はじめに
サラリーマンは、高い確率で決してお金持ちにはなれません。理由は簡単で、支払われているお金は
「明日も同じ働きをするための生活費」
だけであり、決して働きに対する報酬ではないからです。
とはいえ、働き方はある種あきらめて現状維持するとしても、そのあとが問題です。
まずいことに、自分が搾取されていることに気づかず、せっかく得た「生活費」を散財してしまっている状態はたくさんあります。
給料やバイト代は、報酬ではなく生活費である
さきほどあえて、給与ではなく収入を「生活費」であると書きました。それはあることを自覚したほうがいいからです。
私たちが給料やバイト代、パート代などという名目で受け取る収入があります。これ、実は報酬ではありません。
例・役員報酬の収入の「種類」は「報酬」である
ではサラリーマンが得る収入が何かというと、
「明日も同じように仕事ができるための、生活費」
なのです。
決して報酬ではありません。
その証拠に、役員などの源泉徴収票の「種類」らんに何と書いてあるか知っていますか?
「役員報酬」または「報酬」と記載されています。
これが正真正銘の「報酬」です。つまり、「働きに見合っただけの報酬を払いましたよ」ということです。
サラリーマンの収入の「種類」が真実を語っている
一方で会社員、パート、アルバイトなどの収入の「種類」らん、源泉徴収票に何と書いてありますか?
給与、給料、賞与、俸給、
などです。
一言も報酬である意味の文字はありません。これはどういうことを意味するか考えたことがあるでしょうか。
言葉の通り、報酬ではなく、「金銭や品物をあてがい与える」ことを意味します。この場合、物ではなく、お金で代用して与えるというわけです。
同時にその意味は、明日も同じ仕事をできるために必要な物やお金を与える意味です。
サラリーマンが働いてもお金持ちになれない理由
サラリーマンが、普通、働いても働いてもお金持ちになれない理由はここにあります。
それは本来、働きに応じて得られるかもしれない「報酬」の部分は除外されて、「生活費」の分だけが給与として支払われるのですから、それは当然です。
丸の内のサラリーマンも構造は同じ
それは丸の内のオフィスに勤めるサラリーマンも原則、構造は同じです。丸の内のオフィスに勤めるということは、それに見合うスーツ、靴、身だしなみが必要です。
また、勤務地が都内の一等地なので、通勤するには、近隣に住む必要があります。となれば当然、家賃も高額ですし、衣類その他に必要なお金も高額です。
丸の内の企業では、そうした会社員に対してもやはり
「明日も同じように、くたびれた顔をしないで身ぎれいな丸の内にふさわしい、服装で働いて」もらう必要があります。
だから単に、丸の内に勤めるサラリーマンの給与は、平均的なサラリーマンと比較して高額になるというに過ぎないのが真実の姿です。
生活費が余計にかかるから、給料が高いというわけです。
支給されている「生活費」を超えて支出すれば、マイナスになるのは当たり前
とはいえおそらく、丸の内に勤めるサラリーマンの多くは優秀で頭がいいひとばかりなので、こうした構造など理解しているでしょう。こうした事情をわかって割り切って勤めているものと思われます。
けれどももしかすると、数の中には、そうした構造に気付かず、自分が東京の一等地に勤務するサラリーマンであることを誇りに思い、給与も高いと満足している方も、いるかもしれません。
ここではたまたま、丸の内のオフィスに勤めるサラリーマンを例に挙げましたが、同じような構造はいたるところにあります。
高額な給与を得ていても、自己破産したり、貯金が全くないサラリーマンは多くいるとされています。
それは、そもそも、支払われている給与の本質が、報酬の部分は支払われていないので、当たり前なのです。
ところが「自分は高収入である」と勘違いをしてしまうと大変なことになります。
「生活費」である「給料」を使いすぎないために
給料というのは単に「明日も同じ働きをできる生活費」なので、それを超えて使えば当然、あっという間にマイナスになります。
つまり大事なのは、いきなり転職するとか、会社をやめる!とか、いきなりフリーで働く!とかではなくて、搾取されている分、逆にメリットを活かし、お金をうまく回すことです。
メディア戦略に乗らない
例えばせっかくまとまった休みができたのに、割高なレジャーに出かけるのはやめたほうがいいです。
メディアは何とかして庶民に散在させようとします。そうした戦略に乗らないことです。
連休は割高ですから、おとなしく近隣で済ませます。もしくは家の掃除、ゆっくり読書やアマゾンプライムで映画やドラマを低コストで見ます。
そして旅行は別途、有休を使ってすいているときに行きます。
本質以外の支出を避ける
お金を使うとき
「これは本質かどうか」
を自問します。
家賃、旅行、交際費、車両費、雑貨、日用品・・
お金を使うときは何にお金を払っているかを意識します。
食品の例
例えば食品でも、
卵、豚肉、鶏肉、キャベツ、などは本質的な支出ですが、
ケーキ、ピザ、アイスクリーム、アルコール・・
などは搾取される側の支出です。
いわゆる体に不要なもの買う支出はたまにはいいですが、習慣になると健康を害し、お金も減ります。
服の例
服を買う場合も同じです。
なんとなく気分で買い足すTシャツは搾取される側の支出ですが、
雨の日に雨を防ぐレインコートは本質的な支出です。
さいごに
今回は、サラリーマンが得る給与は
「明日も同じ仕事をするための生活費」
だという真実を伝えました。
このことを知れば、無駄にお金を使う余地はありませんし、
勘違いで無駄な見栄などにお金を使う意味がないことに気づくのではないでしょうか。
今回の話が参考になればさいわいです。