今回は「車を持たない生活」のメリットとデメリットについてお話します。
結論を言えば、私は車を持たないメリットが大きいと感じています。
もくじ
- もくじ
- 車を持たないメリットが大きすぎる
- 予想より早く、世の中が車を持たない流れに向いてきた
- 車を持たないデメリット
- 大衆車一台の維持費はいくらかかるか
- 車を持っていると様々な用事ができる
- 車を手放した爽快感はすごかった
- 車があると、とにかく歩かない
- 「車を持たない価値観」は都心付近ならではなのかも
- 所有する車で経済力を推測する世界観がまだ存続している
- 「車を持たないのはみすぼらしい」という世界観
- 世の中の変化は激しいが、そうではない場所もある
- ミニマリストは世間体は問題にしない
- まとめ
車を持たないメリットが大きすぎる
詳しい話は後にお話ししますが、車を持たない事で得たメリットは次の通りです
。はっきり言って車は持たない事で得たメリットの方が大きいと感じています。
車を持たないメリット
- 多額のお金が浮く(その分、もっと有用な事に使える)
- 車のメンテナンスなどを考えなくていい
- 事故、トラブルに遭わない
- 公共の交通機関を使う楽しみを覚えた
- よく歩くようになった
我が家は現在、車を持っていません。
我が家が車を完全に手放したのは約11年前です。
当初は「車無しでやっていけるんだろうか?」
と不安でした。ですが
「とりあえず手放してみて、どうしても必要だったら改めて買うこともできる。」
と判断して手放しました。
車を手放したことで、お金を有効活用できました。更に車に関する用事に掛けたエネルギーと時間もそっくりカットできました。
さらに自分で運転しないので、事故リスクが激減します。その代り公共の交通機関で楽しむ事を覚えました。
同時によく歩くようになりました。単純に駅を経由するだけで階段や通路をかなり歩きます。わざわざ運動しなくても電車やバスを使ったり、状況次第では徒歩を使う事で体を動かす習慣ができます。
予想より早く、世の中が車を持たない流れに向いてきた
そして初めて車のない暮らしをスタートしました。結果、あれから11年経過しましたが、車を買おうと思ったことはありません。
更に予想外だったことがあります。それは世の中のスピードです。車を個人で所有しないシステムに移行しつつつあることです。
カーシェアのシステムや、自動運転など、11年前には「約10年後」に車を持たないことが当たり前になることがこれほど進むとは思いませんでした。自動運転なんてSFの世界だと思っていたら、もう実現は目の前です。
さらに若者は車を買わなくなっていますし、そもそも免許を取得しない人も増えています。
車を持たないデメリット
車を持たない事で得たことは、多数あります。もちろん、持たない不便がないとは言えません。デメリットも挙げておきます。
- かさばる買い物、重い買い物ができない
- 交通に便が悪い所には行きにくい
- 気軽にレジャーに出かけられない
- 公共の交通機関が動いている時しか移動できない
一応、挙げればデメリットはあります。けれども重い荷物などは通販があります。交通の便が良くないところはいざとなればタクシーやレンタカーがあります。
「気軽なレジャー」は電車やバスでも可能です。
交通機関が動いていない時間帯は、そもそも活動しなければいいので、実際はさほど不便がありません。
大衆車一台の維持費はいくらかかるか
ですが、そもそもすべてを完璧に思う通りに欲すること自体が無理なのです。
それよりも車を個人で所有すること自体、負担は大きすぎます。
第一、車本体の費用がかかります。それだけならまだしも、維持費がはんぱありません。
ザックリ大雑把な把握では、大衆車を一台所有すると、
- 車両本体だけで、200万円の車を10年(も)乗るとして一年あたり20万です。
- 維持費はだいたい一年あたり53万くらいかかります。
- あわせて73万くらいかかります。
- 10年乗れば、730万かかります。
詳しくはこちらに詳細を書いてあります。
でもこれはかなり節約して頑張ったケースです。
実際は、
- 駐車場代が高かったり、
- もっと高級な車に乗り、
- もっと買い替えのサイクルが早い
でしょう。
となれば単純に、10年単位では1千万以上を車に掛けていることも、少なくありません。
車を持っていると様々な用事ができる
それだけではありません。車を持っていると、時々、アクシデントがあります。例えば駐車場で車のドアに傷をつけられたり、うっかり小さな接触をしたり、調子が悪くて修理に出したり、洗車したり、掃除したり、とまあ、とにかく常に車の事を考えないといけません。
車を手放した爽快感はすごかった
ですが車を手放したら、もう車の事は何も考えなくていい。この爽快感は、車を持っていた頃は想定していなかった開放感でした。
そう。持たないということは身も心もお金も楽にしてくれるのです。
結婚当初は、夫、私がそれぞれ普通乗用車を1台ずつの2台を所有していました。結婚した時点では出身地の地方に住んでいたからです。
つまり上の計算でいけば、そのままでは2台で車だけで10年で2千万かかったかもしれないのです。
車があると、とにかく歩かない
一般的に、夫婦で車が2台ある家は地方では珍しくありません。私も、もともとは軽自動車に乗っていたのですが、夫と結婚する少し前に車を買い替えて普通自動車に乗っていたのです。
(地方と言っても県庁所在地の普通の住宅地です。)
この他、地方では大家族が多いので家族全員が乗るために大型ワンボックスカーに乗る人も多いわけです。
