はじめに
最近、シェイクスピア作品を読み始めました。
もともと、本が好きで読書は日常の一部です。けれども50代の現在、以前とは求めるジャンルに変化が起きています。
もちろん「今」の旬な本も読みますが、それ以上に本質をつく内容を求める傾向が強くなりました。
もくじ
- はじめに
- 求めていたのは「こういう本」
- 外国の古典へ(シェイクスピア)
- 読む前に「あらすじ本」で予習
- 特に印象深いシェイクスピア作品
- シェイクスピア作品で人生をシミュレーション
- 読みたい時が読むべき時期
- 目標はシェイクスピア全作品読破
- 2016年に買って挫折したDVD
- さいごに
求めていたのは「こういう本」
しばらく前に、何を読んでもピンとこない時期が続きました。ところがあるとき、とある古典を読んだら見事はまりました。
それで自分が求めていたのは、本質の追及にあると気付きました。それでしばらくは主に日本人が書いた古典を中心に読んでいました。
ただし、このいま読んでいる日本の古典はかなり手ごわいのです。それで解説本を読んだりしながら進めていますが、それでも骨が折れます。
それで並行してわかりやすい小説を読むことにしたのです。あえて日本ではなく外国ものという形を選ぶことにしました。
そして脳裏に真っ先に浮かんだのはシェイクスピアの小説(戯曲)です。
外国の古典へ(シェイクスピア)
意外に「とっさに思いつく」のは重要です。それは、自分が求めているものだと思うからです。
ただしシェイクスピアを、どういう方法で読んだらいいか。少し調べました。コスパ重視なら青空文庫や、アマゾンのキンドルアンリミテッドで読める光文社文庫があります。
けれどもまずは紙の本で読むことにしました。次は誰の翻訳で読むかです。調べたところ福田恒存氏という方の訳が良さそうに思えました。
ちょうど新潮文庫に新装版が12冊出ています。まずはそれを読むことにしました。
新潮文庫の12冊を読み終えたら、あとは他の文庫で読むことにします。一応予定としては、松岡和子氏(ちくま文庫)の翻訳本を考えています。
翻訳として福田恒存氏は昭和40年代くらいなので、時々言い回しが古かったり古い難しい漢字が使われています。けれども格調高い感じですが意外にわかりやすいです。
松岡和子氏の翻訳は、最近出たばかりなので新しさにかけても群を抜いています。
読む前に「あらすじ本」で予習
現在、シェイクスピアを読み始めたばかりです。作品によりますが、当初誰が誰やら混乱します。
読み方としてはネタバレになりますが事前にあらすじなどを予習したほうが読みやすいようです。
はじめはネットで調べていましたが、途中からあらすじ本を買いました。この本は買って良かったです。いちいちネットで調べるのは大変です。
すべてのシェイクスピア作品のあらすじが掲載されています。相関図も載っています。
特にイギリスの王様の話は、年代順もわかります。作品が発表された年と王様の年代順はまた違うので、大変参考になります。
イギリス王様作品では「リチャード三世」を先に読みました。登場人物が多くて混乱しますが、この本で整理しながら読めたので助かりました。
特に印象深いシェイクスピア作品
実際に読んでみると、セリフがどれもキレッキレです。ムダがありません。いわゆる語彙力が半端ありません。(シェイクスピアなんだから、あたりまえです)
情景描写ゼロで、登場人物のセリフだけで状況がわかるというのもすごいです。
まだ、読了の冊数は少ないのですがその中でも印象深い作品は「ヴェニスの商人(新潮文庫)」です。実際にこの作品は様々な見解があるようです。
他には「ジュリアス・シーザー (新潮文庫)」も読んで良かった好きな作品です。
また、下調べでは「面白くない」という意見がある「夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)
」ですが、一見喜劇の作品ですがよくよく読んでみると、登場人物ヘレナのセリフに、単なる喜劇と読み流せない本音を感じます。「夏の夜の夢」は「ガラスの仮面」でマヤが「パック」を演じた記憶が強かったです。
「夏の世の夢」後半の「あらし」(「テンペスト」で出ていることがあります。)も面白い作品です。
シェイクスピア本は読み始め軌道に乗るまで時間がかかりますが、おもしろいので、一度流れに乗れたら後はけっこう短時間で読み終えられる印象です。
シェイクスピア作品で人生をシミュレーション
有名なセリフなど引用されているものも多いので、実際の作品を読んで全容を知っておきたい気持ちもあります。
それからシェイクスピア作品は、この世のあらゆる架空小説など(ドラマや映画をふくむ)の原型を表しているそうです。
ということは、シェイクスピアを全部読んでおけば、リアルな生活に対する問題やパターンもある程度シミュレーションできる可能性があります。
読みたい時が読むべき時期
50代なので、
「もっと早く読んでおけば良かった」
と思いますが、50代くらいにならないと、読む気持ちにならなかったというところです。読みたいときが読むべき時期なのでしょう。
50代になり、本質的なものを求める気持ちが強くなりました。衣食住のすべてにおいて、表面的なものやことではなく、根本的なことを追求したいという気持ちが大きいのです。
今にして思えば、一時読書が停止した理由はそこにあったようです。
ミニマリズムを追求するライフスタイルをしていますが、これも要は本質の追求です。
目標はシェイクスピア全作品読破
ということで、今年の目標は、シェイクスピア全作品読破です。同時になるべく通販ではなく、リアル書店で1~2冊ずつ買って読むことにします。
数冊、新潮文庫のシェイクスピア本を買いに行って気付いたことがあります。今のところ新潮文庫のシェイクスピア本をどの書店でも置いていました。
ところが予想外だったのは、大型書店でも割と全冊置いてはいなかったことです。同時に一般的な書店に置いてあるほとんどが新潮文庫で、それ以外の文庫が置いてあるのはよほどの大型書店だけでした。
ですので新潮文庫の12冊の次は、通販頼みになりそうです。
2016年に買って挫折したDVD
自分のアマゾンアカウントの購入履歴に、2016年これを買った記録があって驚きました。
思えば確かに買ったものの、10作品中3作品だけ見て当時挫折していました。
当時は映画でも見きれなかったようですが、今は原作を本で読むことができています。あらためて適切な時期もあるんだと思いました。
さいごに
今回は、シェイクスピア作品を読み始めた話をしました。同時に数か月前から読み始めた日本の古典も同時進行で読んでいます。
シェイクスピア作品は、長らく「いつかは読んでみたい」と思いつつも手付かずの状態でした。
けれども最近になって「そのとき」が訪れました。実際に読んでみるとさすがにシェイクスピア作品です。
最近の読書傾向は、本質の追求にあります。これは同時にミニマリズムにも通じる概念です。
余談ですが、新潮文庫で現在出ている12冊の表紙は、イラストが美しいです。ジャケ買いしたくなる美しさです。
目標は2023年中全作品読破です。現在読了したのは、7冊8作品で、40分の8なので、5分の1です。これから読み進めるのが楽しみです。