昨年の秋からトレンチコートを脱する試みをしています。結論を言えば、アウトドアメーカーのステンカラーコートをヘビロテしています。
私の生活環境に限っては大丈夫そうです。ただしカジュアル寄りになるため、オフィスや行事、コンサバスタイルには不向きです。
もともとトレンチコート肯定派でしたが、一方で扱いにくさに困っていたのも事実です。
(私が着用しているのはベージュです)
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トレンチコートは流行がほぼなく、キレイ目からカジュアルにも着られる優れものです。一方で困ることもあります。第一に暑くなっても脱いでバッグにしまうわけにはいかないことです。
私はできるだけしわが気にならないように、トレンチはポリエステルが3~4割含まれている生地を選んでいました。反対に綿100%の生地を選んでしまうと大変です。座りジワができるし、学校(かつて)病院に行った際、脱いだコートがシワになるのです。間違っても丸めてバッグにしまい込むなんてことはできませんでした。
だからトレンチは家を出た時にはちょうど良くて、途中で汗だくになっても我慢してきていたんですね。けれども最近、対策を考えてみたのです。つまり途中で暑くなった時、脱いでバッグにしまい込んでもシワが気にならない方法です。
対策としてはポリエステル100%のシャカシャカしたトレンチを選ぶ方法があります。これも視野に入れましたが、そもそもトレンチのボタンやベルトがごちゃごちゃしているので、心理的にうっとおしく感じていると気づきました。
そこで、化繊のトレンチも視野に入れつつ、ステンカラーコートの形を探してみました。そこで目についたのが現在着ているコートです。
今、流行しているとはいえシワ加工されています。これがよいか悪いかは保留にするとして、秋口の冷たい風の時には、薄いわりに暖かく重宝しました。また、雨が降った時には雨をはじく力がすごく最も効力を発揮しました。ただし前がボタンなので隙間から入る雨風は気になります。
というわけで、すべてが満足というわけではありませんが、何よりデザインがすっきりしていて、AラインではないIに近いすっきりしたシルエットなので、好みで、袖を通すたびにうれしくなりました。というわけで秋と今の時期はヘビロテしています。
ちなみに昨年の秋に薄手のナイロンコートがユニクロから発売されていました。あれもよさそうでしたが、寒いときにはちょっと防寒性が今一つだと思い、却下した記憶があります。
また今の時期はだれもかれもがトレンチコートを着ているので、コンサバオンリーな服装をする必要がない立場を活かすことにしました。私はアウターは天候に応じて数種用意する主義です。中に着る服はどうとでもなりますし、何でもいいんです。一方でアウターは自分の身を守る服です、いわば命に係わる服です。大げさかもしれませんが数年前屋外で命を左右された経験があるので、特にアウター選びには注意を払うんです。
大げさなことを言ってすみません。タウンでそこまで気を使う必要はないのですが、それでも真冬と真夏は服装選びと機能性は大事です。
それに加え、余計な装飾がないと、ボタンが引っかかるとか、ベルトがほどけているとか、ベルトの結び方を気にするだとか、袖をどうまくればかっこよいかとか、楽しみと引き換えに余計な思考を強いられます。
余計な思考ととるか、それともおしゃれの醍醐味と解釈するかもひとそれぞれなのですが、トレンチに限り、最近は余計な思考を強いられると感じる度合いが増えました。そんなことを言いつつ、またトレンチを着たり買ったりすることもあるかもしれませんが、そのくらいに春のアウターは悩ましいということです。