簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。FP。合理的な家事、家計管理、少ない服で暮らす、お金、節約、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる。

日経平均株価急落で新NISA投資者がとるべき行動・投資を始めていい5つの条件クリアが活きてくる・見直す必要がある人vsほったらかし続行でいい人



当ブログ「簡単に暮らせ」の訪問者になっていただき、ありがとうございます。

こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はファイナンシャルプランナーです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

先日、(2024年8月5日前後)日経平均株価が急落しました。

新NISAを開始して投資を開始していた方は、青くなっている方もいるでしょう。

そこで今回は、新NISAで投資を始めた方が、取るべき行動に関するお話をします。

もくじ

日経株価急落はなぜ起きた

2024年8月5日の日経平均株価の終値は、前週末比下落幅は4,451円28銭、下落率は12.4%となりました。

原因と思われる内容は主に、4つあります。

1・アメリカ経済指標が予想を下回った。

アメリカの雇用統計結果を受けて、景気の不安が高まったことで株価が急落した。

これらの影響で東京市場が急落した。

2・日銀が利上げに踏み切った

7月31日に日銀が利上げを行いました。さらに利上げする旨の発言を植田総裁が行い、円高が進みました。

いっぽう翌日1日に、アメリカパウエル議長が会見で、9月の会合で利下げが決定される可能性の発言を行いました。

結果として急速に円高ドル安が進みました。

5日の東京市場円相場・・午後3時 1ドル=141円台まで値上がりへ

3・中東情勢の緊迫化

イスラム組織ハマスの最高幹部が、訪問先のイランで殺害されたことで中東の情勢が緊迫した空気となりました。

4・投機筋による行動の可能性

「投機筋」とは、短期的な値動きの上下の変動によりもうけを獲得する投資家のことです。

これらの人が、大量の注文を出した可能性を指摘されています。

(参考&出典:NHKニュース)

結論:「新NISAを始めていい人の基準」をクリアして開始したなら現状維持

当ブログでは、繰り返し「新NISAを始めていい人の基準」に関する記事を発信してきました。

新NISAは画期的な制度なので、うまく利用すれば庶民でも長期保有をすることで、最終的にはまとまった老後資金などを用意できる可能性が高いのです。

とはいえ、あくまで投資ですから、どんなに手堅い金融商品を選んでも保有中に暴落に遭うことは必ずあります。

そのために、以下の条件で新NISAの運用をすることをお伝えしてきました。

新NISAを始めていい人の5つの条件

あらためて「新NISAを始めていい人の5つの条件」をお伝えします。

  1. 制度を理解する
  2. 長期保有、分散投資を目安にする
  3. インデックスファンドで行う
  4. 猶予資産で行う
  5. 安全資産を同時に保有する

それでは1つずつ説明します。

1・制度を理解する

新NISAの制度を理解することが大事です。詳細は金融庁のウェブサイトなどにも記載があります。→金融庁


2・長期保有、分散投資を目安にする

筆者をはじめとした、一般庶民の普通の人は、新NISAを長期保有、分散投資を目安に利用します。

この場合の投資スタイルは、多大な利益を目的としない代わりに極端な損失をしにくい可能性が高い投資法です。

これに対して、デイトレや個別株投資などは、真逆の投資スタイルです。この場合は、時に多大な利益を得られる可能性がありますが、その代わり多大な損失を受けるリスクがあります。また、常に値動きを確認する必要があるので、一般の人にはまるで向かない投資スタイルです。

3・インデックスファンドで行う

上記の話とかぶりますが、インデックス投資を行うことで分散投資を簡単に実践できて手間がいらないため、一般の投資家に手間や時間がいらない投資スタイルです。

これに対してアクティブファンドは、手数料が割高であり、最終的にインデックスファンドには勝てないにもかかわらず、いまだに導入する人が後を絶ちません。

4・猶予資産で行う

いくら新NISAが話題になっているからといっても、各自のお金の状況が投資どころではない場合は、投資の前にやるべきことがあります。

それは節約や一般円預金での普通の貯金です。

もちろん、まだ貯蓄額が十分ではなくても並行して少額で新NISAを開始してみるなら問題ありません。ただしこの場合でも基本はインデックスファンド一択です。

決して個別株やデイトレなどを実践してはいけません。

5・安全資産を同時に保有する

新NISAに保有するとはいえ、投資である以上はリスク資産です。リスク資産に移行する場合は必ず同時に無リスク資産である安全資産を十分に保有する必要があります。

例えば今回の急落が起きても、十分に安全資産を保有して開始していれば、株価が持ちこたえるまで傍観していられます。

ところが虎の子を投げ出すように投資している場合は、今回のニュースで青くなりいてもたってもいられなくなるでしょう。

リスク資産は必ず暴落に遭う危険を伴います。インデックスファンドであれば、個別とは違い、いずれは持ち直す可能性が高いのですが、個別株の場合は、いつどうなるかはわかりません。

