はじめに
昨日の2021年大晦日最後の食事は、崎陽軒(きようけん)のシウマイ弁当を食べました。
いたるところで販売されているにも関わらず、考えてみれば崎陽軒のシウマイ弁当を食べたことがない気がします。もしかしたら過去に食べているかもしれませんが、記憶にありません。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- シウマイ弁当に注目したきっかけはアマプラドラマ
- たかが弁当されど弁当
- シウマイ弁当を買う
- 消費期限を念押しされる
- いよいよシウマイ弁当を食べる
- お弁当温めますか?
- 何から食べますか?
- しょうゆ、からしをどのくらい付けますか?
- タケノコから食べました
- シウマイの味と歯ごたえなど
- シウマイを引き立てる名脇役たち
- 小梅
- 御飯がおいしすぎる・俵型ご飯(小梅、黒胡麻)
- 栄養価が高い
- 総合的な評価
- さいごに
シウマイ弁当に注目したきっかけはアマプラドラマ
なぜ今、シウマイ弁当に注目したかというと、数か月前にアマゾンプライムビデオのドラマがきっかけです。
濱田岳さん主演「お先にどうぞ」というドラマの第3話「シウマイ弁当編」を見ました。
(残念ながら現在はアマプラ対象から外れています。けれども不意に復活することもあると思うので、「ウォッチリスト」に入れて気長に待つことをおすすめします)
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たかが弁当されど弁当
何気なく見ていたドラマですが、崎陽軒のシウマイ弁当という、あまりに平凡に思える弁当に、実は壮大なドラマがあったのです。
もっともそれは「ガイヤの夜明け」みたいな意味ではなく、食べる側の話。多分このドラマを見なかったら私はシウマイ弁当を買って食べなかったと思います。
なぜなら世の中にはもっと、華やかな新製品が次々出ているからです。
シウマイ弁当を買う
それで「機会があればシウマイ弁当を買って食べてみよう」と思いました。考えてみればシウマイ弁当は例えば東京駅に行けばいつでも買えます。裏を返せばいつでも買えるからこそ「買うぞ」という意気込みがなければ買わないのかもしれません。
それでその機会は不意に、昨日訪れたのでした。たまたま通りかかった駅構内で、目の前に崎陽軒のシウマイ弁当があったのです。
「これは買うしかない」
夫の分は一回り大きい幕の内弁当、私の分は言うまでもない「シウマイ弁当」を選びました。
正直私はまだ、ここにきてもシウマイ弁当の見た目の平凡さに、自分のセレクトに疑念を抱いていたのです。
「本当にシウマイ弁当で良かったのか?もっといろんな弁当が売っているのに。」
ちなみに値段は860円(税込)です。
消費期限を念押しされる
レジで会計しようとすると、店員さんが言いました。
「こちらは消費期限が(午後)四時で、こちらは5時ですが、よろしいですか?」
その時の時間は午後1時過ぎでした。ずいぶん消費期限が短いんだなと思いつつ、今から帰宅して弁当を冷蔵庫に入れて夕飯早目くらいに食べるつもりだったので問題ありません。予定通り買って帰りました。
同時に消費期限の短さは、「添加物などが少ないからだろうな」とも想像しつつ、案外食べるタイミングが限定されるということに、若干の希少性も感じたのでした。
消費期限の店員さんの念押しは、もちろんお客さんのお腹の心配もそうですし、食品を売っていることへの責任の強さのあらわれ、そしてもしかすると添加物が少ないアピールと食中毒予防、偽装などがないアピールも兼ねている気がしました。
それにしても売るたびに、消費期限の確認と念押しは大変ですね。
いよいよシウマイ弁当を食べる
さて、帰宅していよいよ夕飯の時間にさっそく食べ始めました。
お弁当温めますか?
まず弁当を温めるか温めないか、意見が分かれるところですが私は冷蔵庫に入れていたので冷え予防に軽く温めることにしました。
はじめに温めに適さないものをいったん取り出します。
500W で1分電子レンジで温めましたが、全然温まりませんでした。なのでもう一回500W1分温めました。合計すると500W2分加熱したことになります。この辺は電子レンジの機種にもよりますので、加熱しすぎ予防に短時間、低温で様子を見るのがよさそうです。
それではいよいよ食べたいと思います。
何から食べますか?
