はじめに
数え切れない種類のものを使いながら、私たちは生きています。
問題は、「どうやって自分に最適なものを選ぶか」です。
- 失敗したくない
- 損したくない
そんな思いから、口コミやSNSを参考に服やバッグ、生活用品を買ったことがある人は多いことでしょう。
口コミやSNSが期待通りにいかない理由
けれども口コミやSNSを頼りに手に入れたその服やバッグ、予想通りに満足したことがどのくらいあるでしょうか。おそらくですが、実のところ、あまりないのではないでしょうか。
なぜ、口コミやSNSが期待通りにいかないのでしょうか。理由は簡単です。口コミ、SNSの当事者と自分は違うからです。
当然ながら、年齢、身長、体重、体の詳細なサイズ、ライフスタイル、環境、体質などは違います。
結果として、口コミが「おすすめ」していてもそれが自分に当てはまるとは限りません。それが口コミやSNSが期待通りにいかない理由です。
どうやって自分に合うものを探す出すか
ではどうすれば自分に合うものを探す出せるのでしょうか。答えは案外シンプルです。それは実際に自分で買って使ってみることです。
例えば洋服であれば、自分で実際に買って数日着て生活してみることです。それで結果が良ければOKです。
結果が良くなければ失敗です。多くの場合、ここで失敗することを過剰に恐れる人が多すぎる気がしています。
もちろん、やみくもに買い物をして「ハイ失敗。」という買い方はよくありません。
身銭を切る
事前に自分が求める条件を整理して、合うものを自分の視点でさがすのです。そこで「これは。」と思うものがあれば、実際に買ってみるのです。
重要なのは、他人の視点ではなく、自分の視点を大事にすることです。こうしたことを繰り返すうちに、「どういうものがOKか。」を見極められるようになっていきます。
裏を返せば身銭を切る視点で選ぶことで、よくよく真剣にモノを選ぶようになります。
SNSや口コミはあくまで他人の意見
自分が良いと思うものを選ぶには、基本的に身銭を切る覚悟が必要です。最近は極端に身銭を切ることを避ける風潮が高いと感じます。
だからこそ、SNSや口コミを頼りにしてしまうのでしょう。
これまで見向きもされなかった服が、人気インスタグラマーさんが紹介するやいなや、品薄になってしまうという現象がそれです。
確かに人気インスタグラマーさんなどの意見は、それはそれで参考にできることもあるでしょう。
一方で基本的に、人はそれぞれ体系もライフスタイルも違っています。だからそれらが自分に合うとは限りません。
それが結果として、SNSや口コミと実際の感想が違うという結果になるわけです。
インナー選びの事例
例えば私の場合ですが、インナー選びほど口コミが参考にならないものはないと痛感します。
もちろん、生地の質や、品質そのものや、ショップさんの対応、縫製といったものは参考にできます。
一方で着用感、特に「大きい、小さい、ゆるい、きつい・・」といったサイズ感の感想は、そもそも口コミを書いている人の体形やサイズがわかりませんから、参考にならないことがほとんどです。
特に商品そのもののサイズ表記と、実際の着用したサイズ感は商品ごとに違います。そのため、私はインナーを通販で買うときは失敗覚悟で取り寄せて試着します。一度でサイズが合えば追加注文しますが、たいていの場合、一度でうまく合うことがありません。
インナーの返品交換は割高なことが多いので、買い切りで注文をしています。
それでもサイズが合わなかったり、商品そのものがいまひとつで見送ったインナー以外に、ついに「これ」と実感するものを手に入れたときは「やった」という思いです。
インナーはサイズ選びに妥協できませんので、このようにして手に入れています。(実店舗で試着するのは、気力が伴わないので現在はさけています。
アマゾンのPrime Try Before You Buy →https://amzn.to/3p1cUD1という試着可能なサービスもあります。ほしい品があれば利用の価値はあります。)
