簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。合理的な家事、少ない服で暮らす、家計管理、お金、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる暮らしの追及

50代女性・脳出血から約6年・右足の装具→サポーターを卒業するまでの経緯・これからも続く自己トレーニング



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

今回は健康面の話をします。6年位前に脳出血で倒れました。当初右半身を動かせなかったし、感覚もありませんでした。

早いものであれから約6年。日々、必死にトレーニングを重ねてきました。そして数か月前には、外出時に装着していた右足のサポーターをやめました。

今回は、右足サポーターをやめるまでの経緯をお話しします。健康面に限らず、何か行き詰っているような状況全般の、何らかのヒントになればさいわいです。

ここに書いてあることは、他の記事もそうですが、あくまで患者本人の体験と主観によるものです。医学的に正確な情報ではありませんので、その点をご了承ください。また、感じ方や治療法、リハビリは個人差があります。

右足の装具について

街中や病院で脳卒中に倒れたと思われる方が、足首に白いプラスチック製の装具(ふくらはぎからかかとを補強するもの)をつけているのをご覧になった方がいるのではないでしょうか。(上記画像のようなもの。柄物は見たことがありません。)

といってもおそらく、自分や周りに同じような人がいないと見ても目には入らないはずでず。私もそうでした。

私の場合は、比較的リハビリの経過が良く、リハビリ病院に移動したひと月半後時点では、まだ車いすに乗っていましたが、以後、退院前は装具を作るか作らないか、判断は微妙なところだといわれていました。

ただ、退院して後から「やっぱり装具を作る」というのは大変なので、退院前に小さめの装具を作りました。

退院後、はじめはいらないと思っていた装具ですが、結局しばらく使いました。作っておいて良かったです。

装具のメリットデメリット

装具をつけるとどんなメリット、デメリットがあるかについて。メリットはマヒでぐらついたり、だらんと垂れ下がる足先を固定できるので、歩く際のサポートになることです。

デメリットは装着がめんどうなこと。また履く靴や服が限られやすいことです。それから足が固定されるのは良いのですが、良くも悪くもその状態が固定されるので、柔軟性が低下します。

症状が良くなりそうなら、装具を外して柔軟性を優先したいところですが、一方でふらついて捻挫などの危険がありそうなら、安定を優先したいということになります。

一方で無理して装具なしで歩いた場合、変な癖がついてしまうおそれがあります。無理に外して転倒などするより装具で安全に歩いたほうがいいわけです。また装具なしで変な癖がつくなら、きちんと装具をつけて正しく歩けたほうがいいわけです。

その辺の判断は微妙で難しいです。私の場合装具を外したのは自分の判断です。その頃はリハビリ病院の通院をやめていたので、外し始めはしばらくバッグに(リュック)装具、サポーター、20センチくらいの靴ベラを持参していました。

以後、しばらくは外してみたり、再び装着したり二転三転しました。

入院中は右肩上がりに改善すると思っていた

私の例ですが、確かにリハビリ病院にいる間は、装具なんてつけなくてもいい気がしました。

というのは推測ですが、倒れる前の筋力がまだいくらか残っていたらしいことと、筋トレで割とすぐに復活したのでこのまま右肩上がりになると思っていたからです。まだギリギリ40代だったことも大きいと思います。

それに入院中は食事(栄養)も万全で、リハビリは専門の方がマンツーマンで指導してくれます。だから調子が良くなります。

ところが退院すると、自分で筋トレを持続して食事も自分で工夫しなければなりません。結果、入院中からみるみる筋力が衰え当時の私は理由がわからずあせりました。

退院後にリハビリ効果が低下するのは普通のこと

リハビリ病院で退院後医師に相談すると、それは(退院後の筋力低下)普通のことだと言われました。

リハビリ病院に入院中は、トレーニングが万全なので改善しますが自宅に戻るとそんなにトレーニングする人はいないので、たいていは筋力が落ちるのだそうです。

変な話ですが、「それは普通のこと」と言われて安心しました。退院すれば右肩上がりにどんどん良くなると思っていたら、そうではなくてむしろ低下しやすい。それは退院すると自分でリハビリのトレーニングをきちんとやらないのが普通だということです。