まず、弁当の中身を紹介します。
しょうゆ、からしをどのくらい付けますか?
一見、平凡な弁当です。まず、何から食べるでしょうか。手始めに口慣らしといったところでシウマイはぐっと我慢しつつ、からし、しょうゆをかけたいと思います。
からしとしょうゆをどのくらい何にかけるか好みがわかれるところ。私は塩分を控えるために、しょうゆは風味付け程度につけることにします。
からしも付けすぎはしないで、シウマイそのものの風味を損なわないよう、ミニマルな量をつけることにします。
しょうゆのボトルがすごい
ここで驚いたのは、しょうゆのボトルです。少しだけつけたかった私ですが、まさにそれに見合うように、ぽとぽとと1滴単位でしょうゆが出せるのです。
これは少量だけつけたかった私は感激しました。
ただしからしは、袋を破りにくかったです。最近は納豆添付のからしの開けやすさはすごい技術が進歩しています。
しょうゆボトルがすごかっただけに、からしも空けやすさに今後期待します。ただしからしの袋のデザインは好きです。レトロかわいい。
タケノコから食べました
最初に箸をつけたのはタケノコです。数が多いし、小さくカットしてあるので、口慣らしにちょうど良さそう。
これを食べれば、この弁当全体の塩加減も予想できるでしょう。早速口にしたタケノコです。小さいので、おちょぼ口で食べられるのが女性にはうれしいですね。
かみしめるとしっかり歯ごたえがあります。けれども固すぎないので、歯が丈夫でない人も心配なく食べられます。
歯ごたえがある分、大きくカットしてあるとなかなか次に進めません。その点これは、すぐ次に行けます。塩加減は、薄くもなく塩辛くも無く弁当としてはちょうどいい塩梅です。
シウマイの味と歯ごたえなど
それではいよいよシウマイを食します。御飯が8つの俵に対し、シウマイは5個。横並びの4つのシウマイに対しなぜか1個だけ並びから外れた1個があり合計5個のシウマイがあります。
その1個だけ並びから外れたシウマイから食べることにしました。口に入れると、普段食べることがあるシウマイと比べて、肉感が多くしっかりした歯ごたえです。小さいシウマイですが脂でふわふわしているタイプのシウマイとは明らかに違いがあります。
最近目にする市販のシュウマイの多くは、もう少し大きめです。それに対してこれは、コンパクトなので、初めて目にしたときは正直「あれ?」と戸惑いました。
けれどもコンパクトながらも、しっかりとした肉感があり、かみしめられる感じなので、よくある市販のシュウマイ1個と食べた満足感は変わりません。
いえむしろ、こちらのシウマイのほうが満足感があります。そして脂っぽくないのがいい。
シウマイを引き立てる名脇役たち
それではここで、シウマイを引き立てている名脇役たちを紹介します。
昆布、漬物(切り昆布&千切り生姜)
実は申し訳ないのですが私は昆布と漬物は塩分過多になるので昆布一口だけであとは残しました。(血圧の薬を飲んでいます)
けれどもおかずを全部食べてしまいご飯が余った時などにこの、漬物軍が威力を発揮するでしょう。また夏に汗をかいたときや肉体的に披露しているときも、塩分はミネラルですから適量食べるにはちょうどいいおかずです。
鶏の唐揚げ
唐揚げはシウマイに合わせたようにかなり小さいのですが、こちらも小さくてもおいしい唐揚げでした。
玉子焼き
卵焼きは甘すぎることなく、塩辛すぎることなく、ちょうどよい味加減です。
かまぼこ
弾力があり、スーパーの安いかまぼことは違いました。
鮪の漬け焼
四角い形をしていますが、肉かと思えば魚でした。マグロです。ただしちょっと塩分高めです。ですので私は半分残しました。
筍煮
たけのこはわき役の中でもシウマイのナンバー2といえると思います。
あんず
これをどのタイミングで食べるか迷いましたが後半で食べてしまいました。これは最後に食べるが正解かな。
想像以上においしくて、もっと食べたいかも。甘すぎないのに、酸味と歯ごたえがあり、肉系弁当の最後に食べると口の中がさっぱりします。
小梅
小さな存在ですが、シウマイの肉に対し程よいアクセントになります。カリカリしていてさっぱり酸味があります。
