先日、とある大型書店に行きました。在庫数が多い書店の最大のメリットは、絶版になっていない限り、現物を目にしてから買えること。
一方でデメリットもあるんです。それは在庫が多いので、目当ての本が見あたらないことが多々あること。もちろん検索機がありますから、それで調べれば普通は見つかります。
(画像と記事は無関係です)
ところが、検索機と実際の棚の場所がまるで違っていたんです。
さて、そんなこんなで今回も、疲れ果てつつ本を探したのです。そういう時は書店員さんに尋ねれば解決・・は当然ですが、私はこういうとき「縁があるかどうか」を試すことにしているんです。
これまで多々本を買った経験から実感するのですが、私に必要な本は極端な話向こうから飛び込んでくる感じで目に入るんです。
一方で初めから買う気満々で検索機で位置を確認しても、見つからないときは表れてくれないのです。
そういう場合は、目の前にあるのに目に入らないケースと、棚の位置や並んでいる位置が少しずれているケースがあります。
いずれにしても、自分に縁がある本というのは、必ず見つかるんです。ところが不思議に見つからない本というのは、たいていが縁がないというケースなのです。
そういうときは、買わずに帰ることにしています。「だから変わっている」と思うかもしれませんが、本は極限まで自分で探します。ある意味本探しを、宝探しゲーム替わりにしている面もあるかなあ。
(もちろん、どうしても買いたければ書店員さんに尋ねて買います。)
最悪、「やっぱり手に入れたい」となっても、Amazonなどの通販で手に入ります。
やたら重い本は通販が便利ですが、最近はなるべく実際に書店に足を運んで紙の本を自分で買ってくることにしています。
先日、足を運んだ書店で見つからなかった本は、棚の位置が全く違う場所にあったんです。何らかの事情で棚の場所が変わっても検索機に反映されていなかったのです。
不思議なことに探していた本を見つけた直前、その直前の棚まで見たのです。ところがなぜかその先を確認しなかったんですね。
どうしてなんだろう?と思いました。その理由は直後判明することになります。やっと目当ての本を見つけたとき、その近くの棚に、以前よく買っていた著者の本が1冊だけありました。
10年前くらいの出版本でした。けれどもそれついでに買ってみました。帰宅して読んでみたら、確かに以前読んだようですが、すっかり忘れていた内容でした。
結果として、はじめ目当てとしていた本ではなく、自分にとってはついで買いしたその、古い出版年の本が、自分に必要な本だったことに気づきました。
つまり、なぜか目当ての本がなかなか見つからなかったのは、疲れ果てた私が容易についで買いをするためのことだったのです。疲れなかったらその本を買わなかったと思います。
このように、実際に自分で本を買いに行くと、縁というか本に呼ばれているような体験をすることがしばしばあります。