小型家電ネックスピーカーの事例
それから小型家電等の事例もあります。例えば私はネックスピーカーを愛用(シャープ|SHARP ネックスピーカー AQUOSサウンドパートナー ブラック AN-SS2-B [Bluetooth対応][IGLTA20])しているのですが、一度サブ用に安いものを口コミを参考に買ったことがあります。
結果は散々で、以後一度も使わず処分しました。ネックスピーカーのようなものも、主観的な感想が主体なので、実際に身銭を切って試すしかありません。
失敗すれば購入費用が無駄になりますが(売れる場合もあるけれど)ピッタリ満足いけば、ライフスタイルが向上します。
この時身銭を切って「もし失敗したらお金がもったいない」と考えて、気になるけれど手に入れないとします。この場合は、得られるかもしれない「ネックスピーカーを使う快適なライフスタイル」を得られないという、損失を受けてしまいます。
書籍を買うVS図書館で借りて済ませる事例
基本的に本は新刊で買って読んでいます。一方で気になる新刊を買わずに図書館に予約をして読めばタダという視点があります。
結論を言うと、新刊や人気本で、図書館の順番待ちが多い本はさっさと買って読んだほうがいいです。
理由ですが、本は「読みたい」と思った時がベストな読み時だからです。一方でとにかく書籍代というコストを重視したがために予約の順番待ちで一年後にやっと読めたとします。
確かに本自体は同じ内容ですが、一年前の「読みたい」と思った自分と一年後に順番が回ってきた時点の自分は同じようで実は違う人物なのです。当然ながら最適な本も違います。
おそらく新刊で出たとき「読みたい」と思った瞬間に読めば、極端な話人生を変えるほどの何かが起きる可能性もあります。
けれども一年後に同じ本を読んでも、一年前とは得られるインパクトは小さくなっている可能性があります。
なぜ、こうしたことが起きるかというと、コストを重視しすぎているからです。
コストより重視なければならないこと
確かに現代は、お金重視の視点が圧倒的に大きいのです。、確かにお金は自由度を高めるし、様々な機会を私たちにもたらします。
引き締めるところは引き締めて必要なことに使えば、私たちの生きざまをより充実させてくれます。
一方で
「お金がなくなったらどうしよう」
という根底的な恐怖心をあおる情報が、世の中にはたくさんあります。結果としてこのような恐怖は、かえって私たちの財布のひもを結果的にゆるめています。
一方で、生活に本当に必要なわずかな支出に財布のひもがきつくなり、他人任せの情報に翻弄され、結局は何一つ自分が満足いくものを手に入れられず、「住まいは不用品だらけ」という悪循環にはまります。
さいごに
今回は、「どうやって自分に最適なものを選ぶか」の話をしました。
結論を言うと、必要な条件を考え自分の視点で実際に買って使ってみるのが一番です。「身銭を切ること」が自分のモノ選びを最適化します。
ところが最近では、SNSや口コミを重視して、直接知らない他人の視点を参考にモノ選びをする人が多いようです。
確かにこのような情報も時に参考になるかもしれませんが、過信しすぎたり依存するのは考え物です。
理由は、自分とネットで見た人気インスタグラマーさんは別の人だからです。
また、気になるモノを試すには身銭を切る覚悟も必要です。もちろん、やみくもに買っては捨ててみたいな買い方という意味ではありません。
身銭を切って自分の視点で選んで使ってみてこそ、本当に自分が納得いく品に出会える近道です。
コスト重視で身銭を切ることを極端に避ける傾向は、少し注意する余地があるでしょう。
一方で、このように自分視点で選ぶ習慣があれば、そうした視点が蓄積され、だんだんと知識と経験がついていきます。そして数年後にはあまり買い物の失敗もなくなっていきますし、選び方も早く的確になっていきます。
ぜひ、このようなスタイルを実践してみてください。今回の話が参考になればうれしいです。