はじめに
私はネットでドラマや映画を見ます。そのときに気付くのは、登場する日本の「普通の部屋」(と思われる)の物が多すぎることです。
そうした映像から、知らず悪い影響を受けていることについてお話します。
映像の影響は大きい
映像から受ける影響って大きいと思います。たとえば
「フツーの暮らしはこんなふう」
を示すように、
- 一般的な家庭は4人家族で(夫婦、子供2人)
- マンションか一戸建てに住んでいて
- 50インチくらいのテレビ
- ダイニングテーブルセット
- ソファ、センターテーブル
- その他のインテリア小物
- 車
- 自転車・・
というように
「こういう暮らしをしなさい」
と暗に示してきます。
不安は映像から始まる
すると、それを見た人は、
- 50インチのテレビがないと不安になり、
- ダイニングテーブルセットとソファとセンターテーブルがないと不安になり、
- 結婚して、子供が2人いないと不安になり・・
というようにそれを補完しようと多大な努力をはじめます。(心から望んでいる人を非難しているのではありません)
物が多ければ頭の中も混乱する
話を戻すと、ドラマや映画に出てくる「フツー」の部屋は、モノが多すぎます。
ごちゃごちゃしていて、ドラマの登場人物はたいてい些細なことで悩み始めますが、こんなにものが多かったら、必要以上に頭が混乱します。
ミニリストが変人扱いされていたころ
数年前、一世を風靡したミニマリストブームですが、当初は部屋に何もない方たちは変人扱いされていました。
ところが著名人がミニマリズムを肯定し始めると、誰も異議を唱えなくなりました。
ブームは当初、非難をあびます。それはこれまでない概念なので、人々が不安になるからなんでしょうね。
著名人が肯定し始めると異を唱える人は減る
ところが流行が浸透して、主に著名人たちが肯定しはじめると、異を唱える人はいなくなりブームは終了というか、
「まあ、そういうひともいるよね」
と認められます。ミニマリズムは今、そういう状態ですね。
映像から受ける影響には注意しよう
まあ、物をたくさん持とうが少なく持とうが各自の自由です。
私が
「ドラマや映画の部屋に物が多すぎる」
というのもそのひとつ。
(場合によって演出上必要なケースはあります)
けれどもまだ、テレビやネットの映像から受ける影響は大きい。
特に多くの人が見るドラマや映画は、さりげなく映るインテリアが
「フツー」
として認識されます。
最近のドラマや映画も、かなり物が多いので、今私たちのフツーはまだまだたくさんの物に囲まれた生活にありそうです。