
はじめに
50代(既婚女性)の両親は、結婚直後から口癖のようにこう言っていました。30年前後も前のことです。
「一刻も早く家を買え。」
その理由が最近判明しておどろきました。
マイホームを買った経緯
当時の筆者は特に疑問を抱かず、マイホームを持つためにコツコツ貯金をしました。結果、結婚7年目くらいで親からの資金援助もなしにマイホームを買いました。
けれどもそれから数年後、夫の転勤を機にその家は売りました。以後、赴任先で賃貸になり、それ以後も賃貸生活を続行しています。
転勤があるかもしれないので、ずっと家は買わずに来たのですが、徐々に持ち家を再び手にれることに対して変化が起きました。
結婚直後は「断然、持ち家派」だった
筆者は結婚当初、持ち家派でした。地方で夫とも同郷だし、地域柄、結婚したら持ち家に住むのが普通だったという背景もあります。
だから賃貸に住み続けるという選択肢は当時、まるでなかったのです。実際、コツコツ頭金を貯めて、息子が幼稚園に入る前年に新築戸建てを買いました。
こう言っては何ですが、当時の収入に対してよく、あれだけの頭金を貯めたと思います。特に妙な節約はしませんでしたし、夫婦で普通車二台を持ちながら、にしては我らながら健闘しました。
持ち家という洗脳の理由
繰り返しになりますが、もともとの持ち家志向は、当時の地域柄もあります。ですが今にして思えば、「洗脳」による部分が大きかったと思います。
筆者は親からこう言われ続けていたのです。
「早く家を買え。」
この時、特に理由を聞かなかったし、当たり前だと思い疑問も抱かなかったんです。ところが最近、実家に行ったとき、ふと思い出して母に聞いてみたんです。
「ところで、ここ(実家の土地)っていくらで買ったの?」
今まで疑問に思わなかったのも変ですが、本当にその時まで全く気にしたことがなかったんです。
その頃の実家の土地相場、何となく知っていますが、買ったときの値段を聞いたことがなかったんです。
地方とはいえ、実家の地域は意外と割高で、開発が段階的に進み地元では人気の地と化しています。
昨年、帰省したときに改めて土地購入価格を聞いて驚きました。はじめは何の金額を答えているのだろうと思いました。現在の相場と比較して、親がその土地を買ったときは、びっくりする安さだったんです。
「早く家を買え。」
と言い続けていた理由を、初めて理解しました。親は単に観念的に持ち家を進めていたわけではなくて、(多少、それもあるけれど)現実的に自分の経験をもとに
「早く家を持つほうが得だ」
という理由ですすめていたわけです。ただ、両親の時はたまたま購入後、相場が上昇しましたが、筆者夫婦が家を買おうとしたときはそうではありませんでした。
金利は下がり始めていたので、ローンを組むには良かったけれど、土地はかなり割高でした。少なくとも親が実家の地を買った時のような価格で手に入れることはできませんでした。
知識や戦略がなくても、たまたまうまくいく時代だった親世代
このように、親世代は知識や戦略がなくても、たまたまうまくいく時代でした。それは日本が右肩上がりだったからです。
そういうタイミングで両親は土地を買って家を建てたので、持ち家を持つことで住居に関するコストを大幅に節約ができたわけです。
また地方では、既婚者が賃貸というのは世間的に認められない風潮があります。そういう意味でも早く家を持つことは選択肢として最善だったわけです。
新築戸建てを売却して、中古住宅を買うのが一番いいと悟ったとき
15年ほど前のことです。夫の転勤で、筆者夫婦は持ち家を売り引っ越すことにしました。このときに新築の家があっという間に購入価格より大幅に下がることを目の当たりにしました。
それで
「家は中古住宅を買うのが一番いい」
ということを悟りました。
実際、新築ではありませんが、元筆者夫婦宅を築浅の戸建てを買った買主さんは良い買い物をしたと思います。賢い選択です。
何が当たるかは結果論でしかない
このように、筆者の親の場合は、早く家を買うことで良い結果が出ました。けれども結果論ですし、それが未来永劫当てはまるわけではありません。第一、親は転勤はしなくて良い環境でした。けれども筆者の夫は転勤がありました。また、現代以降は定住という生き方が変わる可能性はあります。
損得よりも自分が望む住まいを選ぶことが大事
いずれにしても、住まいのコストについては金銭的な損得ではなく、自分が望む住まいを選ぶことが大事です。持ち家があることで、安心と幸福を得られると思うなら持ち家を得て、持ち家にこだわらず、賃貸のほうが気楽で良いと考えれば賃貸に住めばいい。
どっちが得か損かという金銭的な価値観にとどまらず、本人が望むスタイルの選択が最も優先されることです。
その結果、たまたま金銭的に得をしたならば、それはそれでOKです。反対に金銭的に損をした面があっても、自分が望む暮らしをしたのならば、それはその対価でしかありません。正解はあるようで、ないのです。
まとめ
- はじめに
- マイホームを買った経緯
- 結婚直後は「断然、持ち家派」だった
- 持ち家という洗脳の理由
- 知識や戦略がなくても、たまたまうまくいく時代だった親世代
- 新築戸建てを売却して、中古住宅を買うのが一番いいと悟ったとき
- 何が当たるかは結果論でしかない
- 損得よりも自分が望む住まいを選ぶことが大事
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は
50代女性の両親が、30年前から「早く家を買え」と言っていた理由が最近判明しておどろいた
・・という話をしました。参考になれば幸いです。親のアドバイスは自分たちの経験をもとにしていることが多いのです。けれども時代が違います。うのみにせず現状に合わせた選択が大事だと痛感しました。また、住まいの選択は金銭的損得がすべてじゃありません。自分が望む住まいの形は何なのか。将来数10年にわたって住宅ローンを組むのは慎重になる必要もあります。また、住まいの形を多用に検討することが大事なことです。