一方で、私の出身地に限ってですが、まず歩かないですね。圧倒的に皆の運動量が少ないのです。理由は移動に車を使うからです。どんなに近くても車を使います。
100メートル先のゴミ収集所へも車を使います。道を徒歩で歩いているのは基本的に子供と年配の人くらいです。だから散歩しようにも車がビュンビュン通るので逆に危なくて歩けません。だから年配の人は特に、太っている人が多いです。
若かりし当時、軽自動車から普通自動車に買い替えたのは、「何となく」です。当時はまだバブルの名残がありました。なので友人間でも軽自動車から普通自動車に買い替える人が多かったんです。
確かに、単なる見栄などのほかに、普通自動車は軽自動車より安全性が高いですね。そうしたメリットは一応あります。
「車を持たない価値観」は都心付近ならではなのかも
最近では、若い人を中心に車を持たない人が増えているようです。それどころか運転免許を持たない人も増えています。
個人的に、環境が許せば、私はそれがいいと思います。第一、冷静に考えたら車を個人の責任で運転するのは、リスクが大きすぎます。
一方で、私の出身地である地方では今だに、私が結婚した頃と車に対する価値観は変わっていないと見ています。
理由としては、一応、こんなことです。
交通機関が発達していないこと。冬は多少、雪が降るし、路面凍結などがあるので、車無しでは移動できないこと、です。
一方で「みんなが車を自前で所有するから公共の交通機関も発達しにくいのか、交通機関がないから自前で車を調達するのか」は「鶏が先か卵が先か」の面もあります。実体は、後者なのでしょうけれど。
所有する車で経済力を推測する世界観がまだ存続している
一方で、車の所有に関する価値観は、都心付近のこちらとは違いを感じます。具体的には、(少なくとも私の実家付近に限った話ですが、)乗っている車で、経済力や社会的ステイタスを推測します。田舎は、ある意味、見た目から判断できる経済力がものを言うのです。
たまたま、レンタカーの空きがなくて大型の車で出向くと、夫の実家も私の実家も喜びます。(ナンバーでレンタカーだとわかるんですけどね。年配の人はあまり知らない。)
そして私と同年代の人でも、割と「〇〇さんのお宅は立派な車に乗ってる」というような言い方をします。
「車を持たないのはみすぼらしい」という世界観
例えば、私は公共の交通機関を使ったり、可能な範囲は歩くことに慣れています。実家最寄り駅から自宅まで歩くのはムリなので、バスで行こうとしました。
ところが実家の母などは「恥ずかしいから(近所の目をものすごく意識しています。実際、皆さんよく観察しておられます。)バスで来ないで。せめてタクシーで来なさい。」と言います。
また、こうした価値観は年配の人に限りません。友人の旦那さんは、会社が家から近いので、自転車で行ってるかと思いきや・・ご本人が
「自転車通勤なんてみすぼらしいからできない。」
と言って、車で通勤しているそうです。
今の時代、高級自転車がありますから、「車>自転車」ではないのですよね。それだけではなく健康志向が高まってますから、車通勤より自転車通勤がかっこいいというイメージがあります。
でも、ところ変われば、いまだに「車が絶対」みたいな価値観がまだ存在しているのです。
元々人口面で採算がとりにくいから交通機関が発達しない、だから自前で車を所有する必要があったのかもしれません。
一方で、地方では割と車を所有すること自体に意義を感じて持つ人もけっこういる。地方で生まれ、生きてきた実感から感じる点です。
世の中の変化は激しいが、そうではない場所もある
今、世の中の変化は激しいですよね。だけど田舎に行くと、私と同年代の人でも意外と価値感は数年たってもさほど変わらない事に小さな驚きを感じます。
つまり価値観をはじめとして変化がゆっくりなんです。そのことが車を持つことにも反映されていると感じます。
そしてこのように、地方の人が変化を受け入れたがらないことは、「都心付近でも同様の人は割といる」という事だと思います。
というのは、いったん手にしたものは、手放すことに大きな不安を覚えるわけです。
つまり車の所有を見直す事は、単に車がターゲットではないわけです。車というのは一部の人にとっては今だに経済力や社会的ステータスのシンボルでもあるわけです。だから単に実用面で問題がなくても、持たない事に踏み出す勇気がでないこともあります。
ミニマリストは世間体は問題にしない
一方でミニマリストとは世間体とか、社会的にどう見えるかは問題にしません。自分の価値観が基本です。その価値観の中で車がやっぱり必要だと思えば所有するし、要らないと思えば持たないだけですね。多分。
まとめ
車を持たないメリット
- 多額のお金が浮く(その分、もっと有用な事に使える)
- 車のメンテナンスなどを考えなくていい
- 事故、トラブルに遭わない
- 公共の交通機関を使う楽しみを覚えた
- よく歩くようになった
車を持たないデメリット
- かさばる買い物、重い買い物ができない
- 交通に便が悪い所には行きにくい
- 気軽にレジャーに出かけられない
- 公共の交通機関が動いている時しか移動できない
大衆車一台を持つと10年で数百万~1千万円前後の費用がかかる
車を持つことは実用意外にある場合も。
- 社会的ステータス
- 経済力の誇示
車を持たない不安は、上記のステータスに原因があるケースも。
ミニマリストは世間体ではなく自分の価値観で合理的に判断する
車を持つことも持たないことも、周りにどう見えるかではなく、自分が必要かどうかで判断すれば良いのではないでしょうか。