簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。FP。合理的な家事、家計管理、少ない服で暮らす、お金、節約、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる。

なぜ、お金はミニマリストになると貯まりやすくなるのか。5つの理由。単なる片付けから少数精鋭な物の持ち方が生き方をプラスに変える。



当ブログ「簡単に暮らせ」の訪問者になっていただき、ありがとうございます。

こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はファイナンシャルプランナーです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

今回は、

「なぜ、お金はミニマリストになると貯まりやすくなるのか。5つの理由。単なる片付けから少数精鋭な物の持ち方が生き方をプラスに変える。」

という話をします。

2015年ころから国内でブームとなった「ミニマリスト」という人やライフスタイルですが、最近注目を浴びているのは、その効果として「お金が貯まりやすくなること」です。

なぜ、ミニマリストになるとお金が(5倍)貯まりやすくなるのか、今回はその理由と秘訣についてお話します。

ミニマリストとは

初めに、ご存じない方のために「ミニマリスト」とはどのようなことかを説明します。ご存じの方はこの項目は飛ばしてくださってOKです。

「ミニマリスト」とはもともとは正式な単語というわけではありません。「minimal」(ミニマル)という「最小限の」という言葉からできた造語です。

一般的には「自分にとって、必要なものを厳選して暮らす人」人を指します。

そのほか、ミニマリストの定義が論議されることがあるものの、そもそもが造語ですので、明確な決まりはありません。各自が思うミニマリストはその人の数だけ具体的な種類があります。

ミニマリスト発生までの国内の現象

ミニマリスト発生以前、国内では増えすぎた物に困惑する人が増えていました。

「片付けブーム」から「捨てる」概念への変化

そのころ、主婦向けテレビ番組では片づけ達人の近藤典子さんのビフォーアフターが人気の定番となりました。

当時は、物を捨てる概念が多くの人にはなく、「いかに工夫して物を入れるか」が主流でした。

そのあと、故、辰巳渚さんが書かれた「捨てる技術!」がベストセラーとなり、社会現象になりました。この本を機に、物を捨ててすっきり暮らすという革命的現象が起きています。

それからは やましたひでこさんの「断捨離」(2009年)や近藤真理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」(2014年)などの本が次々にベストセラーとなっていきます。

ただ、このように、やましたひでこさんの「断捨離」や近藤真理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」の段階では、あくまで主婦を中心とした女性目線の、家事の一環としての立ち位置でした。

「ミニマリスト」が社会現象になる

筆者は、このブログを立ち上げる以前に、無料ブログで2,014年をさいごに、

「簡単に暮らす~ちょっとミニマム~」

というブログを書いていました。(現在は終了)内容や方針は現在のブログ「簡単に暮らせ」の原点となっています。

ミニマムとか、ミニマルという言葉を踏まえたライフスタイルに、このころ多大な関心を持っていたためです。(それ以前は2008年~2013年くらいに、シンプルライフ、片付けブログを書いていました。

ところが2015年ころに「ミニマリスト」というライフスタイルが注目を浴びはじめました。

結果、同年のユーキャン新語、流行語大賞で、「ミニマリスト」がノミネートされています。

それ以前に水面下ではミニマリストという言葉が注目されていたものの、まだ世間に認知されてはいませんでした。

それが日の目を見たきっかけは、2015年のNHKの番組で「ミニマリスト」という概念が放映されたことにあります。

実際、放映直後は、ブログランキングを見た方と思われますが、筆者にも多数のオファーがありました。(出版は単著だけで7社の依頼、テレビ出演打診など)

筆者は極端なミニマリストではなく、シンプルライフ程度のミニマリストであることは、ブログでも再三書いていましたが、それでもブログ出版ブームも重なり、ミニマリストブログ界隈はかなりにぎわっていたようです。(筆者は一切参加してないのでわかりません)

ただ、それを見た多くの人は、ミニマリストたちの禅僧のような暮らしぶりにとまどい、賞賛もある中で、一方では「変わり者」という偏見が後を絶ちませんでした。

その偏見とは、当時ある大御所タレントがミニマリストに理解を示さない発言をしたことも大きい影響があったようです。

「多いほど良い」から「少数精鋭」へ

それまで多くの人の価値観は

多いほど良い

でした。物の多さは経済的な豊かさを象徴すると思われていました。だから人々はこぞってお隣さんが持ってるものをいち早く取り入れようとしていました。

けれども時を経て、ある程度の物がどの家にもある状態になると

「もう、たいして買うものはない」

状態になりました。それでもたいていは何かしらの物を取り入れるわけですが、反対に多くのものが足かせになる現象が起き始めました。

はじめは単なる片付けの概念でしたが、次第に究極まで物を減らして少数精鋭の持ち物で暮らすミニマリストのライフスタイルが注目されました。

ミニマリストは圧倒的に少数の持ち物で暮らしていますが、たくさん物を持って暮らしている人よりも、豊かであり、満足度が高いという現象があるのでした。

その結果、

少ないほど良い。

という真逆の価値観が日の目を見ることになりました。

ついにミニマリストが市民権を得る

そうして次第に、ミニマリストのライフスタイルを取り入れる人が市民権を得るようになりました。

その背景には、海外を含めた著名人に、ミニマリストが多いことが明白になったこともあるでしょう。

たとえば、アップルCEOの故スティーブ・ジョブズや元オバマ大統領などもミニマリストであることが公になると、これまでミニマリストに偏見を持っていた人たちも、おとなしくなりました。