今回の急落の影響を受けていますが、傍観します

筆者宅でも、今回の急落の影響を受けて保有のインデックスファンドですが、これも急落しています。

けれども急落することがあるのは想定内です。

また、別途安全資産を保有しつつ運用しているので、傍観します。

市場は上下しながらも長期では拡大している

ちなみに今回、急落とさわがれていますが、冷静に値動きのデータを見てみましょう。すると確かに短期で見れば急落しておりその下げ幅は大きいのですが、その直前までの上げ幅がとても大きかったことがわかります。

①日経平均株価 8月5日の値動き

日経平均株価の8月5日の値動きです。みるみる急落しています。確かにこれを見ると気が気ではない気がします。ですが長期の視野で投資をするスタイルなので、次に1年の値動きを確認してみましょう。

 

②日経平均株価 1年の値動き

次は日経平均株価の1年の値動きです。最後にドーンと急落しています。それ以前の役年の間は株価が上昇しており、特に直前は上げ幅も大きかったことがわかります。

 

③日経平均株価 5年の値動き 

次は過去5年の日経平均株価の値動きです。さっきの一日単位、1年という短い期間で値動きを見ると、今回の急落は悲観的状況に思えます。

ですがもっと視野を広げて長期で確認すると、まるで違う光景が見えます。それは値動きをしながらも、市場全体は上昇を続けていることです。

この図は5年の期間ですが、今回急落をした株価でさえ、2020年~2021年と比較しても明らかに上昇して市場は成長しています。

同時に、ほんの数か月前と比較しても、今回急落しているとはいえ、それは頂上からの下げ幅が大きいということであって、例えばわずか1年前と比較しても値動き自体は上昇しています。

 

長期保有、インデックス投資の庶民個人投資家がとるべき道

長期保有、インデックス投資の庶民個人投資家がとるべき道は、これまでと原則とる行動は同じです。

ほったらかしです。

今回の急落で、デイトレーダーとかプロの投資家とか個別株投資スタイルとか、企業の判断は違うスタイルがあるでしょう。

一方で私たちがやろうとしている新NISAを活用する投資法は、「大きく利益を求めない代わりに大きな損も出しにくい」スタイルです。

この場合は手間もいらず、今回の状況でも原則傍観が基本スタイルです。

株価が下がることと、企業の業績は必ずしも連動しない

日経平均株価が急落したことや、円高など不況になる要素が懸念されることで、勘違いしやすい点があるので確認しましょう。

株価急落したからと言って、企業の業績が悪いわけではないということです。

例えば決算で提示される業績見通しについて、投資家の判断が分かれることがあるそうです。

投資家の金融リテラシーをはじめとする基本知識のほか経験、などは幅が広いので、最終的な株の売買の影響が思わぬ結果になることがあるとされます。

例えば今回の日経平均株価急落の原因も、企業の業績や今後の見通しを正確に表してはいない可能性も、当然あるでしょう。

日経平均株価が急落しましたが、これらの株の企業は現在実際に動いていて、私たちも動いて生活しています。

売買されるのは数字ですが、背景にあるのは人の生の生活です。

今回の急落でいてもたってもいられなかった人→リスク許容度が低い人

ただし、今回の急落でいてもたってもいられなかった人は、ほかの投資条件がそろっていたと仮定した場合、リスク許容度が低いということなので、その場合は今後の投資スタイルを見直す必要があります。

また、投資する金融商品の種類も検討の余地がある人もいるかもしれません。

日経株価急落で青ざめている人とは

では、今回青ざめている人というのはどういう人でしょうか。

一般庶民の個人投資家という前提で見た場合は、先ほど挙げた「新NISAを始めていい人の5つの条件」以外で新NISAなどを開始してしまった人でしょう。

ただ、「新NISAを始めていい人の5つの条件」で開始しても、リスク許容度が低い人の場合は損切りに走り、売却してしまった人もいるかもしれません。

このような場合は、投資に向いていないということなので、無理に参入しないで安全資産メインで運営することを検討したほうがいいでしょう。ただしこの場合は、将来得られるかもしれない利益を無視する必要があります。

投資はわき役。生涯、仕事で活動する。

日経株価急落で、改めて話題になってる投資周りの話です。確かにお金に働いてもらう収益の得方は、ベースとして持つほうがよいでしょう。

原則65歳から年金を受け取ることができますが、だからといって、ただのんびりだらだらする暮らしはメリハリがなくなりそうな気がします。

これは各自の価値観次第ですが、例えば自分個人で広い意味での仕事をしていくことで、投資以上の収入を得たり活動することで、生涯、動いていきたいものです。

単なる損得ではなく、自分で収入を稼ぎ出す手段があれば、金融商品の投資で得る収入はあくまでサブ的手段になります。

投資と同じく、収入の得方も一つではなく複数持つことで、リスク回避にもつながり精神的な安心感も違ってきます。

何より、広い意味での仕事を続けることは、生涯体を使い頭を使い、工夫して新しいことを考えたり挑戦することにつながります。

まとめ

さいごに

今回は「日経平均株価急落で新NISA投資者がとるべき行動・投資を始めていい5つの条件クリアが活きてくる・見直す必要がある人vsほったらかし続行でいい人」という話をしました。

参考になればうれしいです。