はじめに
買い物をするとき、「安い物でいいのか、それとも高い物の方がいいのか」と迷いますよね。実は私も以前は、どっちがいいのかわからなくて延々迷った物でした。でも、今はちょっと違います。自分の中でどちらがベストなのかを選ぶ基準があります。そのため、以前のように迷う期間は激減しました。今回は、どのようにして安い物、高い物を選別するのかその基準を紹介します。 この記事はユーチューブ版があります。
安い物と高い物のメリット、デメリットと適しているもの
安い物
メリット
- 支出を抑えられる
- 家計に優しい
- 気を遣わずに使える
- 劣化してもまた買いやすい
- 最近は「安かろう、悪かろう」の品は減っている
- 紛失、破損の損害が少ない
- 単機能であるが故の安い物もある
デメリット
- 安いからと数を買い過ぎることがある
- まれに粗悪品にあたることがある
- 不良品でも交換、修理などを申し出にくい
- 人前で使用するのに気おくれすることがある
- 同じものを持っている人が多い
- 定番品には少ないので、将来同じものを買えるとは限らない
- 扱いが雑になりやすい
高い物
メリット
- 高品質であるものが多い
- 長期間にわたりデザイン、機能が変わらないものがある
- 人前で使う時、自信をもって使える
- 長く使用できるものが多い
- 長期間にわたり、機能やデザインが変わらないものがある
- 長く使えるので結果として安い買い物になることもある
- 少ない頻度の買い物でも満足できる
- 良品の目が養われる
- 一つの物を丁寧に扱う習慣ができる
- 多機能のものがある
デメリット
- 支出が増える(ただし長い目で見ればそうでもないこともある)
- 高価でも高品質とは限らないことがある
- 紛失、破損したときの損失が大きい
- 人前で使うとき、嫉妬されたり分不相応と思われたり威圧感を与えることがある
- 質の良い物を知ってしまうと低価格の物で満足できなくなる
- 収入を超えて高価な物を買う癖が付くと単なる浪費になる
- 自分には不要な機能であれば意味がない
選択する前に決めること
予算の上限を決める
初めに予算の上限を決めます。大富豪ではない限り、たいていの人は「高価なもの」を想定していても限界があるはずです。予算の上限を決めずにただ「これがいいな」と迷ってもきりがありません。
最近はテレビの通販などで「割賦代金手数料無料」とうたっているものがあります。これを利用しないと買えないのなら、どんなに気に入っても買うべきではありません。
迷う期間を決める
迷う期間を始めに決めます。例えば「今週中に決める」「今月中に決める」「年内中に決める」などです。検討の期間は長いほど良いかというとそうでもありません。どれを選んでも何かしら一長一短はあります。ですからダラダラ迷わずに「迷ってもいい期限」を設けます。その間ならとことん迷っていいのです。「期限」が来たら潔く、どれかに決めてしまいます。
安い物と高い物の選択の基準
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1 使用期間が長期か短期か
単純に使用期間で決めるのが基本です。
- 長期にわたって使うもの・・高い物
- 短期にしか使わないもの・・安い物
もちろん、全てがこの通りとはいかないでしょうが、この基準は基本の選択基準です。
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2 使用頻度はどのくらいか
- 使用頻度が高い物・・高い物
- 使用頻度が低い物・・安い物
しょっちゅう使いならば、高い物を選び、あまり使わないなら安い物で済ませても良いという選択方法です。
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3 買い替えの頻度はどのくらいか
- 滅多に買い替える予定がない・・高い物
- 頻繁に買い替えたい・・安い物
例えば最近は高性能で高価なパソコンを長く使うより、手ごろな価格のパソコンを短いサイクルで買い替える人が増えています。使用するうちに、パソコンは重くなってくる傾向にあるし、ソフトの切り替えなどもあるのでそのほうが効率的と考える人が増えているからです。
反対に、パソコンを買うにしても年配の人は変化を好まない傾向にあります。こういう場合は高価でも大容量、ハイスペックの物を選んだ方が、買い替えによって新たに覚えることを減らせるという意味で好まれる傾向にある様です。
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4 物への思い入れの程度はどのくらいか
- その物が大好き・・高い物
- その物にあまり興味がないが使う必要はある・・安い物
例えば洋服が好きで仕方のない人は、高価でもとことん気に入った物を買う事で満足できます。けれども洋服にあまり興味のない人は、高い物を買ったからと言ってたいして思い入れがありません。こういう場合は安い物でも間に合うという選択があります。
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5 類似品がどのくらいあるか
- 類似品が少ない・・高い物
- 類比品が多い・・安い物
あまり多くは出回っていない物の場合、自分が求める品質を探すと高価な場合があります。けれどもすでに似たような品が多く出回っていれば、多数の品があるので安い物でも間に合う事は多いのです。自分が買おうと思っている品がどちらにあたるのかを参照します。
さいごに
高い物にも安い物にも、それぞれの良さや個性があります。どちらが良くて、どちらが悪いとは一概に言えません。今回挙げた事は一例ですが、かなりこれで迷いを減らすことができます。 けれども物を選ぶときに重用なのは「迷い過ぎない」ことです。迷う期間が長くても、満足いく買い物ができる保証はありません。 自分の中の選択基準に合致したものを発見した時には、客観的に衝動買いに見えるほど短時間で即決買いすることがあるかもしれません。迷う期間が短くても、適切な判断をした上ならその場で決めても何ら問題はありません。
「買うときによく考える」とは、適切な判断をすることです。だらだらと時間をかけて考えればいいということではありません。適切な判断をしてできるだけ満足いく買い物をするようにできたらいいですね。