ほかにも海外の著名人をはじめ、国内にもミニマリストは割と多くいます。

ミニマリストの有名人

(敬称略)

  • スティーブ・ジョブズ
  • 元オバマ大統領
  • ウォーレン・バフェット(投資家)
  • マーク・ザッカーバーグ(Facebook社CEO)
  • 堀江貴文
  • 北川景子
  • 堺雅人
  • ローランド

など。

なぜ、若者や男性にミニマリストが受け入れられたのか

以後、従来の現象とは逆に若い男性を中心に、ミニマリスト的ライフスタイルを取り入れるようになったのです。

その背景として、従来のテレビや雑誌という受け身の情報ではなくネットという新たな情報網が中心になったことが挙げられます。

1・結婚観の変化

前提として、ミニマリストの概念が男性にも受けれられたのは結婚観の変化があります。従来は大学を卒業して数年すると20代のうちに結婚をして、子供をもうけるライフスタイルが行われていました。

ところが社会の変化で、結婚は必ずするものではないものに変化をしました。結果として、これまでは妻の女性に丸投げできた家事や家計管理も、男性が自ら行う必要が出たのです。

2・日本経済の変化

また、日本が右肩上がりだった経済に変化が起きました。それぞれの給与や収入は低迷する傾向を見せ、非正規雇用で働く男性が増えました。

それでも住居費は変わらず必要です。結果として家賃や生活費を落とすことが、現実的な必要性となりました。

3・情報伝達手段の変化

それでも昔と違う点にあるのは、情報です。インターネットで得られる有益な情報を得ながら、他人の暮らしに惑わされたり見栄で消費することをやめる人が増えました。

結果として、収入の上下にかかわらず、ミニマリストのライフスタイルは広く受け入れられるようになったのです。

4・価値観の変化

また、ミニマリストのライフスタイルは金銭的なメリットにとどまりません。増えすぎた服や持ち物を厳選すると、低コストでも満足が行く暮らしが可能になるということが明白になったのです。

従来は幸福とは多くの物を所有することでした。けれどもミニマリストのライフスタイルが知られるようになると、多くのお金や物に頼らなくても、充実したライフスタイルが可能だという価値観が知らしめられました。

ミニマリストになるとお金が貯まりやすくなる理由

ミニマリストになると、なぜ、お金が貯まりやすくなるのでしょうか。それは以下の5つの理由にあります。

通常の節約や家計管理を経た結果の貯金額の貯まり方と、ミニマリストになることによるお金の貯まり方のしやすさは、5倍の差があります。

なぜ、5倍もの差が出るかというと、お金の使い方の本質を貫く姿勢にあります。単なる節約は時に、ガマンや努力が必要ですが、ミニマリストを経た結果の貯金は、幸福度を感じながら、ガマンや努力を必要としない点にあります。

1・必要ないことや物にお金を使わない

従来は、他者の価値観や見栄にほんろうされて、多額のお金を使う人が多くいました。その影響としてはテレビ、雑誌などが発信の中心となっていました。

ところがネットをはじめ、よりコアな情報が手に入るようになったので、各自の価値観に合う情報を簡単に得られるようになります。

結果として意にそぐわないことにお金を使う必要がないことが明白になります。

結果として、お金が貯まりやすくなるというわけです。

2・余計な物を買わない

余計なものを買わなければ、単純にそのお金が不要です。結果として少ない収入でも生活が可能になり、不要な物にあふれる生活も無縁になります。

3・自分がやりたいことが明白になる

ものを減らしていくと、自分というものがよりクリアに見えるようになります。そして自分が本当に望むことが明白になります。

結果として、望む暮らしに不要なものを買わなくなるのでお金が貯まりやすくなります。

4・フットワークが軽くなる

旅行に重い荷物を持つと気軽に移動できなくなる経験があるでしょう。同じように人生に不要な持ち物を余分に持っていると生き方のフットワークも重くなります。

ところが持ち物を減らして身軽になると、考えた行動を実際に実践しやすくなります。

そのため充実したライフスタイルが可能になり結果として、お金を有効活用できるので、いわゆる「生きたお金」を扱うライフスタイルになりお金が貯まりやすくなります。

この場合、お金は単に貯めるばかりではなく、使う場面が主流です。お金を貯める背景は、老後資金を除けば、「より充実した活動に活かすため」です。単に貯めている状態は単なる停滞ですが、ミニマリスト的お金の使い方は活きた流れを生みます。

5・前向きになる

不要な持ち物を多く持っていると、知らず心が重くなります。停滞した持ち物は心の足かせになり鬱々とした気分になります。

ところが余計な物がない空間に身を置くとそうした足かせがないので、今、何ができるだろうかという行動に視点を置くようになります。

結果として、前向きになりお金が貯まりやすくなります。

まとめ

さいごに

今回は

「お金がミニマリストになると貯まりやすくなる5つの理由。単なる片付けから少数精鋭な物の持ち方が生き方をプラスに変える。」

という話をしました。ミニマリストは病的に物を減らして暮らす人というイメージを持たれがちです。

実際はそうではなく、物を減らして少数精鋭の持ち物で暮らすことで求めるものにフォーカスしやすくなるという効果があります。

その過程に付随して、お金が貯まりやすくなるというわけです。

参考になればうれしいです。