簡単に暮らせ

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旧一般NISA  2020年分が2024年で非課税期間の5年が終了。年内中に出口を決めよう。



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こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はファイナンシャルプランナーです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

早いもので2024年も残り2か月少しです。

旧一般NISA  の2020年分が2024年で非課税期間の5年を迎えます。そのため非課税期間満了前に、出口を決めて段取りする必要があります。

旧一般NISAで2020年運用開始分が非課税期間終了を迎える

そこで忘れず段取りしたいことがあります。それは旧一般NISAを利用している人です。旧一般NISAは運用期間が5年で終了します。

出典 投資信託協会 - 投資信託協会

終了後はロールオーバーができません。ロールオーバーとは、非課税保有期間が終了したとき、その金融商品を翌年の新たな非課税投資枠に移すことです。

つまり旧一般NISA2020年分が2024年で5年を迎えますから、出口は以下の2つから選択することになります。

  1. 売却する
  2. 特定口座に移す

1.売却する

売却した後、考えられる行先は以下があります。期間内に売却すれば運用益に税金がかかりません。

  • 新NISA枠の資金にする(投資)
  • 特定口座運用商品の資金にする(投資)
  • 現預金、国債など安全資産の資金にする(安全資産)

非課税期間が終了した分をロールオーバーはできないので、いったん売却をして、あらためて新NISAで運用する資金にしたり、新NISAではなく課税口座の特定口座で運用することが考えられます。

投資の資金にしないで、預貯金や国債などの安全資産に移行することも考えられます。

↓こちらに安全資産の種類と具体例を書いています。

www.kurase.com

2.特定口座に移す

新NISA枠の資金にせずに、特定口座で運用する方法があります。この場合は課税口座になります。

旧一般NISA、2020年分を放置するとどうなるか

旧一般NISA、2020年分を放置すると、自動的に特定口座に移されます。つまり課税口座になります。

特定口座に移管された後の売却益や配当金は、課税されます。(20.315%)

ただし、取得価額はNISA口座開始の取得価額ではありません。非課税期間終了時の価額が、あらたな取得価格になります。

損失が出ても確定申告による損益通算はできない

注意点があります。損失が出ていてもNISA口座の損失は、確定申告などによる損益通算ができません。

NISAは利益も損失もなかったことにする制度です。そのため利益が出た場合はお得ですが、損失が出た場合は損をすることになります。

(新NISAは運用期間が非課税保有期間が無期限化され、恒久化されています。)

2021年以降の旧一般NISAはどうするか

2021年以降の旧一般NISA(2021~2023年)は、特に理由がなければ非課税期間が終了するまで放置でOKです。

  • 2020年分の非課税期間終了・・2024年→出口を2024年中に決める
  • 2021年分の非課税期間終了・・2025年
  • 2022年分の非課税期間終了・・2026年
  • 2023年分の非課税期間終了・・2027年

旧つみたてNISAはどうするか

旧つみたてNISAの運用期間は20年です。早い段階で開始した人でも2018年開始なら非課税期間終了は2037年です。最後の年の2023年分が終了するのは2042年です。

まだまだ運用可能期間がありますので、期間終了まで特に理由がなければ原則そのままでかまいません。

出典 投資信託協会 - 投資信託協会

2024年中に段取りが必要なのは旧一般NISAで2020年分を運用している人

2024年中に段取りが必要なのは、旧一般NISAで2020年分を運用している人です。それ以外の人は、原則今急いで何かをしないといけないことはありません。

非課税期間内でも運用をやめたい人はどうするか

非課税終了期間を迎えてなくても、NISAの運用をやめたい人はどうすればいいでしょうか。

この場合は以下の方法になります。

  • 売却する
  • 特定口座に移す

NISAの運用をやめたいということは、通常は投資自体をやめたいということだと推測されます。

この場合も売却することになります。非課税期間内に売却すれば運用益は非課税です。ただし損失が出ていた場合は、NISA口座の損失は、確定申告による損益通算はできません。

ありがちなかんちがい例

ありがちな勘違い例として、新NISAと旧NISAを一緒に考えるなどがあります。新NISAと旧NISAは全く別枠です。

また、旧一般NISAと、旧つみたてNISAの条件を同列に考えてしまう例があります。

特に運用可能期間を勘違いする例が見られます。旧一般NISAの非課税運用期間は5年ですが、旧つみたてNISAの非課税運用期間は20年です。

そのため旧つみたてNISAの非課税期間終了までは、まだ時間がたっぷりあります。特に理由がなければ、特に何もしなくてOKです。

一方で今回の記事の趣旨である、「旧一般NISA  2020年分が2024年で非課税期間の5年が終了」という点は忘れないで対処していただきたい条件です。

まとめ

さいごに

今回は「旧一般NISA  2020年分が2024年で非課税期間の5年が終了。年内中に出口を決めよう。」という話をしました。旧一般NISAで2020年に運用開始したものは今年中に出口を決める必要があります。

放置すると自動的に特定口座に移されます。売却したい場合は、年内中に手続きをすることで利益が出ていても非課税で手続きできます。

参考になればさいわいです。