毛玉ができた服を着るのは恥ずかしい」
という価値観が主流です。
けれども洋服の毛玉は、その人となりとは無関係です。
決して不潔であるわけでもありません。
けれども毛玉のできた服を人前で着る人はほぼいないので、結局着られないとなります。
洋服の寿命を延ばす
問題は買った洋服をどのくらいの期間着るかです。
着用頻度が高ければ、当然劣化しやすいですが、手入れ次第では長く着られます。
ちょっとしたひと手間で、洋服の持ちは変わります。
ちょっとしたひと手間で洋服の寿命を延ばす
- 洗濯ネットに入れて洗う
- クローゼットにゆとりをもって収納する
- 帰宅直後にブラシをかける(アウター)
- 洗濯物を干すときに形を整える
- 形が合うハンガーに掛ける
- 服に合う洗剤と洗濯方法で洗う
- デリケート衣類は陰干しする
例えば洗濯ネットに入れて洗濯する場合と、そのまま洗濯する場合とでは、洋服の持ちが変わります。
このほか、型崩れしない形のハンガーに丁寧に掛け、余裕をもたせたクローゼットに収納する場合と、形が合わないハンガーに無造作にかけてぎゅうぎゅうのクローゼットに収納する場合でも変わります。
洗濯方法で服の寿命は変わります。
手入れの仕方で同じ服でも新品のままに見えたり、シワシワで何となくだらしないようにみえたりします。
色違い買いは避ける
店頭で気に入った服があるとき、色違いで2枚以上買うようなケースがあります。
これは洋服を増やしてしまう買い方です。
本当に着るならこの限りではありませんが、同じデザインの服を2枚以上買うと、単純に数は2倍になります。
トレンドと新しい服を両立させる方法
「トレンド」と「新しい服を着たい」を両立させるには、ワンシーズンあたりに購入する枚数をできるだけ少なくすることです。
例えば上記の「色違い買い」は、服の数が増えるので、服は劣化しないので1シーズンで入れ替えるのは無駄になります。
1つのアイテムにつき、せいぜい1枚程度にすれば、良いでしょう。
最近の服は丈夫なので、1シーズンでも着倒せないくらいです。
まとめ
- はじめに
- 洋服を使い捨て感覚で着ることに違和感
- 捨てブームの背景
- 「捨てる」の誤った価値観
- 毛玉ができた程度で「恥ずかしい」という価値観
- 洋服の寿命を延ばす
- 色違い買いは避ける
- トレンドと新しい服を両立させる方法
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「洋服を短期間で捨てて買い替える風習を見直す」という話をしました。参考になればうれしいです。