同じようなことは、リハビリに限らずだれにでも起こることだと実感します。例えば、仕事で頑張っているのに成果が出ない。

理由がわからない。仮に理由がわかっても人間関係などの都合で思うようにできない。そんな時の歯がゆさと似ているかもしれません。

こういうとき、実際は必ず原因はあります。ただ、それを認識できるかどうかは別の話です。

大事なのはその原因を特定できないとき、又は原因を知っても実行できないときに取るべき行動と自分の内面の解釈です。むしろ生きていく間には後者の事例が多いのではないでしょうか。

そうした時に自分の解釈をどうするか。実は原因を究明するよりもそのほうが大事でずっと現実的なことが多々あります。

退院直後、改めて装具の必要性を感じる

医師からそれを聞いて安心したのですが、同時に「いらない」と思っていた装具の必要性を改めて感じました。

同時に一度、病院を経由して装具を調整してもらい、それからしばらく外出時は装具をつけていました。

装具で靴も服も限定される

私が使った装具は比較的小さいものでしたが、装具をつけると履ける靴は限られます。見た目を気にしなければいいのですが、目立たせたくない服を選ぶとフルレングスパンツ一択になります。

靴も調整が効くひも付きシューズになります。さらに私は足が小さくないので、履ける靴がさらに限られ、そして右足が大きいのに感覚がわからないから履いても靴があっているのかわからない。左で履いて少し大きいと感じる靴を選びます。

しばらくして装具からスポーツ用サポーターへ

装具をつけての外出は本当にめんどうでした。そして退院からしばらくして(どのくらいかよく覚えていないのですが)、調子が良くなった気がしたのでアマゾンで見かけたスポーツ用のサポーターを買ってみました。

実際、「リハビリ病院にいるときスポーツ用サポーターで十分ではないか」という意見の方もいたと思います。(記憶がはっきりしていないので断言できません)

いろんな種類があって迷いましたが、とりあえず買ってみたサポーターがまあまあ良い気がしたので、何度か買い替えしながら、しばらくそのサポーターを使いました。

装具よりはサポーターのほうがずっと装着が簡単で目立ちません。それでだいぶ気分的に楽になりました。といっても出かけるときのひと手間があるのは変わりません。

(2017~2019年に4回購入したサポーター)

当時はブラックしかありませんでした。

昨年秋に骨折して筋力低下

そして数年経て麻痺生活にもある意味、慣れていた時期のことです。昨年の秋(2021年)でした。

これからトレーニングを頑張ると改めて思った矢先、季節がいい秋に昨年、肋骨骨折をしてしまい、それがきっかけで動けなかったので、筋力がかなり落ちました。

骨折は単純に室内で私の不注意です。ケガには注意していましたが、

「やっちゃった」

な感じです。屋外より室内の事故が多いと聞きますがそれを実感しました。その合間には小さなけがを何度かやり注意はしていましたが。

同時に

「筋力がない」

動けない間にどんどん筋力低下しました。それはこんなに怖いことなんだと痛感。信号が青のうちに渡れない。ただ歩くのも今にも倒れそうで本当に怖い。脳出血後にリハビリしているときの何倍も怖かったです。

街で筋力が落ち切ってしまった高齢者が、よたよたと歩いている姿を見かけます。こんなに怖い思いをして歩いていたんだと、おどろきました。

骨折を機にトレーニングの負荷を増やす

けれどもこの時の経験が、今後の筋トレその他のトレーニング熱に拍車がかかりました。

「もう、こんな思いはたくさん。」

本当に筋力低下でフラフラしか歩けず怖かったので、筋トレその他のトレーニングの強化を決心しました。骨折中は筋トレしたくても医師から「動かすな」と言われているので動かしたくても動かせないのです。