御飯がおいしすぎる・俵型ご飯(小梅、黒胡麻)
驚いたのはご飯がおいしいことです。実は当初、家に炊いたご飯があるので夫は「ご飯はいらないな?」といったのです。考えてみればそうなのですが、その時私はあのドラマをおもいだしていました。
それは8等分されているご飯を食べるタイミングが大事だったのですが、せっかくなので、それを再現して自分ならどう食べるか試してみたいと思ったのです。
実際は、おなかがいっぱいで、ごはんを完食はできませんでした。けれどもご飯は本当においしすぎたのです。
粘りがありもち米に近い食感です。また、粒もきれいに炊けていて、ごま塩とのバランスが素晴らしい。
栄養価が高い
たんぱく質が豊富
1包装当たり エネルギー772kcal、たんぱく質29.9g、脂質15.4g、炭水化物128.4g、食塩相当量3.7g(推定値)
成分表示を確認して驚いたことがあります。それはタンパク質が29.9グラムも摂取可能なことです。
普段、意識しないと総菜、弁当、外食は炭水化物過多気味になります。ところがこのシウマイ弁当を食べるたけで、なんと29.9グラム約30グラムものたんぱく質を摂取できるのです。
普通に自分で食事を用意した場合、意識しても15グラムが常です。意識しないと5グラム以下になることはあります。
ところがこの弁当は一食で約30グラムのたんぱく質をとれてしまう。これはすごいことだと思いました。
塩分は思ったより多くない
また気になる塩分ですが、保存性を考慮すると塩分多めになりがちです。でもシウマイ弁当は3・7グラムです。
申し訳ないけど、「切り昆布&千切り生姜」を残す等すればかなり塩分は控えられると思います。あとは醤油をかけない、減らすなどですね。
塩分3・7グラムに醤油が含まれていると思いますので、実際は塩分は比較的少ないほうだと思います。
食物繊維が摂れる
さらに筍煮がありますから、食物繊維を摂取できます。シウマイ弁当を食べるときは旅行中新幹線内で食べたりする人もいるのではないでしょうか。
旅行は便秘がちになりやすいのですが、その点、食物繊維豊富な筍煮がありますから、便秘予防になりそうです。
あんずで疲労回復
それからデザート的なあんずは、疲労回復、感染症予防などが期待できるようです。弁当には一見異質なあんずですが、とてもよく考えられていますね。
総合的な評価
総合的な感想を言うと「素晴らしい」の一言に尽きます。一部塩分が多そうで全部食べなかったものがありますが、それを除いても山あり谷ありです。
そう、書いていて気づきましたが、シウマイ弁当を食べているとまるで山登りしているような気持ちになるのです。
- 序盤で自分の体調を確認しつつ、手始めにタケノコでウォーミングアップ、いよいよ山を歩き始めてもあせって周りにあおられてハイペースにならないようにゆっくり歩き始める。
- 最初の休憩ではいったん、卵焼きから揚げなどでアクセントを入れる。ふたたび歩き始めて調子が出てきたところで、2個目3個目のシウマイに食らいつく。
- いよいよ頂上に着いたら、最後のシウマイを食べ、ごはんを食べていく。いよいよ下りに差し掛かっても安心してはいけない。むしろここからが正念場ともいえる。
- やや単調になりがちな味にアクセントをつけ、疲れと眠気を吹き飛ばすべく、青梅を食べたり、淡白な食べなれたごはんで力を温存することに留意する。
- いよいよ下山も見えてきたところで、いよいよ杏を口にする。さわやかな酸味と歯ごたえが、これまでの全貌を包んでくれる。
ご飯は全部無理に食べておなかをもたれさせないように注意する。蓋を閉じたときに、アップダウンに思いをはせる。
さいごに
当初、
「本当にシウマイ弁当で良かったのか?もっといろんな弁当が売っているのに。」
と思ったのですが、思い切って買って食べてみて本当に良かったと思います。お値段も千円以下なので、誰でも手軽に楽しめますね。
想像以上に楽しめたシウマイ弁当でした。機会があればまた食べてみます。
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