はじめに
子供のころのお年玉って、想像以上の夢と希望と期待がありました。当時8歳だった私が、お年玉で買ったのは今回紹介するコレです。
なんと48年過ぎた今でも現役で使っているのです。優れた日本の名品だと思います。
48年過ぎても使っている物
なんでも使い捨てや時代遅れになるものが多い中にあって、機能が変わらず令和6年の今でも変わらず大切に使っているものがあります。それはホチキスです。
しかも、お年玉で買ってずっと使ってきました。というか、目の前にあるのが当たり前なので、無造作に意識せず使ってきました。
しかも、必要な時はたまに夫も使っています。
ホチキスをお年玉で買った8歳の自分
当時8歳だった私は、ホチキスの存在を知り、それが欲しくてしかたがありませんでした。子供が何かをくっつけるときに使わせられるのは、小学校であればのりでした。
(のり自体は素晴らしい製品です)
私はモノをくっつけるために使う用具に、のりを使うということに大きな抵抗を感じていました。第一手が汚れるし、なんだか子供っぽい。当時の私は正真正銘の子供だったわけですが
「のりなんて、幼稚園児が使う子供っぽいものでしょ。」
という意識が強くありました。第一、当時、本を自分で作りたいと思ったのですが紙を本のように綴じるには、のりでは全然うまくいかないのは明白です。
ホチキスを手に入れて描いたことが実現した
ホチキスの存在を知ってから、ずっとほしいと思っていました。それでお年玉が手に入りさっそくホチキスを買いました。
結果として、子供っぽいのりでくっつけるという手法ではなく、ホチキスで留めるという新しいくっつけ方ができるようになりました。
ホチキスを使い、紙を束ねて二つに折り、本のような冊子を何冊も作りました。さらに「どうしたらより、本のような留めかたができるのか。」
を模索してあるとき何かで画期的な方法を発見しました。以来、その方法を使い何冊、自作の「本」を作ったかわかりません。
子供のころ欲したものがその人の原点
話は戻ります。時が経過すれば不要になり捨てて手放すものは多数あります。一方でこのホチキスのように、心から欲して使い倒し、今でも使い続けられるものがあります。
子供のころに欲したものというのは、その人が求める原点を表しているのかもしれません。
さいごに
同時にまた、制限が多い「お金」というものの使い方も、少額でもそれを使うことで、がらりと今後の生活をバージョンアップさせる力があるのもまた、お金です。
本当に必要なものを手に入れれば、お金も物も、最大限に活かすことができることを知ったのは、8歳のときにもらったお年玉で買った、ホチキスなのです。
このホチキスを手にしている限り、この神髄を忘れることはないでしょう。