だから筋トレその他を思いっきりできる幸せを痛感しました。それは掃除などの家事も同じです。それまでは年中トレーニングが必要な身を、どこか嘆いていたと思います。

家事って肋骨骨折時にはNGな動作が多いんです。下にかがむ動作ですね。それでトイレやふろ掃除は柄つきの道具を使うなどしてなんとかしました。

やっと普通に動かせるようになった時、体を自由に動かしていいことってこんなにうれしいことなんだ、と実感。

5年ぶりくらいに以前住んでいたところに到着できた

以後、ウォーキングは少しずつ距離と時間を延ばし病後一度も行ったことがなかった前住んでいた場所(現在地から歩いて30分くらいのところ)に到着しました。それこそ5年ぶりくらいのことでした。

いつも、前住んでいたところまで歩いて行ってみたいと思っても、どうしてもその少し前で折り返してしまいなかなか行ける勇気がでませんでした。

それからちょっとずつ距離を伸ばして、今はだいたい往復2時間弱くらい歩くようになりました。(毎日では歩きすぎの気がするので、1日おきに1時間と2時間を交互にしています)

偶然だったのですが、以前住んでいたところには10年住んでいて、退院後4~5か月後に今の住まいに越しました。

以来、歩いてその前に行ったことはなく、以前住んでいた場所に行くことがなんでもなかった頃の象徴みたいな面が自分にあったんです。

だから以前住んでいたところの前に来たときは感無量でした。やっとスタート地点に立てた気がしたのです。

骨折は塞翁が馬だった

とはいえ、昨年の骨折は最悪の出来事でした。けれども今になって振り返れば、この出来事があったおかげでトレーニングを増やす気になりました。

つまり骨折は塞翁が馬(さいおうがうま)だったのです。塞翁が馬とは、悪い出来事に思われたことが実は良い方に向く前提だったという意味です。

そしてサポーターもやめた

そしてトレーニングを増やした折、思い切ってサポーターもやめてみました。これまではどうしても足先がぶれるので、ねん挫しそうな気がして外せませんでした。

もちろん今も、調子は日によって違います。たまに足がぶれて自分の足にぶつかって転びかけたことが何度かあります。

だから注意は必要ですが、とりあえず今はサポーターをやめています。今の状況ではサポーターの装着と、たまに自分の足にぶつかって躓いて転びそうになることは無関係だと思うので、このまま続行します。

少しだけ無理をする

最近はいろんな分野で「無理しない」手法が人気です。確かにそういう面は多いと思います。けれども私の場合は少し無理をしたほうが、結果としてよいほうに向いていると判断しています。

例えばウォーキングの場合、無理しないで歩ける距離としてはだいたい40分~50分くらいでしょうか。

一方で少し無理がかかる距離とスピードで歩いたほうが(私の現状では2時間弱くらい)体調がよく歩きも安定します。

一方でその半分の無理しない時間程度の歩きだと、ふらふらと安定しません。大体歩いて50分経過したころに調子が出る感じなので、それからさらに倍の時間歩くくらいでやっと人並みに歩ける感じを維持しています。

ただこれは春秋の季節が良い時期はいいのですが、夏冬はそうもいかないので、室内でできることをやるしかありません。

一説には歩きすぎると膝軟骨がすり減る、疲労で免疫力低下、脳卒中の危険などが懸念される説があります。安易にマネはしないでください。私のスタイルが万全ではない可能性がありますのでご注意ください。

50代女性の筋力低下について

さらに私は女性で50代半ばなので、持病がなくても筋力低下などしやすい年齢です。だからさらに意識して運動して食事をすることが大事です。

こういうことを気にしないで自然でいられたら良いのですが、自然だけに任せていては、動きも鈍くなるでしょう。それは避けたいので意識することは大事です。

さいごに

脳出血から5~6年経過した今、麻痺足に装着していたサポーターを外しました。けれどもそれに至るにあたっては、試行錯誤とトレーニングと不安と疑問の繰り返しで判断したことです。

サポーターを外したのは「外せた」のではなく「外した」のです。常に試行錯誤は続きます。

脳卒中は患う人が多いですが同時に怖い病です。一番良いのはそもそも病にならないことです。けれども私の場合一度倒れてしまったので、倒れる前には戻れません。

さらに年齢的なことも加わり、これからトレーニングは続ける必要があります。サポーターはとりあえず外しましたが、自分の体調には注意を払いつつ、これからも体を動かすことは続けていきたいです。